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 君は精神を操るその生物の力が途絶えている間に、先ほどまで見えていなかった扉へ
と走り抜け、無事部屋を出ると息をついた。
 君が駆け込んだ部屋は、扇形でもなく広くもない物置のような部屋だ。そしてそこには
一体の死体が横たわっていた。だが死体と言ってもすでに干乾びてほとんど生前の姿を
とどめてはおらず、素性を表すようなものは何一つないように思える。
 ともあれこの部屋に他の出口はないため、再び前の部屋を通らなければならない。

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