Be going to catch and release minor intention.

とあるひのコタツガ


2008/06/30 (Mon)

5th
夜空の下で缶コーヒーを飲み一息ついたら涙が出てきた今日この頃。

ではヒロさん使用工具一覧〜。期間が長かったので片付けちゃったのもいくつかあるけど。
1.溶剤 GSIクレオスのペイントリムーバ。筆洗いや変な汚れ落としに。
2.溶剤 GSIクレオスの水性カラー溶剤。塗料ビン内の塗料が濃くなった時に加えてます。タミヤアクリル溶剤との比較はまだ意識してません。
3.塗料捨て タミヤアクリル溶剤の空きボトルを再利用。
4.溶剤 タミヤアクリル溶剤。量が多いので便利。
5.綿棒 100円ショップの。細すぎて不便なので早く無くそうと思って積極使用中。
6.はさみ マスキングテープを切ったり耐水ペーパーを切ったり、荒っぽく使う用。こういうのに限ってなかなか悪くならない。
7.ラジオペンチ 針金を切ったり差したり。
8.塗料 GSIクレオスの水性カラー、タミヤアクリルカラー、タミヤエナメルカラー。ラッカーは臭いので使いません。
9.ピンバイス 100円ショップで売ってるやつと、模型店で売ってる柄だけのものとドリルだけのものの組み合わせ。DIY店は1mm以上は結構揃っているんですけどね、それ以下は模型店じゃないと。
10.デザインナイフ 刃が切れるのと、使い古して切れにくくなったのの二本。荒っぽく使うとすぐ先端が欠ける。
11.調色スティック 塗料かき混ぜ棒からスパチュラまで多芸な用途。
12.瞬間接着剤 最近近所のこれ売ってる店が潰れてしまったのでどうしようか思案中。
13.耐水ペーパー タミヤのフィニッシングペーパー。240番、320番、400番。あまり高い番手は使いません。
14.塗料皿 万年皿。使い捨て感覚だけど、何ゴミになるんだろな、これ。
15.カッター板 工作はこの上で。
16.マーカー Too.のコピックスケッチ、コピックMULTILINER、ZEBRAのミリペン。このミリペンはもう20年以上前から使ってるな。なぜインクが切れないかは謎。
17.マーカー ガンダムマーカー。このメッキシルバーの輝きは異常。
18.棒 ガンプラのランナー。パーツに付けて塗装時の取っ手に。
19.スポイト 塗料の移し替えに。おおまかな色ごとに何本か使ってます。黒系、白系、肌色系、青系、赤系、透明系、など。
画面外1.マスキングテープ タミヤの3種。たいていどの模型店でも手に入る。
画面外2.針金 クリップを伸ばしたもの。うちに沢山あるから愛用。
画面外3.エアブラシ コンプレッサはGSIクレオスのL10。ハンドピースはタミヤのトリガ式。メッキははがれてきたけどパッキンはまだ平気。


とまぁ、こんな感じでやってます当ページも今日で丸五年。ホームページの方は約12年。来年の今日までには多分当ページも更新が止まってるなと毎回思いながらも惰性で5年です。04/01には当ページの1,000,000pageviewも通過し、よく続いているなぁと改めて呆れています。
たまに過去の記事を参照しようとログを遡るんですが、プログラマ諸氏なら多分感覚的に判ると思いますが、ある程度日数が経つと自分の書いたコードなのに他人のコードに見えてくるんですよね。そんな客観視で過去ログを見ると「ああ、なんかコイツ面白い事書いてるな」なんて自画自賛すると同時に、比較すると現在の活気の無さ、面白いかどうか不安な文章に頭を抱える事になり、あーもー潮時かななんて思いながらダラダラと5年ですよ。

模型いじりというのは特別な資質やセンスは不要であるべきで(まぁ原型製作とかは別としても)、手を動かしてりゃそのうち完成するものであるべきなんです。だから当方に対して凄いとか言わせないようにする為にはどうしたらいいかと考え、この一年はいかに凄くないかをテーマとして更新していきました。当ページでは大事な事を黙っている事はあっても極力嘘はつかないようにしています。WEB日記というのは日記といいながら他人に見せる事を前提としている為、ある程度のコンセプトが必要になってくるわけですが、文章に説得力を持たせるとか魅力を持たせるとかオタ受けするとか、人気blogはそれなりにある程度の演出を行っています。嘘は書かないにしても、そういった面を前面にだしているわけですね。だから当ページの場合は当方の生活の中からダメっぽそうな部分を前面に出し、いかになんかダメそうな感じというか普段そういう事は黙っとくだろうみたいな所をコンテンツとしてみました。まぁそんな特別何か秀でてる人間じゃないですよ、わたしは。

以前もちょっと書いたけど、秋葉原が戦後に鉄道交差点という地の利を生かして闇市から始まり、オーディオの時代、無線機の時代、電子部品の時代、パソコンの時代と来て、現在オナニーグッズの時代となっているわけですが、変わらない点として対象とする客層自体は同じという事。変わった点としては段々必要とする知性が減ってきているという事。という目で見ると未来の秋葉原はどうなるのか。居るだけで癒される空間とかか?
というような文章を先月から今日書く内容として予定していたけど、現在ちょっと秋葉原ネタは不謹慎なので、ほとぼりが過ぎるまで待っていよう...

