『ちゃんと、声届いてる?』
 「ああ、感度良好だ。」
 『んじゃ、行ってくるわね。』
 そう言って、志保は行動を起こしたようだ。
 今は、土曜日の2時過ぎ。学校から帰って、昼飯を食った後だ。
 志保は、あかりのところへ行って 家の前からマイクの最終確認をしてきた。
 俺は、・・・ いや、俺たちは 俺ン家で志保の耳に付けた 通信機でこれから起こることを待っていた。
 「綾香、本当に大丈夫なんだろうな?」
 「来栖川専用の周波数を使ってますから、大丈夫。それに、一応デジタル暗号化されているから 盗聴の心配は極めて小さいですよ。」
 すでに、作戦は始まっているから 心配してもしかたないんだがな。
 俺の周りには、綾香・セリオ・委員長が座って 通信機から流れてくることに耳を立てている。
 「ホンマに、神岸さん来るんかいな?」
 「志保次第だが、まず来ると思うぜ。」
 「自信満々やね。幼なじみだけに、よう知っとるってわけや。」
 「まあな。」
 「はぁ〜・・・ うらやましいわね。私たちなんて、丸17年遅れ取ってるわけなんだし。」
 「せやな。。。」
 綾香と委員長が、顔を見合わせて 項垂れる。なに言ってんだか、二人とも。
 「あのなぁ〜、んなこと関係ないだろが。大切なのは、これからどうしてくかってことだろ?」
 「そうだけど・・・ 」
 「せやけど、うちらのこと どれだけわかっててもらえてるか知らんもん。」
 はぁ〜、なんでそんなことで落ち込むかな。
 「皆さん、神岸さんが出てきたようです。」
 セリオの声で、一斉に同じ方向を向く。

 『やっほー、あかり。』
 『どうしたのよ、志保?』
 『ん、ちょっとね。ねえ、今から出かけられない?』
 『 ・・・いいけど。志保、何かあったの? 私の部屋じゃ話せないことなのかな?』
 『私? 私は、何もないわよ。あんたのことが、心配なだけよ。』
 『 ・・・ 』
 あかりは、黙ってしまった。あかりは、志保が何を心配してくれているのかわかっているから 何も言えないでいるのだ。
 『おばさん、家にいるんでしょ。あかりの部屋でなんかあったら、おばさんに気づかれるわよ。それでもいいの?』
 『でも・・・ 』
 『ああっ、もう いいから私についてきなさいよ!』
 『うん・・・ じゃあ、少し待ってて。』

 「志保、切れてないか?」
 『私は、冷静よ。あかりには、これぐらいで丁度いいのよ。』
 志保の言うことは、もっともだ。あかりは、決断力が弱い。俺や志保みたいのに強く言われると、すぐに従ってしまう。だが、頑固なところもあって 引かないこともある。
 しかし、今回はあかり自身に固辞する理由がなかったから 志保の言葉に従ったのだ。
 「これで、半分は成功したようなもんだな。」
 『そうね。じゃ、そっちに直接行くから 隠れててね。』
 寄り道もせずに連れてくるってことは、あんまし時間がねえじゃないか。
 「隠せるぞっ!」
 「はい!」×3
 俺たちは、あわてて裏口から物置へと 移動することにした。家の中じゃ、変に勘のいいあかりのことだ 感づかれるかもしれないしな。
 「ホンマに、神岸さん来れるんかな?」
 「あいつの性格上、まず来る。」
 「ご主人様が言うんやったら、間違いないんやろな。」
 委員長は、少し憂鬱そうだった。それは、俺とあかりのつき合いの長さを疎ましくも うらやましくも思っているのだろう。綾香も、表情には出さないが きっと同じだろう。
 「 ・・・とに、そんな顔すんなよな。つき合いの長さだけだったら、誰もあかりには勝てないぜ。
 俺たちには、そんなこと関係ないだろが。現に、あかりは今 俺の側にはいない。いるのは、おまえたちだ。
 もし、勝ち負けに拘るんだったら なにがあっても俺の側を離れないことだ。」
 「そうよ、智子。好きでいる時間なんて意味無い。好きで好きでい続けることが、大切。それを受け止めてくれる人がいることが、必要。お互いに心を通じ合わせるのが、至上。
 今の私たちは、それらを持っている。それで、十分なの。神岸さんがそれらを持ったとしても、ご主人様は私たちを捨てたり 愛情を薄めたりしないわ。」
 「 ・・・うん、うん。」
 委員長は、大粒の涙を流した。普段強がってるところもあるけど、反面 涙もろいところもある。そんなところが、可愛くもある。
 「泣くほどのことか・・・ 。」
 俺はそう言うと、委員長を抱き寄せた。委員長は、俺の胸でジッとしている。
 「あ〜、ずるいなぁ智子。」
 綾香は、ちょっと頬を膨らませて あきれている。物置の中じゃ、セリオもいるのに二人を同時に抱き寄せるのは無理っぽい。綾香には悪いと思うが、我慢してもらうしかない。
 
 『 ・・・やっときたわね、あかり。遅いわよ。』
 『ごめん、志保。』
 『まあ、いいわ。じゃ、行きましょ。』
 『うん。でも、どこまで行くの?』
 『すぐ近くよ。』
 志保は、あかりを従えて 移動を始めたようだ。
 『あかり、最近変だから。』
 『そんなことないよ。私は・・・ 普通だよ。』
 『なら、なんでヒロを避けるのよ。』
 『 ・・・ ・・・ 』
 『答えられないってわけ。その様子じゃ、ヒロが心配してるのにも 気づいてないわね。』
 『浩之ちゃんが、私のことを・・・ どうして?』
 『どうしてって・・・ あかり、やっぱり変だよ。』
 あかりは、志保に まだ話そうとしない。話してしまえば楽になることを、あかりはわかっているはずだ。なのに、親友である志保にさえ 話そうとしない。意図がわからないぜ。
 『そう・・・ なか。』
 ばればれの作り笑いをしているのが、目に浮かぶようだ。
 『まあ、いいわ。無理に聞いたって話してくれないことは、わかってる。なら、私があかりが何を話そうとしないのか知ってるって言ったら・・・ どうする?』
 『えっ?』
 『私は、知っているのよ。それに、あかりも知らないことを。』
 『それって・・・ どういうこと、志保?』
 『ふふっ、さあね。』
 志保は、はぐらかして あかりとの駆け引きを有利に進めた。まあ、あかりは単純だからなぁ〜。
 『さあ、着いたわ。ここで話ましょ、あかり。』
 『ここって、浩之ちゃんの家じゃない。 ・・・嫌よ、私。会いたくないっ! あっ!?』
 逃げだそうとしたあかりを捕まえたのか?
