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 殺気を感じて振り向こうとするより早く、背後から叩きつけられた強烈な衝撃によって
君は宙を舞い、床の上に転がった。HPを5点減少させること。(それで死んでしまったら
14へ行かなければならない)
 君はルルを支えに立ち上がろうとするが、呼吸が上手く出来ず、痛みよりもショックに
よる脱力感のせいですぐには自由が利かない。それでも精一杯にこの襲撃者と正対す
るよう身体を向けると、部屋の中央で君を見下ろす禿頭の巨漢の姿があった。
「必ずここで会えると思ってたぜぇ。イスターヴェで漁師の護衛なんてやってるからには
俺達はてめぇの敵ってことだしなぁ。海でいちいち漁師を守って戦うよりは、ここで少しづ
つ減らしていく方を選んだってわけだ?」
 どうやらスルダブは君がまだ遺跡内にいると推測し、中間達と共に船へは戻らなかった
らしい。ただし今の君の目的までを読み取ってはいなかった。
「だが俺にとっちゃてめぇは兄弟分のビドロや手下達の仇だ。これ以上仲間の数を減らす
わけにもいかねぇんだよ」
 スルダブは笑みをうかべながら巨大な戦斧を肩に担ぎ上げていたが、戦斧の刃からは
かなりの量の血液が滴っている。それに気づいて自分の傷の具合を確かめようとした君
は、背中に負った傷の程度がわからないだけでなく、利き腕の力も入らないことを察した。
どうやら先程の一撃は厄介な傷を負わせてくれたようだ。
 もしまだルルの完全治癒能力を使用していないのならここで使用した方がいい。そうで
なければスルダブとの戦闘が終わるまで、君は「技巧力」を2点低下させた状態で戦わな
ければならない。さらに無事な方の片腕でルルを振るうことになるため、盾のような装備
を使えないだけでなく、戦闘中に治療薬を飲んだりすることもできない。

   海賊スラダブ 戦闘力:10 HP:15

 スラダブの振り回す戦斧はもはや怪物の域に達するほどの恐るべき威力を持ち、通常
の2点ではなく3点のダメージを与えてくる。

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