当ページを何年も前からご覧になっている方は薄々気付いている方もいらっしゃるかと思いますが、今まで言ってなかった事を。当ページの目的の一つは、未経験者を初心者にする事です。この一年、各所にいろいろな釣り針を仕掛けて未経験者を釣ってました。まぁよくコタツガの釣り針は大きすぎてバレバレなんて言われたりしますが(笑)。で、毎年6月には初心者になった方々の目を中級者のコミュニティに向けさせるべく、色々痛い事を書いて当ページを見限らせるという事を行っています。その結果、毎年05月と70月でブックマークベースで100近くのユニークユーザーを減らしています。mixiでも里見さんでも好きな所に行っとくれと。しかし今年はなんか知らないけど減りが悪い(苦笑)。
しかしそういった活動を理解してくれて何年も見てくれる方々に至っては、もう有り難くて涙が出ます。わかってらっしゃる。ありがとうございます。大好き。

勢いのあるサイトとはどんなサイトかという事で何種類かに分けると、そのうちの大きなのを占めるものに中二病サイトというのがあります。中二病が何か知らない人は適当にググってください。中二病患者の行動力というのは特筆すべきものがあり、どこにそんなエナジーがあるのかと疑問に思ったりしますが、WEBサイトに活気をもたらす方法としてサイトのコンセプトを中二病にしてしまうという手法があります。まぁ極めすぎて邪眼持ちサイトになっても知りませんが、実際運営してみると中二病サイトというのはやってて非常に面白い。何より気持ちいい。痛い痛いと言われてしまっても、いや、痛いのは気持ちいいんだよ、といったオチが付いた所でまた一年行ってみますか。


2008/06/29 (Sun)

クリエイターズカーニバル26 感想
だらだらと時間の過ぎる今日この頃。流されてるなぁ。


クリエイターズカーニバル26に行ってきました。
今日は雨か...駅までどうやって行こうかな...とか考えながら神奈中のサイトで時刻表を確認、09:30に家を出てバス停に行くも、なんか調べた時刻表と全く違ってて、しょうがないのでバスセンターまで1km以上歩く。あとで確認したら違う系統のを見てました。田舎に住んでいる為バスは一時間に2本あればいい方で、また乗り継ぎタイミングも悪い為、10:30に駅に着き、そこからは結局予定通りの電車。なんだかなぁ。
途中東海道線が遅れたりで浅草橋に着いたのは11:45頃。会場は文具会館と呼ばれる事もあるけど看板は共和会館な気が。正式名称は東京共和文具会館。その建物の内装が新しくなってて、今までの何とも言いがたい感じ(苦笑)が部屋内だけでも白い壁になってて明るくなった感じがします。

入り口ではおなじみのジュースを配ってて、今回は明日葉茶がアレでした。味は小豆から甘みを取って薄めた感じ。少なくとも明日葉はこんな味しない。
外の天気は雨ながら、会場内はいつもよりか一般参加者が多い気が。雨がやむのを待っていたのかもしれないけど、前回よりも若干活気があった気がします。ちょっと大きめの声を出さないと相手の会話が判らない程度に。

パンフの主催者メッセージは毎回要チェックなんですが、今回は模型人口減少の話とか。個人的には元々人口が少なかったのが食玩ブームが起き、その終息と入れ替わりで完成品フィギュアブームが起き、その終息期の現在それにかわるのが無く、元に戻っただけって感じがしなくもないですが、その見かけ上の模型人口増加の時に手を動かす人を増やさず、むしろ黙って箱を開けるだけの人を増やした結果、たしかに作る人よりも箱を開けるだけの人の方が商品購入サイクルは早いから業界的には美味しかったけど、その人たちがいなくなった状態は元に戻った状態かというとそうではなく、その間に知らないうちに消滅したモノが実は重要だったと気付いても既に遅く、代替えを探すか迂回路を探さない限り模型の今後は大変だよなぁ、なんて考えながら読んでみました。