 『大丈夫だって。ヒロ、今いないんだ。私たちが、ゆっくりと話せるようにって どこかへ行ってくれたの。だから、ほらっ 鍵を預かってるわ。』
 『本当にいないの?』
 志保が家の鍵を見せたことで、あかりは 気を緩めたに違いない。それでも、疑いを解いたわけではないだろう。
 『自分で、確かめたら?』
 カチャッ・・・ キィ〜〜
 そう言って、志保は門をくぐった。
 『ちょっと、志保ぉ〜っ!』
 躊躇無く進む志保を、あかりは追うしかない。まさに、罠に飛び込んできたのだ。

 「いよいよね、ご主人様。」
 「まだだ。 ・・・あかりが、家の変化に気づくと思うか?」
 「気づくわね。だって、好きな男性の家ですもの。」
 「そうやな。たぶん、気づくと思うで。」
 二人は、同じ答えを出した。俺には、自分の部屋以外 どこが変わったのか見当が付くとこがすくない。
 「そんなもんか?」
 「絶対に気づくよ。だって、好きな男性のとこだもの。それに、あの人は ご主人様の世話をしていたようなもんでしょ。だったら、自分の使いやすいようにしていたところがあるはず。」
 綾香の口振りは、なんだかあかりに同情しているようにもとれる。
 「 ・・・かもな。」

 ガチャッ
 『ほらっ、あかり 入りなよ。』
 『う、うん・・・ お邪魔します。』
 あかりは、罠に足を踏み入れた。もう、逃げられないぜ。
 『私、ちょっとトイレに行って来るから。』
 『うん。。。』
 志保は、あかりを一人にすることで あかりが動きやすい空間を作ったのだ。
 あかりとすれば、心細いような返事をするしかなかったみたいだ。

 「ご主人様、神岸さんがリビングに入りました。」
 家に設置した隠しカメラに、あかりが映し出されたのを セリオが教えてきた。
 「落ち着きがないなぁ。あっ、やっぱ台所へ行ったわ。」
 今回は、委員長が昼飯を作って 片づけてくれた。普段は、マルチがやってくれてるんだが たまには他の娘が片づけをすることもある。委員長としては、片づけ具合をチェックされてる気分なのるだろうか?
 『ご主人様!』
 「ご苦労だったな、志保。」
 『あかりは?』
 「台所だ。」
 『そう・・・ じゃ、これも 外してもいいわね。』
 「かまわないが・・・ 今外すのか?」
 『うん。その・・・ オシッコしたいし。音、聞きたいの?』
 「ああ、聞かせてくれ。」
 『変・・・ 態。』
 「早くしねぇと、あかりに怪しまれるぜ。」
 『そうね。』
 俺が、志保と話している間 あかりは台所をゴソゴソとしていた。何かを確認するように、右へ左へと動いている。
 『う・・・ ん・・・ やだ・・・・・・・ 』
 シャッ・・・・・・ シャアアアアアアアア〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッ
 『んくっ・・・ 。』
 「ずいぶんと、勢いのいい音させてるじゃないか。」
 『き・・・ 聞こえるようにしてるのよ。』
 「いい心がけだ。」
 「長岡さんも、染まれば染まるもんやねぇ〜。ご主人様、立ってるし。」
 俺たちの話を聞いていた委員長が、楽しそうに言って 俺のモノをズボンの上からさすった。
 「おいおい、智子・・・ 。」
 「ええやないの。ご主人様も、気持ちええやろ?」
 「智子、ずるいっ!」
 綾香も、俺に絡んできた。
 「二人とも、やめろっ! 感づかれるだろがっ!!」
 俺の声にビクッとして、動きを止める二人。二人とも、頭がいいから この計画の重要性をよくわかっている。だが、この狭い物置に密着するように隠れているのだ。彼女らとしても、感情が高ぶってきてもしかたないだろう。
 それでも、自制してなければ 終わってしまう。
 『ちょっとぉ〜っ!』
 「悪ぃ、悪ぃ。ちいと、二人がふざけてな。」
 『とに、静かにしててよね。じゃ、後よろしく。』
 いつの間にか小便もおわり、志保はトイレを出ようとしていた。
 「ああ。
 とに、二人には お仕置きが必要だな。覚悟しておけよっ。」
 「 ・・・はい。」×2
 二人の表情は、罰を受ける顔をしていなかった。俺にお仕置きされることさえ、喜びしてとらえるとは。。。
 「長岡さん、モニターに入ります。」
 セリオは、淡々と事を進める。
 「んもう、セリオは真面目過ぎっ!」
 「そうですか? でも、今は優先するべきことがありますので。」
 現状では、セリオの意見が正しい。
 「セリオを見習ってほしいもんだ。」
 「あっ・・・ 」
 俺は、セリオの髪を手でといて 頬をなでると声を漏らした。
 「ご主人様、おいたしないでください。」
 
 『あかり、ここにいたんだ。』
 あかりは、一通り台所を見た後 リビングで志保を待っていた。うれいた表情で、下を向いている。
 『うん・・・ で、志保は私と 何が離したいの?』
 『ヒロの部屋に行かない?』
 『ここで・・・ 話せないの?』
 あきらかに、あかりは拒絶している。
 『怖いの? ヒロの部屋が、あかりの知っている時と変わってるのが 怖いんでしょ。』
 『 ・・・・・・ 』
 『行って、確かめなさい。』
 『なんで・・・ なんで、意地悪するのよ 志保。。。』
 『私は、あかりの為と思って言ってるの。逃げてばかりいちゃダメだよ。ヒロにも言われたでしょ。』
 あかりは、ビクッと身体を震わせた。
 俺は、もうダメかと一瞬思ったが 志保はうまく話を繋げた。
 『私が一緒に行くんだから、少しは安心できるでしょ?』
 志保は、あかりの手を取った。そして、あかりを引っ張る。
