118 ぼんやりと窓から村の様子を眺めていると、こんな平凡な山村の風景には 似つかわしくない道具が広場に集められているのに気づいた。 食事(お馴染みの野菜スープだが)を運んできてくれた娘に訊ねると、君が 村に現れた翌日にあたる2日前に、山で巨大な蛇の姿を目撃した狩人がいた のだという。 村は今、滅多に無い大掛かりな山狩りの準備をしているのだった。 君は眩暈のする思いにとらわれた。 これは君が村で2日間も寝込んでいた間に、遺跡に巣食っていた大蛇が麓近く にまで下りてきたということに違いない。 おそらくこれまで人里近くへとやって来ることがなかったのは、たんなる偶然 に過ぎなかったのだろう。 だが、君がその棲家に現れ、そして逃げ出してきた事と現在の状況とが、全く 関係無いと割り切ることは難しい。 考えた末に君は、 ・ 大蛇討伐に協力を申し出るなら(113へ) ・ 山狩りには参加せず村人を見守るなら(106へ) |