あとはまぁ規制に関してはいろいろあるけど、前回のクリカニで初参加された一般参加者の方が前回のパンフの主催者メッセージを読んで、版権に関して神経質になり過ぎ、みたいな事をおっしゃっていましたが、わたしは別にそうとは思わず、そのギャップは何でかなぁとずっと考えていたんですが、それはあれだ、版権に関する啓蒙活動が行き届き、その啓蒙活動の内容は一番厳しいランクの版元の対応を基準にしているからなんですが、イベント全体の版元分布を見るともっと緩い版元も多く、そのピークを見ているのか平均を見ているのかの違いかなぁ、と。で、啓蒙活動の新等により、逆に縛られていないと気が済まない体になってしまったと。それが良い事なのか悪い事なのかは当方には判断つきませんが。


ではサークル個別感想〜
L.F.Tさんでチェリーちゃんとさくらんぼちゃんが。ここのサークルのキットはどこかで見た事あるなぁ...と思っていたら、昨年夏のWFでクッキーちゃんを出していたサークルでした。そのあたりが妙に印象に残ってました。

Out of Base(巨乳)さんでドールヘッド(巨乳)が。顔の形の出し方とか凄いなぁとか思いながらまじまじと見てました。要チェック。ふと横を見ると完売の札が。危うく引き込まれる所だった。

天円堂さんでMODELA削りだしパーツのサンプルが。もういい加減カラーレジンも一般化しだしたので、そろそろ新しい事でも模索しようかねーなんて話してきました。まぁカラーレジンは説明聞くよりも実際にやってみた方が早いし(笑)。

タコブネ出版局さんでソ連機が。型式控えてくるの忘れましたすみません。レジンの抜き方とか筋彫りの仕方とかタイヤキ型の手法とか参考になる話を伺ってきました。タコブネさんのキットはいつ見ても抜き方不明な感じで凄いなぁと。


ぐるっと回ってクリカニから一旦出て、二階でネタ素材を仕入れようと思ったんですが、こちらは最近参加店が減少傾向にあるのか、またはガチャや食玩の市場規模減少が影響したのか、卓が少なくなった気がします。一周ぐるっと回った時点で会場内、特に入り口付近の酸味臭に当てられ体調を崩したので、最後にクリカニをまたちょっと見て、こーほくさんが写真撮ってるなぁとか思いながら13:00頃建物を出ました。

その後食事を取り横浜にでも寄ろうと思ってたんですが東海道線で寝ちゃって気付いたら戸塚だったんでそのまま真っすぐ帰ってきて15:30。
参加された方、おつかれさまでした。


2008/06/28 (Sat)

ヒロさん
リソースの消費に勤める今日この頃。

長々と続けていましたが、卓球模型さんのヒロさん、完成とします。
ヒロさんとは誰か。かわいさニューウエーブマガジンまんがタイムきららキャラットに連載の漫画ひだまりスケッチに登場する人物です。アニメの方は見てないんで何とも言えないんですが。

そういえば蒲田のマエストロが今月いっぱいで閉店だなぁとか思いながら、うめ先生の顔と手足をマスキング後にGSIクレオスの水性カラーのデイトナグリーン+タミヤアクリル溶剤を1:1でエアブラシ。その後手足は顔を塗った肌色がビン内にちょこっと残ってたので面そう筆で筆塗り。ほほと口はコピックスケッチのR32Peachを塗り。目鼻はC9CoolGrayで塗り。ヘビは水性カラーのサーモンピンクをエアブラシ後に目をYR23YellowOchreで塗り。
あとはヒロさんの目をちょっと塗り直して完成〜。

うめ先生ら ネギを写真に撮るの忘れてた。
左前から
左から
顔正面から
右から
後ろから
すみません、蛍光灯が点かなくなったのでZランプを照明にしています。コントラストありすぎ。せっかく影に塗ったのが全部本物の影になってる。

いつもは一日30分以上の時間を確保しているんですが、今回は一日20〜10分くらいの時間で塗ってみました。結果はそのまま時間が倍加されて5週間かかりました。一日の時間が短いと、用具を出したりしまったりする準備時間の割合が高くなるんですな。
今回のフィギュアマニアックス誌の原型師コメントを読むと初心者に対する嫌がらせ的な部位を作ったと書いてあり、どこの事かなーと思いながら塗ってたんですが、当ページをご覧の皆さんで気付いた所はあったでしょうかね。当方は案外すんなり塗っちゃいましたが。まぁ気付いたけど書いてない事とかいくつかありますが。あまり凝った事しないで基本通りにやれば上手くいくんじゃないでしょうか。

明日はクリカニです。


2008/06/27 (Fri)

シリコン型でちょっと手抜きをするpreview release part6
小学生の間でナベアツの3の倍数でアホになるコントが流行っているらしいけど小学校低学年では倍数という概念が無いため1から10まで全てアホ、というのを聞いて驚いた今日この頃。そうか、倍数って知らないから最初からアホになるのか。