 あかりは、あがらうこともなく 志保についていく。ゆっくりとした歩調で、歩みを進める。
 『あかりは、もう気づいてるんだよね。台所・・・ ちょっと変わってたでしょ?』
 『うん・・・ 誰かがやってくれてるんだ・・・ ね。私は・・・ もう・・・ 必要ないみたい。』
 あかりの声が、震えている。無理もない。俺が、あかりのことを後回しにした結果だ。
 『必要ないと思ってるの? だったら、あかりのこと気にかけたり絶対にしないよ。』
 『同情なんていいよ・・・ 私が、惨めになるだけだし。』
 階段を上がり、俺の部屋の前で あかりは止まった。
 『私・・・ 入れないよ・・・ 。』
 『 ・・・甘いわね、あかりっ!』
 グイッ
 『キャッ!!!』
 志保は、ドアを開けると 勢いよくあかりを部屋へと連れ込んだ。有無を言わせぬ行動に、あかりはついていくことなどできない。
 『イタタタッ・・・ 志保、ひどいよぉ〜。』
 あかりは、すぐに立ち上がって志保に抗議した。
 『入っちゃったわね、あかり。』
 志保は、後ろ手にドアを閉め あかりの逃げ道をふさいだ。
 『どお、久しぶりのヒロの部屋は?』
 『 ・・・ ・・・ 』
 『 ・・・やっぱり、臭うかな・・・ 消臭とかしてるんだけど・・・ あいつの量、半端じゃないし。。。』
 『?・・・ どういうこと?』
 あかりは、不思議に思っているのだろう。志保の言葉の意味を理解しないまでも、あかりには気になることだったのだ。
 『前みたいな、男臭い感じじゃないでしょ。今は、どっちかっていうと・・・ 複雑な臭いって感じ。何の臭いか、あかりにはわからない?』
 『わからないっ! わからないよっ!!』
 あかりは、泣いていた。今にも、崩れてしまいそうなのを なんとか立っている感じだ。
 『汗に化粧・・・ 精液と愛液・・・ 』
 『☆!?・・・ なんで・・・ なんで、志保がそんなこと知ってるのよ・・・ 』
 『だって、私のも混じってるからね。。。』
 『嘘・・・ 』
 『嘘じゃないわよ。私、ヒロに抱かれてるもんっ。』
 志保は、あっけらかんと言った。そこには、親友に対する気遣いなどまったく感じられない。
 また、あかりは志保の言葉にとうとう立っていられなくなり 崩れるように座り込んでしまった。
 『そ・・・ んな・・・・・・ あの娘たちだけじゃ・・・ なかった・・・ の?』
 『私は、ヒロが好きなの。今までも、あかりに気を遣って黙ってたけど もうその必要ないしね。』
 自分の取っていた行動が、間違いであったとばかりに 志保はハッキリとあかりに言った。
 『えっ・・・・・・ ?』
 志保の言葉は、あかりの心に深く突き刺さったのか 目を大きく開いたまま志保を見ている。
 『ヒロのことは、愛してる。でも、同じくらいにあかりも好きなの。だから、同じようにしてないとね。』
 そう言うと、志保はスカートのホックを外した。ふぁさっと、スカートが志保の足下に落ちた。現れた純白なパンティーが、女性にはありえない膨らみを持っている。
 『ふふっ、あかりとできるんだって思うだけで こんなになっちゃってるのよ。』
 あかりの顔に押しつけるように、ズイッとその不似合いな部分を近づけた。
 『ひっ・・・ !』
 『興奮して、こんなになっちゃってるんだ。早くあかりに触れたい、あかりに包まれたいってね!』
 あかりは、脚を引きずるように 志保から逃げようとしている。逃げ場所なんてねえのにな。
 そんなあかりを、志保はパンティーを脱ぎながら追った。志保の秘所からは、ペニス化したクリトリスがそそり立っていた。
 『すごいでしょ、あかり。私のここ、こんなになっちゃってるのよ!』
 『嫌っ・・・ こないで志保っ!』
 『だぁ〜めっ!』
 『キャッ!』
 志保は、あかりに襲いかかった。志保にしても、我慢の限界だったんだろう。すでに、志保の心はあかりを墜とすと決めていたから 行動は早かったのだ。

 「強引やな、長岡さん。神岸さんの事好きなんら、もうちっとムード作ったらんかいっ。」
 委員長は、志保がさっさと襲いかかったことに 不満があるようだ。
 「智子は、女同士でも やっぱり段取りは必要だと思ってるのか?」
 「女の子を恋愛対象としてみたことないから、ようわからんけど 相手が男でも女でも同じやと思うで。ムード作りも必要だと思うけど・・・ あれは、うちにはできへんわ。」
 「あらっ、簡単なことじゃない。志保は、自分の感情を したいことを 神岸さんに素直にぶつけただけじゃない。それが、智子にはできないの?」
 「ご主人様にだけなら、できるで。」
 「そうだな。智子は、俺だけには本当の笑顔を見せてくれるもんな。」
 俺は、委員長の頬を撫でた。委員長は、それを素直に受け止め うっとりとしている。
 「私は? 私は!?」
 「綾香は、裏表ないからなぁ〜。でも、綾香の想いは いつも誰よりも熱いんだよな。」
 綾香の想いの強さは、誰よりも強く感じている。強く、熱く、真っ直ぐに俺の胸に突き刺さる。それでいて、包み込むようなところもある。綾香がいるから、俺はこうしていられるのかもしれない。
 「伝わってるんなら、それでいいのよ。」
 綾香は、ご満悦のようだ。
 「あっ・・・ 。」
 「んっ、どうした?」
 「うち、濡れてもうた。」
 「私もよ。だけど、もう少し我慢しましょ。」
 「う・・・ ん。」
 委員長は、コクッとうなずいた。
