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君は真横に身を転がせた。
 その直後に大きく口を開けた大蛇が君の足をかすめていき、正面の扉に
激突する。
 衝撃が壁に伝わり、扉に亀裂が走ったかと思うと真っ二つに割れた。
 と同時に、かろうじて崩壊を逃れていた周囲の壁や天井が支えを失って
落下してきた。

 君は粉塵を避けつつ様子を見ていたが、大蛇の頭部は完全に埋まってしまい、
生きているかどうかは定かではない。
 すぐに動いてこないところを見れば、少なくとも失神でもしているのかもしれない
と判断した君は、瓦礫を踏み砕きながら慎重に壁の穴を抜けた。


 危機が去ったかどうかはともかく、これで遂に暗闇の中からは解放された。
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