続き。
昨日のが固まったので、また同様にカッターでパーティングライン位置に切り込みを入れ、これから流すシリコン型と同化させる所を残してバリアコートを塗りシリコンを流す。固まるまで待つ。
シリコンから飛び出たシリコンの氷山の一角が足りないと思ったらデザインナイフで穴を掘って位置合わせ用ほぞを作ってもいいですね。飛び出ている所は、途中倒れたりいびつな形だったりで逆側の型を外す時に苦労しそうだと思ったら、簡単な形に削ってしまいます。
とまぁ、こんな感じで粘土を使わずに二面型が出来ました。

今回の原型はモアイの頭一つだけだったんで、普通こういうのはシリコンで複製をしようのページで書いたコップ型で裂き型を用いた方がらくだし、自分ならそうします。今回は説明という事で使いましたが。
ところでこれを見てくれ。こいつをどう思う?(凄く...大雑把です)。モアイをとりあえず6個複製して、一度に6個出来る型を作るには、今回説明した方法がいいかも。好き嫌いもありますが、一つの方法にこだわらずにパーツに合わせて手法を変えていったらいいんじゃないかと。

で、ここまで理解出来たら次のステップ、カラーレジンで二色整形を行う方法まで行こうと思ったんですが...あまり長くなるとあれなんで、この辺で一旦閉めさせていただきます。時々コメントするかもしれないけど。


今日のヒロさん
すみません、今日は進みませんでした。
でも明日完成です。


[2008/06/28 pathc その後と補足説明]
後は同じなんで説明は省こうと思ってたんですが、写真撮ってみたので一応。固まった底板から外してみる。なんかこれって豆腐屋とかで見た事ある気がするな...。型枠ブロックを外しテープも外し、型を割ってみる。おお、いい感じです。多分この型の中で一番強度があるのは平らな部分。表面張力すげぇ。ええ、ツルツルな部分ってレジン何度流しても持って行かれにくいんですよ。だからしっかり表面処理されてツルツルの原型というのは型の耐久度も高いんです。原型の口の横に傷がついているのはシリコン流した後で原型の角度を変えた際、そこにランナーから出ている針金を刺して保持した為。っていうかとっさにやった事だけどシリコン流した後で手直しって凄い事してるな自分。粘土埋めした型では考えられない行き当たりばったり度。
あとはシリコン型の周りの余分を除去して湯口を掘っ型を合わせ輪ゴムでしばっレジンを流す複製完了。レジンが汚いのは、レジンが真っ白だと写真写りが悪いので実験って事でレジンにやすり屑を混ぜているからです。普段はカメオみたいに奇麗です。EMOTION(違う)。
一応これで一連の流れは説明したので、あとはリキャストするなりレジン置換するなり好きにしてください。ただ一応言っておくと、粘土を使うにしろ使わないにしろ、二回シリコンを流さなければならないという事。一日ないし二日かかってしまいます。しかしコップ型でやれば一回で済ませてしまう為、半分の時間で複製出来てしまうという利点があります。この時間差は結構バカにならず、急いでいるときやモチベーション継続の観点からもコップ型優位。まぁでも本文でも書きましたが、このパーツにはこの手法が適切というのを考えながら複製していった方が良いかと。粘土埋めしか知らない為に、この形のパーツは粘土埋めで複製出来ないからこういう形の原型は作れない、なんていう人がいたら勿体ないから。たこ壷だろうとイソギンチャクだろうと複製手法はいくらでもあるから。多分。




2008/06/26 (Thu)

シリコン型でちょっと手抜きをするpreview release part5
通勤路で今月に入って深夜に二件も恐喝事件があったらしい今日この頃。物騒だな。


えー、いくつかのサイトで捕捉いただいています。お礼を言いたい所ですが先に一通り説明だけさせてください。

さて、昨日までの説明の内容をふまえ、今度は粘土を使わない二面型を作っていきます。
さっき一時間ちょいくらいでインダストリアルクレイのアルテでモアイを作ったんで、これを複製したいと思います。
こんな感じで先にランナーを付けます。
次に型枠をブロックで作るわけですが、今回はブロック枠の底から漏れないようにこんな感じにテープを貼り、板に貼付けます
ランナーと原型保持の為に、型枠に直接ランナーを瞬間接着剤で貼付けるわけですが、自重で原型やランナーが底板に付いてしまうので、原型の下にシリコン片を置き、支えにします。今回の原型は簡単に保持出来ていますが、このやり方では長くて20cmくらいのをやった事があります。一遍上人が口から出してそうなのを。あと原型の周りに三角に切ったシリコン片を置きます。氷山みたいに水面から顔を出すくらいの高さが必要です。
そしたらシリコンを糸状に垂らしていきます原型が半分くらい埋まった状態。原型にシリコンがかかっているのに注目。なんでかかっているかは、もうお解りですね。水面から三角のレジン片の頭が飛び出ていますが、少ないと思ったらもっと足します。あ、ちょっと原型の向きを変えたくなった(笑)。すみません。
今回の型は説明の為に小さめですが、普段は横にこの3倍くらいの大きさのを作っています。いや、だって今回の説明の為にむりやり作ったやつだし。そうそう複製したいのなんか出てきませんってば。