 まあ、俺も あかりと志保の展開に期待してか 大きくなっているさ。だが、それを収めようと ここで委員長や綾香・セリオに手を出すほど無謀じゃない。物置で乱交なんて、目も当てられない結果に成りうるからな。

 『ふふっ、逃がしはしないわよ。』
 『やめてよ、志保っ!』
 『終わったらね!』
 『ングッ・・・ 。』
 床で、あかりにのしかかっていた志保は 唇を重ねた。すぐに押しのけようとするあかりだが、総てにおいて体力的に上回っている志保を 引きはがすことができないでいる。弱々しいながらも、ジタバタと抵抗し続けるあかり。
 一分・・・ 二分・・・ 長く続くキスに、あかりの抵抗は 段々と弱まっていく。そして、パタリと動かなくなった。
 
 「5分ってとこか。私だったら、30分でも平気だけどね。」
 「ご主人様が空いてやったら、1日でも平気やで。」
 「あら、キスだけだったら 私も大丈夫よ。でも、それだけじゃ我慢できなくなってしまうから 無理ね。」
 「そうやな。」
 あかりと志保のキスを見ていた二人が、まだまだって感じいる。俺と数え切れないほどしてきた二人だから、物足りないと見えてもしかたないことだ。
 あかりにしてみれば、5分もの間唇を塞がれてたことなどないはずだ。俺は、してないからな。しかも、志保のことだから 舌を入れてたはずだ。あかりが、それらの刺激を長く耐えられるわけないぜ。

 『うふっ・・・ だらしないかっこうね。』
 唇をあかりから放した志保は、精気を吸い取られたかのように 脱力しているあかりを見つめている。
 『ベットの上でしたかったけど・・・ ここでもいいか。はいはい、スカート脱ぎましょうねぇ〜。』
 志保は、幼子を急かすように あかりのスカートに手をかけて脱がそうとする。だが、あかりは動こうとしない。
 しかし、スカートはあかりの腰の下に引っかかってはいるが 志保はなんなく抜き取った。
 『やめ・・・ て・・・ よ・・・ 』
 あかりの弱々しい声。
 『嫌よ! 私は、あかりを犯すの。じゃないと、わたしのこれは収まらないわ。』
 喜々として、志保はあかりを強姦しようとしている。
 『志保・・・ どうしてこんなことするのよ・・・ やあっ、触らないでぇっ!』
 『やっぱ、濡れてないか。』
 志保は、あかりの脚の間に手を入れて 具合を確かめた。あかりにとって、性的興奮を感じる状態でない以上 濡れることはないだろう。
 『んっ・・・ やっ、やだよ・・・ い、痛い・・・ んああっ!』
 『やっぱり、使ってないから すんなりと入んないか。』
 『くあっ・・・ ああ・・・ いやっ、痛い痛いっ痛いっ!!!』
 『少しは、濡れてきたみたい。』
 志保は、あかりの膣に入れた指の感触で 濡れ始めたのを感じたようだ。
 それでも、わずかだと思うぜ。あかりは、見た目マゾっぽくはあるが マゾではない。志保に攻められて、濡れはしても 快感に溺れていくことはない。あかりは、それだけ芯が強い女なのだ。
 『あかり・・・ 私のあかり・・・ ここに、私のが入るのね。』
 『うああっ・・・ くう〜〜、いやあ〜〜〜〜〜・・・ あうっ。。。』
 あかりは、頭を振って嫌がっている。あんなあかり・・・ 初めて見る気がするぜ。
 『ペロッ・・・ ふふっ、これがあかりの味なのね。』
 あかりの膣から抜いた指をしゃぶって、指についたわずかな液体の味を確かめている。
 たしかに、一人一人の愛液の味は違う。だが、俺にはそれを楽しんでいる余裕はなかった。俺自身が楽しむよりも、彼女らを喜ばしたかったからだ。
 『あかりっ! もう、我慢できないっっっっ!!!!!!!!!!』
 『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!』
 志保は、あかりの脚の間に割って入った。あかりの抵抗を苦にもせず、合体するための体勢を作り上げる。
 『観念しなさい、あかりっ! それとも、ご主人様に嫌われたいの?』
 『 ・・・ご主人様・・・ て?』
 『あっ・・・ しまった。。。』
 志保のやつ、口滑らかしやがった。すぐに気が付いたようだが、遅すぎるぜ。
 志保は、困惑した顔で カメラの設置されている方を見ている。耳から通信機を外してある以上、こちらから指示を出すことはできないぜ。
 『ご主人様って・・・ 誰のこと? もしかして、浩之ちゃんのことなの?』
 『どうしよう・・・・・・ 』
 志保は、どうしたらいいのか 迷っている。

 「お仕置き決定ね。」
 「そうやね。どんなんしよか?」
 綾香と委員長は、どんなことをしようか 楽しみみたいだ。俺たちって、けっこういろいろな事やってきたから 何が残ってるかから考えた方が早いような・・・
 「何をする気だ?」
 「うふふっ、前から見てみたいと思っていたのがあるけど。」
 「なんだよ?」
 「当日までの秘密です。」
 綾香は、もう決めている感じだ。えらいワクワクしてるとこをみると それなりのことなのだろうな。
 「うちにも、教えてくれへんのか?」
 「痕でね。クスクス。」
 ああ、憎たらしいほど可愛いほほえみだぜ 綾香。

 『ご主人様って、なに? 志保、もしかして浩之ちゃんのこと言ってるの?』
 『 ・・・そうよ。ヒロは、私たちのご主人様なのよ。私たちは、ご主人様に飼われてるのよ。』
 志保は、あかりに言い放った。あいつは、失言したことで お仕置きされるってことに気づいてるのか? 開き直ったようにもみえるが・・・ 。
 『そんなこと・・・ 本気で言ってるの?』
 『他人の心配より、自分の心配しなさいよ。。。』
 グイッ!
