113 村人の誰しもが、山狩りへの君の参加を受け入れ、歓迎してくれた。 それは君が、あの大蛇の情報を知り得ていたためでもある。 怪物の実物のみならず、その寝ぐらがわかっており、その地点に人員を 集中させればいいという情報が与える、村民達の心理的な余裕は大きい。 そのうえ君は、大蛇の寝ぐらから満身創痍となりながらも脱出し、再び挑もう とする勇者でもあった あたり一帯の住民の結束力を高める象徴として、これほど適した存在はない。 自然に君への期待も高まり、支援ももたらされる事となった。 最も具体的なものは、装備の類だ。 今回の戦闘以後、壊れるか、何らかの理由で手放すまで、君は以下の特別な 装備を全て、通常の武器に加えて所持できる。 ・ 「盾」・・・1回の戦闘中1度の攻撃に対してだけ、ダメージを無効にできる。 ・ 「弓矢」・・・突発的な戦闘(不意打ち等)になる前に1度だけ攻撃をおこなえる (使用は屋外に限られ、矢は10本) ・ 「特製の矢じり」・・・弓矢によるダメージを3点にする(3個) 村民への基礎的な戦闘訓練などをしているうちに君の体調も戻った数日後、 いよいよ遺跡の大蛇と再び対峙する日がやってきた。 (95へ) |