とりあえずこれで明日まで待ちますか。

今日のヒロさん
フォーク三度塗り目。あまり進まなくて申し訳ない。


2008/06/25 (Wed)

シリコン型でちょっと手抜きをするpreview release part4
最近のガソリン価格高騰の原因が石油先物取り引きの価格つり上げによるものならサブプライムローン問題で損した投資家の尻拭いを一般市民が行っている事になるかなと思った今日この頃。とっとと石油バブルはじけてくんないかなぁ...


昨日のは更新後に一回、夜中に一回、さっき一回の合計3回追記してます。

もうあとは特に特別な事はないので、シリコンが固まったブロック枠を外しシリコン型を剥がしてパーツを取り出します。
シリコン型のまわりにはブロックに染み込んだ際のバリが四方についていますので、手でむしって除去します。これが案外面白い。
シリコン型を剥がす際、バリアコートを型の隅まで塗っていなかった人はここで型のふちがくっついてしまっているので剥がしにくいです。見当をつけてデザインナイフで切っていくか、野蛮人みたいに無理矢理手で引き裂くか。あとパーツのまわりにカッターで切り込みを入れる際、パーツまで刃が届いていない箇所はそこも引き裂く事になります。多分複製に影響は出ないとは思いますが。
バリアコートを塗る事自体を忘れてしまい、一つのおおきなシリコンが出来てしまった人は...失敗です。もうこのシリコン型は諦めて、今は原型の救出だけを考え、デザインナイフの刃の先でツンツン突きながらシリコン中の原型を探し、シリコン型を切り裂いて掘り出します。原型さえあれば型なんてもう一回作ればいいさ。ええ、わたしは今までに3〜4回くらいやりましたね。そこでバリアコートを塗っていない部分はシリコンが完全にくっつく事を思い知ったからこそ、今回のを思いついたわけですが。無駄に失敗してるだけじゃないですよ。

レジンを流すわけですから、シリコン型にレジンの注ぎ口やレジン通るルート、空気穴をあけます。今回は説明の為、掘った所を黒のマジックで塗っています。普段は塗ったりしません。複製後のパーツに色が付くし。
彫刻刀やデザインナイフで掘っていくわけですが、ここでも掘った所の表面は出来るだけスパッと切った断面の方が、より型が長持ちします。レジンはどんな隙間にでも浸透してきますから。そのわりに気泡があるとダメなんだよなぁ...ぐちぐち。
多くの先輩方が当ページを見ている中で型のアップを写す事は、ある意味泥人形原型を晒すよりも恥ずかしい事だと思いますが、説明の為にはしょうがないのでアップ。これこれ。レジンはパーツの下から入れなきゃいけないというわけではありませんが、空気は上から抜く必要があります。レジンを流す際はその通り道にある空気を押し出しながら、またレジンと一緒に巻き込んだ空気を逃がしながら流していくので、空気が上に抜けていくように掘っていきます。注意点としては、溜まった空気は下には下がらない、という事でしょうか。先に書いた型設計の関係から今回の型には床面に対して平行な場所が無いので、上を向いている面は角になり、空気を抜くルートが無いと気泡が溜まります。逆に言えば、気泡が溜まった箇所には空気を抜くルートを作ればいい。あと空気は完全に型から抜けていなくてもよく、パーツから出ていさえすればいいわけで、ぶっちゃけ空気穴の途中ならいくら空気があっても構わない。まぁでも完全に抜ける型が出来ればベストですが、最終手段として。
あと型設計の段階で右側の二番目と三番目の位置が逆と書きましたが、型を見てもらえば判ると思いますが、空気穴を掘る際にパーツが邪魔(笑)。
パーツの空気の出口は細くてもいいんですが、レジンの入り口は広くしています。これはレジンが固まり始めるまでに注型しなければならない為で、入り口が細かったらパーツにレジンが行き渡る前に時間切れで粘度が高くなり始めて固まってしまいます。
シリコン型中央のレジンの注ぎ口が大きく三角にくり抜いてあります。これはあとでレジンを注ぐ際に判ると思いますが、レジンが型を通りきるのに時間がかかるので、ある程度ここにレジンを貯めておく為です。この三角からレジンがあふれる事無く、またレジンが三角の下限を下回る事が無いようにレジンを注いでいきます。レジンが下限を下回った際にあわててレジンを足すと気泡を巻き込む原因になります。そうなったら巻き込んでいないように祈るしかないですが。
空気の出口も小さいですが三角に切り欠いています。こうしておかないとレジンに混じった気泡が出口を塞ぎ、空気穴の役目を果たさない場合があります。

