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 頭蓋を砕かれ、四肢を失うに至ってようやく動きを止めた死体を脇に除け、
身体についた腐肉に苦虫を噛み締めつつ通路を先へ向かうと、前に見たもの
と同様の岩の扉に突き当たった。
 壁の切れ込みに耳を当ててみるが、あたりは静謐に満ちたまま、奥の様子は
わからない。
 こんな所で悩んでいても仕方ない。君が扉を開けると、その先は最初の岩室の
数倍はあると思われる、長方形の広間になっていた。
 広間を上から眺めたとすれば、入ってきた扉はその右下の隅にあり、上と左の
方向に壁が延びている。
 そして左に延びる壁の中央とその先の隅には扉が見えた。
 広間の中央には、凝った模様の刻み込まれた祭壇状のものが鎮座しており、
どうやらその向こう側の壁の中央にも扉があるようだ。


 未だ方角は定かではないが、簡単に言えば、中央の祭壇らしき岩を挟んで、
北側に扉がひとつ、南側に3つの扉が同じ間隔で並んでいるという事になる。
 なお、君が広間に入ってから閉めた南東の扉は、こちら側からは開かない構造
になっているようだ。


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・ 南側中央の扉に向かうなら(47へ
・ 南側左隅の扉に向かうなら(27へ
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