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右の階段を上がっていくと、上りきった場所にこれまで遺跡で見てきたものより小さな
扉があった。扉には小さな穴があり、硝子のようなものがはめ込まれていて中を覗き見
ることができるようになっている。
それを覗いた君が見たものは、八角形の広間の中央に、床を砕きながら太く根を張っ
た大樹と、大樹から広間の天井全体に繁った枝に実る、幾つもの大きく赤い果実だ。
もしかしたらこれと同じような巨大な植物を君は見たことがなかっただろうか。
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