まぁあとは失敗しながら経験してもらうとして(ぉぃ)、再度型を合わせてからカッターで角を落とします。こうする事で煮崩れを防ぐってVixenさんが言ってました(笑)。
で、輪ゴムでしばる。本当は幅広の小さい輪ゴムを使いたかったんですが、たまたま普通サイズの輪ゴムが手元に一箱あったので、しょうがないから使ってます。二本まとめて縦縦横横斜め斜め。ここでシリコン型の角を落とした意味が出てきます。角を落としていないと型に対して輪ゴムが締める力が四隅に点で加わることになりますが、角を落とす事によって面で加わる事になります。さらにシリコンをケチる為に入れたシリコンブロックが突起としてあった場合、そこに輪ゴムが乗り上げれば力が加わる点が増えます。あとそのシリコン表面がら飛び出たシリコンブロックが輪ゴムを引っ掛ける場所となり、ズレ防止になる事もあります。
何度か複製を繰り返していくうちにシリコン型が反り返ってきて隙間が出来、レジンが漏れることがあります。その際には輪ゴムを厳重にするか、シリコン型の合わせ目にビニールテープを貼って漏れを防いでください。その際に下に新聞紙を敷いていないと漏れたレジンが床面に固まって悲惨な事になります。

レジンを流そうのページで説明したやり型をそのまま繰り返すと、100円ショップで売ってるソースの詰め替え容器にノンキシレンタイプのレジンA液B液を入れ、はかりにプラコップを置いて風袋引きし、だいたい20gくらいかなーと思いながらA液10gにB液10gを入れ、日頃からインスタントコーヒーを飲む際に修行している技を発揮しながら混ぜ、型に注ぐ。一回目は型に注ぎきれずに余ったレジンをコップにいれたままはかりに置くと入り切らなかったレジンの量が判ります。10g。って事は20g-10gだから用意するのは10gで良かったのか。
ちょうどこの日は夜でも比較的気温が高く、レジンの固まり始まるのが速い速い。冬場の1/3くらいしか注型可能時間が無い。これだから夏場の複製は苦労します。素直にエアコンで冷房にすればいいんですけどね。おまけに湿度も高いから微細気泡もある程度発生するだろうし。
型にレジンを流してそのまま置いておいても空気が勝手に追い出されるわけじゃないので、いくつか空気が抜けるおまじないを行う必要があります。例えば型を指で揉むとか。揉んだ際に型が若干ずれ、その隙間に空気が逃げたりレジンが染み込んだりしてパーツから空気が逃げるといいな、とか、空気穴内の空気が出口から逃げるといいな、とか。例えば、型を床面にガンガン叩き付けるとか。パーツ表面付近に張り付いた気泡が剥がれるといいな、とか。例えば、写真にも写ってますが彫刻刀の刃の方を持ち、柄の方でスナップを利かせながらシリコン型をトントン叩き続けるとか。気泡全部出てけーなんて念じながら。個人的にはその彫刻刀の柄でトントン叩き続けるのがマイブーム。何だか楽しいし。
硬化待ちのシリコン型も含め、使った用具でレジンくさいものは全て塗装ブースの前に置いて換気。そのへんに置いておくと部屋中がガソリン臭くなって大変です。この後この部屋で寝るんですよ自分。

レジンの注ぎ口のレジンを爪で時々突きながら固くなるまで待ち、その後シリコン型を剥がした状態。おお、見た感じ気泡も無く上手く出来ているようです。所々黒くなっている部分はさっき説明の為にシリコン型にマジックで塗ったのが付いた箇所です。二回目から無くなる予定。
気になるパーティングラインですが、段差らしい段差が無く、ガレージキットを年から年中塗ってる人から見たらかなり抜きの良い状態と言えるでしょう(自画自賛)。
ちなみに型から外れてしまったパーツですが、結局元通りに型には入らず、浮いた状態で逆側の型が出来てしまったようで、いかにもセンチネルファンが好きそうな形になってしまいました。多分高機能型です。
で、パーティングラインはそのままにして、軸打ちして組んでみた。いい感じ。予定ではこれを2機ぶんだから16個複製するのか...