 志保の肉棒が、あかりの秘所に接触する。
 『いやあっ!!!』
 グッ・・・ ググッ・・・
 志保は、無理矢理犯そうとしている。男のモノよりも、固さで劣る肉棒で 突破できるだろけうか。俺によって穴が開けられてるとはいえ、狭く固くなってるのは 確かだろう。
 おもちゃではない、本物の志保のので つらいかもしれないぜ。
 『痛いっ・・・ 痛い・・・ 』
 グイッ・・・ グイッ・・・
 『後少しなのに・・・ なんで入らないのよ・・・ 』
 あかりの膣は狭く、志保のモノの侵入を頑なに拒んでいる。硬度が足りないとはいえ、あきらかに潤滑不足でしかない。
 『痛いよ・・・ やめてよ、志保ぉ〜っ。』
 『ダメよっ! 後には、引けないのよ。。。』
 そう言った志保は、ベットの下に手を入れた。隠しておいた特製ローションを手にしていた。
 『ふふふっ、これでできるわ!』
 ローションの蓋を開け、あかりの恥丘にトロォ〜と垂らし始めた。
 『いやあっ、冷たいっ!!』
 『芹香先輩特製だから、すっごいのよぉ〜。』
 ヌプッ・・・ ヌヌヌヌ・・・・・・
 『いや、いやあ〜〜〜 助けて・・・ 助けて浩之ちゃ・・・ ん・・・ 』
 ローションの滑りで、志保のモノが入り始めると あかりは再び悲鳴をあげ 俺に助けを求めてきた。
 『 ・・・私が、こんなにもあかりを好きなのに・・・ 』
 あかりの言葉が、志保には気に入らなかった。それは、そのまま行動にでようとしているのがわかる。
 ズプッ!!!
 『んああ〜〜〜〜〜っっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!』
 志保は、入りかけていたモノを 一気に押し込んだ。俺に助けを求めたことで、嫉妬したに違いない。
 『あかりの膣、熱くて狭くて 気持ちいいよ。私・・・ いっちゃう・・・ いっちゃうううっ!!!!!』
 『やあ〜〜〜、また大きくなってるぅ。押し込まないでぇっっっ!!!!!!!!』
 ビクッビクッと、躰を震わせて 絶頂を迎えた志保。
 『ハア・・・ ハア・・・ 男みたいに射精しないから、ちょっとやそっとじゃ小さくなんないよ。』
 志保は、ニヤッと笑っていた。それは、まだまだこれからと言ってるようだ。
 『あかりだって、私が簡単にイッちゃったから不満でしょ。もっと、いっぱいしてあげるからね。』
 『もう、止めてよ志保ぉ〜。』
 『まだ、そんなこと言ってるの? 諦めなさいよ、あかり。』
 『うっうっ・・・ 助けて、浩之ちゃん・・・・・・ 』
 ヌプッ
 『んああっ、!』
 『わかったわよ。私の本当の姿、見せてあげる!!』
 志保は、あかりから肉棒を抜くと 自分の鞄を漁った。
 『いいっ、見てなさい あかり。』
 鞄の中から猫耳カチューシャと尻尾を取り出すと、志保はあかりの上で 向きを変えた。69のかっこうだ。あかりの目の前に、志保の肉棒がある。あかりは、顔を背けて拒んでいる。
 クチュッ・・・ ツププッ
 『んんっ・・・ はああっっっっ!!!』
 志保は、明かりの眼前で 尻尾の接続プラグをアヌスに差し込み始めた。
 『んっ・・・ っ』
 肉棒を伝って志保の愛液が、あかりの顔に垂れていく。あかりは、それを深いに思っているかもしれないが 目の前で起こっていることに驚く方が強いみたいだ。
 『んはあぁぁぁぁっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!』
 神経接続が始まると、志保は大きな声を上げた。あかりは、ビクッとして 目を細めてしかめっ面をした。
 『どお? ちゃんと入ってるでしょ?』
 志保は、膝立ちで尻の肉を大きく左右に開いた。あかりに、尻尾の接合部をよく見せるためだ。あかりの目には、アヌスから生えた尻尾が 動いてるのがよく見えるだろう。

 「そろそろ、行くぜ。」
 頃合いだと思った俺は、あかりと志保のところへ行くことにした。あかりの気が、まだ張ってるうちに あかりの前に立たなければならないのだ。
 「ご主人様、私たちも行くんですか?」
 「いまさら、何を言ってるんだ 綾香。」
 「なんとなく、私たち 行ってもいいのかなっ・・・ て。」
 「おまえたちが来なければ、意味無いはずだろ?」
 「そうやね。神岸さん見てて、うちらも弱気になっとったみたいやな。」
 それは、あかりに感化されたってことだろう。綾香と委員長が、感化されるなんて 今回ばかりは様子が違うってことか。それでは、まずいんだよな。
 「あのなぁ〜、あかりだっておまえたちと同じ ただの女であることに変わりはないんだぞ。綾香たちの想いを、あかりだって判ってくれるはずだ。
 そんなことも、わからなくなったか?」
 「 ・・・うんっ、そうだね。」
 綾香は、やっとわかってくれたみたいだ。俺とあかりの付き合いが長いって言っても、恋愛対象として見るようになったのは 綾香たちと変わんないくらいの期間しかないんだけどな。 ・・・そのことを、みんな知らない・・・ んだ。
 「よしっ、いい娘だ。」
 俺は、綾香の頭をなでることで 誤魔化すことにした。まあ、いずれわかることさ。
 「セリオは、どうするんだ?」
 「私は、ここで警備を担当しています。」
 「そっか、悪いなセリオ。今度、可愛がってやるからな。」
 「はい、期待しています。」
 セリオの表情が、ほころんだ。その裏には、人間の女性らしいものを伺わせている。
 「ああ、任せとけって。
 そうだ、綾香、智子 耳と尻尾を着けろ。持ってきてるんだろ?」
 「もちろん、持ってるけど・・・ ここで着けるん?」
 この狭いところで装着するのに、委員長は抵抗があるのか?
