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 君は思い切って地面を蹴り、一気に扉の前まで滑り込んだ!
 気づけば背後の気配も感じなくなっており、振り向いても大蛇の姿は無い。
 あとは扉を開ければ、遂にこの陰鬱とした場所から解放されるのだ。


 一瞬の気の緩みに君の本能が警戒を発した時、頭上から呆気に取られる
ほどの質量を伴った、生温く腐肉臭い液体がかけられた。
 咄嗟の事に息ができなくなった瞬間、君の視界は闇に染まり、痛みも感じない
ほどの激しい衝撃が襲った(14へ