とまぁ、こんな感じで粘土を使ったシリコン型作成を一通り書いてみました。4月のホビコン03東京でメモ帳に落書きしながら、たまたま通りかかった数人の原型師に説明した内容です。「おお、凄い!目から鱗ですよー!」という反応と、「ああ、でもこれって普通だよね」という両極端の反応が興味深かったので書いてみました。最近の業者抜きキットで気泡は少なくなったけどパーティングラインの段差に頭にきてる方の参考になればと。説明は以上です。...としたい所なんですが、実はこれで説明した内容の半分(笑)。もちっと続くぞい。


今日のヒロさん
ホームページの方でもキット添付の説明でも購入時の説明でもありましたが、デカール。品質重視のyr?氏がこうまで念を押す所による「試供品扱い」としてのものなんですが、実際やってみるとどうなのかなーと思いチャレンジ。
コンビニ名はDaDaとベリマ。単行本には時々ベリマの方が出てくるのでベリマを貼る事にしました。デザインナイフでマークを切り抜き、余白を切る。パーツのレジ袋の表面にマークソフタを塗り、水を付けて糊を弱くしたデカールをスライドして貼り...と行こうとしたんですが、綿棒で表面を触ったらその部分だけインクが落ちてしまいました。これか。今回は練習という事で試しにパーツに貼ってみる。うーん、だいぶ白くなってしまったか。
このキットには同じデカールが2組付いてくるので、リトライ。水に浸ける。...と今度は糊が弱くなる前に水の中でインクが消えてしまいました。むー。という事で、貼らない事に。
氏も色々苦労してますな。


[2008/07/01追記]
すみません、デカール付属の説明書を読んでませんでした。
読めばちゃんと出来るはずです。


2008/06/24 (Tue)

シリコン型でちょっと手抜きをするpreview release part3
iPhoneをポップコーンで囲うとiPhoneが破裂する映像は捏造らしい今日この頃。そりゃ捏造だろうよ(笑)。
...まぁ携帯電話でポップコーンを作るなんて思いつくのは満員電車の無い国の人だろうとは思ってたけど。


翌朝。ゆうべはおたのしみでしたね(何がだ)。
固まったっぽいので裏返し粘土の部分のブロックを崩し粘土を剥がしてみる。...ぎゃー、パーツが取れたー
ブロック型の良い所は、粘土部分だけブロックを外せる事。シリコン部分は現時点ではまだブロックに張り付いていたり、最後の写真にもあるようにブロックの隙間に染み込んで固まっている所があるので外れにくくなっていて、この上からまたシリコンを流しても漏れにくくなっています。
あと何でパーツが取れる事がいけないかというと、次にシリコンを流した際に型から外れやすくなっているという事もありますが、外れたパーツをうまく型にはめ込めばいいかなと思っても正確には型とパーツの間に空気が入り、そこに上からシリコンを流すわけだから空気の分だけ複製したものが大きくなります。今まで必死に作って磨いてきたものの大きさが変わるんです。気が狂います。まぁこれは粘土への埋め方が悪かったんですけどね。粘土へ埋め過ぎたんです。
あ、粘土は完全に除去してください。少しのカスも残しておかないように気をつけてください。そのぶんバリの要因になりますし、パーツに残っていたら複製後のパーツにも粘土のぶんの出っぱりが残ります。

さて、ここでようやく今回の一番肝心な所を説明します。
粘土埋めの説明の際に、パーツの際をきっちり埋めないと書きました。なのでシリコンはこう固まっています。図で説明するとこうですね。通常だとこの盛り上がった三角部分にナイフを入れて型と三角部分を切り離し、三角部分を除去してから逆側のシリコンを流せとあります。
しかしそれは面倒なので三角部分は除去しません。そして、その三角部分とパーツ部分以外の面にバリアコートを筆塗ります。図で説明するとこんな感じ。バリアコートは三角の部分ギリギリまで塗らなくてもいいですが、できるだけ近くまで塗ってください。あ、だからスプレー式のバリアコートを使っている人には不向きですね。
で、あとで逆側のシリコンを流した時に、逆側の型に三角部分が持って行かれるのでパーティングラインがきれい、と。
ちなみにパーツにバリアコートを塗ってしまうとシリコン型がそのぶん凹みますので、複製したパーツがバリアコートの厚みだけ厚くなります。せっかくパーツ表面磨いたのに。
バリアコートは型のふちまできちんと塗っておかないと、逆側のシリコンを流して固まった時に剥がすのが大変です。

バリアコートは瓶に入っている筆塗りタイプを使用しています。結構前に買った信越のバリアコートNO.6という製品です。なかなか減らないので、これしか使った事がありません。そう、当方がこれまでバリアコートに付いて何も書いてこなかったのは、これしか使った事が無いからです(笑)。一旦カラになれば別の商品も試してみようかという気になるんですが、減ってもないのに新しいのを買うわけにもいかないし。
粘土埋めで使った粘土が結果的にバリアコートの役目を果たしてしまう種類の粘土を使っている人は多分失敗するかも。そんな粘土は使った事ないので知りませんが。
バリアコートの塗りが甘い場合、型と型を剥がす時にシリコンをいくらか千切る事になりますが、変に千切った事により失敗したという経験が無い為、そのあたりもよく判りません。だいたい期待通りの箇所が千切れてくれるし。