 「ああ、ここでだ。家に入ったら、すぐに裸になってもらう。」
 「そういうことか・・・ わかったわ。ね、智子。」
 「うち、恥ずかしいわ。」
 とに、調子狂うぜ。今回は、いろいろ苦労するな。
 「時間がねえんだ。二人とも、尻尾を俺に寄こせっ!」
 「あっ、はいっ!」×2
 二人は、あわてて鞄の中から尻尾と耳を取りだした。
 今回ばかりは、いつもより強引に引っ張らないとダメみたいだ。
 「ほらっ、尻をこっちに向けろ。」
 尻尾を受け取ると、二人に尻を俺に向けさした。
 二人は、無言で従う。
 「セリオ、あっちの様子はどうだ?」
 ゜はい、69の体勢で 長岡さんが攻めています。」
 「ん、わかった。
 ・・・俺に手間かけさせたいのか?」
 綾香と委員長は、俺に尻を向けただけで スカートもパンティーも剥いてなかった。
 二人は、あわててスカートを捲った。そこから現れたのは、びっしょりになったパンティー。それを、スッと下げる二人。
 「これだけ濡れてりゃ、十分だな。」
 俺は、両手に尻尾を持つと 接続プラグの先端で二人の秘裂をなぞった。
 「クッ。」
 「んっ。」
 キュッと、窄まったアヌス。
 「ほれっ、入れるぞ。」
 「 ・・・はい。」×2
 慣れた感じで、アヌスが口を開けていく。
 クプッ・・・ グッ・・・ ニュプププププ・・・・・・
 二人とも、簡単に飲み込んでいく。慣れとはいえ、そのようにしてしまったのは 俺なんだよな。
 わずかな起動音とともに、神経接続が始まると 俺は手を放した。
 「んんんっ・・・ 。」
 「ああっ・・・ 。」
 二人は、背中を反らして 喘いだ。尻尾の装着は、新たな刺激となり 愛液をさらに溢れさせた。膣口からトロトロと溢れさせ、下げているパンティーに滴る。
 それを見て、俺の欲望は爆発寸前まできている。だが、ここで二人に手を出せば あかりに対する情が薄れてしまうだろう。目の前のごちそうは、我慢だ。
 「二人とも、行くぜ。」
 神経接続で脱力している二人は、すぐには反応できないでいる。それでも、なんとか起きあがり耳を着けた。完全に立ち上がった頃には、いつもの猫の二人に戻っていた。
 「お待たせして、申し訳ございません。ご主人様に入れてもらったことで、イッてしまいました。」
 「うちも、イッてもうた。申し訳ありません、ご主人様。」
 「大丈夫なら、それでいい。」
 俺は、二人の状態を確かめると 物置を出た。日の光が、眩しい。思わず目を細めた俺は、立ち止まった。
 「きゃんっ!」
 俺に続いて物置から出ようとした綾香は、俺の背中にぶつかった。
 「いたた・・・ 」
 綾香は、顔をぶつけていた。鼻を押しつぶしたようだ。
 「ドジやな、綾香。」
 「立ち止まった俺が、悪いんだ。すまなかったな、綾香。」
 「いいんです。それより、早く行きましょ。」
 綾香が、こんなかわいい女の子だったなんて ホント気づかなかった。美人だし、気さくな感じで好感はあった。お嬢様なのに、高飛車なとこがなく エクストリームのチャンプとして強さも持っていた。でも、こんなにも可愛さを持っているとは 本当にわからなかった。
 「ほれっ。」
 俺は、無意識に綾香に手を差し伸べていた。
 「 ・・・はい。」
 その手を、綾香は嬉しそうに掴んできた。
 「綾香ばっかり、ひいきして・・・ 。」
 「そっか?」
 「うちからやと、そう見える時がある。うちが、嫉妬しとるだけかもしれんけど。」
 「気のせいかもしれないが、そう見えるんだったら 他からも見えるように智子がもっとアピールしてくればいいさ。もっと、甘えてきてもいいんじゃないか?」
 「うちは、安くない女や。でも、ご主人様には小さな子供のように甘えたい。本当は、そうしたいんや。」
 「ああ、わかってるさ。」
 空いていた手を委員長に差し出すと、そっと掴んできた。
 「行くわよ。」
 両手の塞がっている俺に変わって、綾香が玄関を開けた。
 綾香の言葉は、最大の強敵あかりに挑む意気込みと 委員長に対する励ましなのだろう。
 家の中に入ると、二人は一瞬グッと手を握ると ゆっくりと手を放した。そして、衣服を脱ぎ始めた。
 俺は、玄関の鍵をかけると 二人を見て、ほんのわずかな迷いを捨て去った。
 総ての着衣を脱ぎ去った二人は、俺の猫として そこにあった。
 俺たちは、無言で階段を見た。それを合図に、俺は二階へと向かい始めた。
 いつものように軋む階段。
 こんなにも上が遠かっただろうか・・・ 高かっただろうか・・・ こんな不思議な感覚、始めてだ。
 「なにやってんのよっ!」
 バシッ!
