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君が駆け出して間も無く、蛇体のうねりが大きくなったような気がした。
 だがもう躊躇している余裕は無い。
 覚悟を決めて力強く岩石を踏み、それを足場に跳躍する。

 君が着地し再び駆け出した直後、背を押されるような突風を感じ, わずかに
目を向ければ、横合いから突っ込んだ大蛇の頭部が円柱に激突するところだった。
 君はこの隙に扉を目指すが、扉まで残り数歩というところで、再び産毛の逆立つ
ような悪寒と圧迫感が背後の方から迫ってきた。


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