ここまでで今日の言わんとする内容が解った人は、あとは消化試合みたいなものです。ブロックを積み直しシリコンを垂らし、シリコンが足りなかったらブロックを埋め布巾をかぶせて固まるまで待つと。
あ、ちょっと未練があったので、外れたパーツを型に押し込んでいます。あと中央のランナー用に角棒を沈めています。角棒にシリコンを付けてから埋めたし、その為にバリアコートを型の中央部分は塗らなかったし。ちょっと手に付いたけど、気にしなければどうという事は無いと梶井基次郎も言ってるし(言ってません)。

長くなったのでまた明日。次くらいで終わるといいけど、まだだまだおわらんよ。


今日のヒロさん
少しづつでも進めます。フォークをガンダムマーカーのメッキシルバーで塗り。乾いたら二度塗り。もう一回くらい塗りたい所。ガンダムマーカーのメッキシルバーはマーカーのくせに(失礼)やたら奇麗なので愛用しています。昔のシルバー塗料というとアルミの粉そのままって感じがしましたが、最近のは粉の粒子が小さくなったのに加えて灰色の塗料が混じってるんですかね。ガンダムマーカーと言ってもオスカーもあるわけじゃないよ(何だよオスカーって)
あとネギの緑の部分をGSIクレオスの水性カラーの濃緑色(2)+タミヤアクリル溶剤を1:1でエアブラシ。ネギというのは生えている時に半分地中に埋まっていて、地表に出ている部分が緑色、地下にある部分が白いわけですが、育成途中で盛り土をして白い部分を増やしたりするので白い部分は多めがいいかと。


[2008/06/25 追加patch]
ブロックを外してから再度ブロックを積むまでの間に、型の方にはみ出たシリコンや変な形のシリコン突起を除去していますね。型の方にはみ出たのを残しておけば再度積む時に隙間の原因になるかも。変な形の突起はあとで千切れる事になるだろうから先に除去しておいた方がいいかも。

デザインナイフの刃で原型に向かって刃を立てていますが、原型が傷つくじゃないか!という意見はもっともですが、考えようによっては型が出来た時点で原型は不要になるという見方も出来るし、また自分で作った原型なら傷がついても修正は自分で出来るよね、という考え方があります。まぁ原型に刃先があたらなくても、ある程度原型付近まで切り込みが入っていていれば型を剥がす時に千切れて勝手に分離するからいいんですけどね。

今回のタイトルがなぜ「手抜き」なのか、なんですが、結局パーツの直近ではシリコンを裂く事になり、型の使用可能回数が減ってくると思われるからです。レジンはその特性からシリコンに裂け目があるとそこに浸透して硬化し、型からパーツを外す際に裂け目を広げたり場合によってはシリコンを引きちぎる事があります。その為に何度か複製を繰り返した型には離型剤を塗布し、裂け目に油を染み込ませてレジンが浸透しないようにさせるわけですが。なので裂いた箇所なんてレジンにとっては絶好の狙い目となるはずなんです。
まぁ素人考えではそんな感じでも実際やってみると15回くらいは楽に抜け、うちみたいな売れるんだか売れないんだか判らないディーラーにとっては実質無視出来る事ではあるんですが、シリコン型の限界とされる50回まで複製する方でしたら、ちゃんと真面目にやったほうがいいでしょうね。50回...イベント前にそんなに複製している時間が確保出来る人は羨ましい。っていうか50個も売れるフィギュアなんて作れねーよ!(逆ギレ)。まぁ自分なら多量に複製するなら一回に10個複製出来る型を作りますけど。

[2008/06/28 追加patch]
バリアコートを塗る際、あまり洗ってない塗料が残った筆を使うと、バリアコート塗っているうちにその塗料が溶け出してバリアコートに色が付き、何処を塗ったのか解りやすいという利点があります。普段はそういった筆を使っていますが、今回はたまたま奇麗な筆しか手元に無かった。


a-News+ 1.61

Last Update : 2020/04/18 23:50:29 推賞環境:Safari 携帯電話は こちら
ディープリンクフリー、フレーム内リンクフリー。readme参照。

最新の書き込みを表示
コタツガ備忘録へ
studio KotatsugaHouse Homepageへ戻る
管理担当者にメールを出す
  2008/06 
Sun MonTueWedThuFri Sat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
Now, HERE, you see, it takes all the running YOU can do, to keep in the same place. If you want to get somewhere else, you must run at least twice as fast as that!