 「いってぇなぁ〜。」
 「決心固まってんでしょ。いまさら、なに揺らいでんのよ。」
 動きがゆっくりになっていた俺の背中に、綾香が 平手の一撃を加えてきた。それは、目の覚めるような痛烈な一撃だった。俺の背中には、真っ赤な紅葉ができているだろう。
 「 ・・・サンキュ、綾香。」
 俺の心は、さらに軽くなってような気がする。まあ、背中はじんじんするけどな。
 いつものように、足が動く。
 「ホント、世話の焼ける。」
 「ホンマやな。」
 後ろで、勝手なこと言ってやがる。ついさっき、反対の立場だったのは誰だよ。
 そう思っている間に、俺は部屋の前に立った。
 最後の扉が、目の前にある。
 この手で開けるしかない。
 後ろの二人を、それを待っている。
 カッ・・・ チャッ・・・
 ゆっくりと、ドアノブを回す。
 音もなく、ドアは開く。
 「んんんっ・・・ んああっ。」
 「感じてるのね、あかり。」
 志保が、あかりのあそこを舐めている。二人は、まったく俺に気づいてないようだ。
 志保は愛撫に必死で、あかりは刺激とフェラチオ刺せようとしている肉棒を拒むのに必死なのだ。
 「ちゃんと見てる、あかり?」
 あかりの股間に顔を埋めながらも、志保は自分の猫で在るための部分を あかりに見てもらいたがっている。それは、ある意味 強制ではなく願いでもあるのだろう。
 「見てないぜ、志保。」
 ビクンッと反応する、絡んだ二人。
 「えっ!?☆★☆」
 「まだまだね、志保。」
 「手ぬるかないか、なぁ?」
 「まあ、そう言うなって。あれでも、志保は精一杯やってるんだ。
 なのに、それに応えないなんて ちっと失礼じゃないかあかり。」
 俺は、あかりを見下ろして 鼻で笑うように見据えた。
 その俺の後ろには、全裸で猫になった綾香と委員長が立っている。その姿は、あかりからでも十分なくらい見えているはずだ。
 「 ・・・浩之ちゃん、どう・・・ して・・・ ?」
 「やっぱ、わからないか。俺が、仕組んだんだ。」
 「えっ?・・・ 」
 「俺が、志保におまえを襲わせたんだよ。」
 「 ・・・そうなんだ。」
 あかりは、簡単に認めてしまってた。志保が、自分の意志で行動しているのではないと思っていたに 違いない。志保が、俺の猫になったことをあかりにばらしたのもあるが 自分に志保があんなことをするはずないと信じているだろうからな。
 だが、俺の命令だけでは 志保はあかりを襲わなかったはずだ。志保が、あかりを愛していたからできたことだ。
 志保は、ノソッとあかりの上から退いて すぐ横で正座した。ばつが悪いといった顔をしている。
 「それで、浩之ちゃんは・・・ 私にどうしろって言うの?」
 「ご主人様のものになるだけや。うちらみたいにな。」
 「保科さん・・・ 私は、あの時から浩之ちゃんのものだよ。。。」
 あかりも、また ゆっくりと起きあがって俺の前に正座した。
 「そりゃ、昔からご主人様の世話を焼いてきたあんたにとっちゃ どうってことないことかもしれへん。そんなあんたに勝つ為には、うちらは全てを捧げなあかんかったんや。
 まあ、こんなにライバルが多かったなんて 思わへんかったけどな。」
 委員長は、あきれたような感じで言ったが 実に楽しそうだ。
 「浩之ちゃん優しいから、保科さんが好きになったの・・・ わかるよ。
 でも、私の想いが やっと届いたんだから・・・ 私も引けない。」
 「そんなこと、わかってるわよ。あなたは、そうやってご主人様のこと何でもわかってるって 優越感に浸っていただけなのよ。だから、私たちに出し抜かれて どうしたらいいのかわからなくなっていたのよ。」
 「そんな・・・ 私は・・・ 」
 「そんなことないって、本当に言えるの? そうだったから、あなたは何も出来なかったのよ。」
 綾香は、俺の猫のリーダー格として これから猫にするあかりにはっきりと言いつけた。
 これで、上下関係は決まったようなものだ。
 「私たちにとって、そのことは有利だったけどね。
 でも、私たちのようになるんだったら ご主人様は振り向いてくれるかもしれないわよ。」
 「せやでぇ〜。ご主人様といるのは、ごっつー気持ちええで。心を全て満たしてくれんのは、ご主人様以外おらへんからな。そんな風に、神岸さんもなりたかないんか?」
 委員長と友達になりたいと言っていたあかりにとって、委員長の言葉は 魅力的に感じるだろう。自分が憧れを持っている人と同じようになりたいと思うのは 俺だって考えないわけではない。
 差し出された手を掴むチャンスをどうするか・・・ 決断の時は迫っているぜ あかり。
 「なれたいよ・・・ でも・・・ 怖い。」
 「今しかないのよ、あかりっ! それでもいいの? 私もいるから・・・ ね。」
 志保は、あかりの心を守ろうとしている。壊れて崩れ去ろうとしているあかりの心を、必死に支えようとしている。一つしかない正解に、導こうとしている。
 「う・・・ ん・・・ 私・・・ 浩之ちゃんの側にいたい。」
 あかりは、顔を上げて 俺の目を見て言った。
 「どうしたらいいの?」
 「私や保科さん、綾香の姿を見てよ。この姿が、ご主人様のものになった証なの。私たちは、ご主人様の飼い猫。ご主人様のものになって、飼われている限り 私たちは平等なの。あとは、私たちの努力で振り向いてもらうだけ。」
 「そういうことだ。ま、詳しいことは後で聞いとくんだな。
 さて、どうする 綾香?」
 「あらっ、あかりさんを猫にするんじゃなかったのですか?」
 「そのつもりで、物置でおまえたちに手を出さなかったんだが 忘れてることを思い出したんだ。」
 「なんやの?」
 「避妊の準備がしてない。志保の時に使ったあれだ。」
 「セリオといっしょに物置にあるから、取ってます。」
 すぐに取りに行こうとする、綾香。
 「待て、綾香! そのかっこうのままで、取りに行くつもりか? それに、今更取りに行ったって興醒めだ。」
 「でも・・・ 」
 「あかりの決心が、場の流れによるものでないことを証明してもらうために 一日の猶予をやろうと思うんだ。」
 「そんな・・・ 私、本当に浩之ちゃんのものになりたいって思ってる。」
 「あかり・・・ おまえは、みんながどんなことされたか知らないから そんなことが言えるんだっ。だから、俺がすることに耐えられたら 俺のものにしてやるよ。」
 「それって、私の想いを試すってこと?」
