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取り込み原画
■ 下準備(1)
 取り込んだ画像に色を塗るまでです。

 取り込んだ画像は、取り込み時のガラス面のゴミや紙の汚れ、紙の表面の陰影の影などにより濃淡が出来ている上に、ペン線もやや灰色です。
 左の絵がそれです。 

 これを、色を塗りやすいように修正します。
 修正方法は、以下の通り。

 1)フォトショップのイメージ>色調補正>レベル補正でダイアログを開きます。

   レベル補正のダイアログの中に、「白いスポイト」と「黒いスポイト」があります。
   大まかに言うと、前者が「この絵のこの部分を”白”として調整」、
   後者が「この部分を”黒”として調整します」と言う設定用のスポイトです。
   ペン線の太いところを狙って黒いスポイトでクリック、白くしたいところを白いスポイトで
   クリックします。
   ただしこのままではかなり黒くされてしまうので、適当にスライダーで調整します。
   この辺りはお好きなように。*1

 で、修正が終わったのが右の絵です。
 

*1:この作業は一度にやろうとしないで、2回くらいに分けてやった方がいいです。
   2回目は、紙の白そうなところを白いスポイトで探すようにしていると、カラーのパレットの数値が
   ちょっと動くところがあります。
   そこもきちんと白にしておきましょう。
   1%程度の灰色部分でも後でマスクを作るときの妨げになります。

■ 下準備(2) 
ここまでの作業は、全て「グレースケール」でした。
 ここで、モードを「RGBカラー」にします。

RGBにしたら、レイヤーパレットの名前のところをダブルクリックして
 「背景」から「レイヤー」にします。ついでに、「線画」という名前の
 レイヤーにしておきましょう。

レイヤー化したら、「フィルタファクトリー」の「Transparency」>「Luminosity->Opacity」を
 かけます(下図)。
 これで、白い部分が透明の抜きにされます(上図)。*1

フィルター

*1:フィルタファクトリーはインストール時には組まれません。
   フォトショップのマスターCD−ROMに入っているので自分で組みます。

 フィルターファクトリーを入れるのが面倒な人は、この線画を一旦全画面選択して
 新規アルファチャンネルにコピーし、それを選択範囲として呼び出し
 反転させて新規レイヤー上に好みの色で塗りつぶしても同じ事が出来ます。
 上のやり方の方が楽ですが。

 尚、上図の濃い緑は私のフォトショップの「透明部分」です。
 カスタマイズしました。

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