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 ある日の早朝、君がいつものように仕事場である漁港へ向かう支度をしていると、
1人の青年が訪ねて来た。その青年は切迫した表情で君に頼み事があると告げ、
とにかく話を聞いて欲しいと君の手を強く握り締めてくるのだった。
 何故、自分のような素性も知れぬ相手に頼み事があるのかと君は訝ったが、頼み
の内容も聞かずに断ったのでは寝覚めが悪いと思い、とりあえずは今日の仕事を
終えた後、話だけでも聞いてみることにした。

 漁港の仕事を終えた午後、念のためいったん宿に帰り、ルルを携えて待ち合わせ
の場所である町外れに向かうと、そこは付近に民家も無く、山沿いを少し下れば海岸
に出るという見通しの良い場所だったが、誰の姿も見当たらなかった。

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