 「ああ、そうだ。ちいと違うが、志保だってやったことだ。」
 「まさか、私と同じことをあかりにするの? ダメよっ!」
 志保は、自分がされたことを思い出し あかりには無理だと瞬時に判ったようだ。俺も、そう思ってる。
 「あかりに、あれは無理だってことぐらい判ってるさ。それに、同じことはしねえよ。
 綾香、あれって どこにしまったんだ?」
 「あれって、この前持ってきた物ですか? それでしたら、押入の中に。。。」
 綾香は、俺に言われて 押入にしまっておいた物を取り出しにかかった。
 「あかり、これから渡す物を 明日の朝から俺がいいっていうまで着けてろ。いいな?」
 「う・・・ うん。それで、私の想いが証明できるなら かまわないよ。」
 「その言葉、忘れるなよ。朝、ちゃんと着けてるか確認するかな。」
 俺は、あかりに釘をさした。あかりのことだから、俺の言うことをきかないはずはないが 念のためだ。
 「はい、ご主人様どうぞ。」
 綾香は、真新しい箱を俺に手渡してきた。箱には、来栖川グループのロゴがある。
 「これを着けてもみらう。」
 「それは、何?」
 俺が、箱から出した物を不思議そうにみている。たしかに、説明も無しでは 俺が持っている物を理解できるのは そうはいないだろうな。」
 「貞操帯だ。」
 「貞操帯?」
 「浮気をしないように、相手の下半身に着けさせるものだ。まあ、これはオムツも兼ねているがな。」
 見た目は、ゴワゴワしたパンツに 金属ベルトが付いてるものだ。が、いろいろと機能が付いている。アダルトグッズとして売られてるだけのことはあるってことだ。説明書によると、貞操帯としても優秀なようで 防刃布とチタンプレートで秘所を守っている。
 「私、浮気なんてしないよ。それに、オムツだなんて・・・ 。」
 「自分で着け外しできるんだから、下着だと思えばいいだろ。」
 「うん・・・ 。」
 あかりは、わかっているような わかっていないような返事をした。
 「ねえ、ご主人様。」
 綾香が、あかりに気づかれないように声をかけてきた。
 「それでは、賭にならないのではないですか?」
 「そんな事、俺がするかよ。あれの機能知ってるからできるんだ。」
 そう、俺はあの貞操帯の機能をわかっている。あかりに見せたのは本体で、リモコンを見せてはいない。
 「それなら、いいんです。あの娘だけ、特別扱いしたかと思ったわ。」
 綾香は、安心したように微笑んで 俺から離れていった。
 「で、どうするんだ あかり?」
 「うん、わかったよ。明日の朝から着けていれば、いいんだね。」
 「ああ、俺が外していいっていうまでな。」
 あかりは、やる気をみせている。真実を知らないって、怖いことだな。
 俺は、あかりに気づかれないように 箱からリモコンを取り出すと 箱ごとあかりに渡した。
 「俺は、下に行くから 後は好きにしていいぜ。綾香、智子、行くぜっ。」
 「はいっ、ご主人様。」×2
 あかりと志保をおいて、俺たちは部屋を後にした。二人が続きをするとは思えないが、俺としてはいきり立ったモノを解消する為にも 二人を抱きたかった。
 「待って、浩之ちゃん・・・ 待ってぇっ!」
 「ダメよ、あかり。ご主人様は、これからお楽しみなのよ。邪魔しちゃいけないわ。」
 二人の声が聞こえたのは、ここまでだった。その後二人がどんな話をしようが、明日で全て決まる。それから知っても、かまわないさ。
 「あれで、よかったんかなぁ〜。」
 委員長は、小さな声で言った。委員長が、あかりの悲痛な声に同情的になっているのは わかっている。その思いが、声に出てしまったんだろう。
 「よかったんだ。それとも、智子が代わってやるか? そん時は、容赦しねえぜ。」
 「うちがやっても意味あらへんから、辞退します。」
 「そうか、残念だな。あれには、面白い機能があるから 智子も気に入ると思ったんだがな。」
 俺たちは、階段を降り リビングに入った。
 「面白い機能?」
 「明日、教えてやるよ。今教えると、あかりに言いそうだしな。」
 「言えへんって。なぁ、ご主人様教えてぇなぁ〜。」
 「ダメだ。そんなことより、智子 これ鎮めてくれよ。」
 俺は、ソファーに座ると 大きく脚を開いて はち切れんばかりに膨らんでいるズボンの股間を指さした。
 「私はぁ、ご主人様ぁっ。」
 「俺たち三人分の冷たいジュースを頼む。それからだ。」
 「そういうことや、来栖川さん。ご主人様の相手は、うち一人で十分なんや。」
 「なんですって、智子っ!!!」
 「早く頼むは、綾香。」
 「あっ・・・ はい。」
 綾香が暴れ出したら、先輩くらいしか止めらんねえからな〜。俺が止められるうちに対処しねえと。それにしても、委員長は なんで綾香を呷るような真似をしたんだ?
 「智子、綾香が何してくるかわかんねえぞ。」
 「そうやけど、ここにはなんもないから大丈夫や。それに、いきなり包丁突きつけてくることもないやろからな。
 それでは、そろそろ失礼します ご主人様。」
 委員長は、ズボンのチャックを下げると 中で窮屈にしていた俺のモノを取り出し 唇と舌をはわし始めた。
 「扱いが上手くなったな、智子。」
 「そら、愛おしい人のもんやから 自然とそうなる。」
 「いつまでも下手じゃ、猫として失格だものね。はい、ご主人様。」
 「んっ、ありがとよ。」
 委員長は、綾香の声にビクッとして 動きを止めている。綾香の行動を警戒しているようだ。
 「さっきは、よくも言ってくれたわね 智子。覚悟は、いいかしら?」
 「手が止まってるぜ、智子。」
 俺の声で、オズオズとまた奉仕を始める委員長。動きがぎこちないのがいい。」
 ピチャ・・・ ペチャッ・・・ クチュ・・・
 「あらあら、大洪水ね。これなら、なんなく入りそう。」
 そう言った綾香の手には、白い玉が何個かある。それを、委員長の膣に入れるつもりなのか。それで虐めようとは・・・ なにかあるな。。。
 「えっ?」
 「後ろを見るんじゃないっ! ご主人様への奉仕を中断するつもりか? お仕置きするぞっ!!」
 俺は、両手で委員長の頭を掴むと 前を向かせた。不安の色を露わにする委員長をみると、あの雨の公園のことを思い出す。
 でも、そんなんなるんなら 最初から綾香をからかうなよな。
 それとも・・・ なにか期待してたのか?
 ンクッ・・・ ンン・・・
 「さあ、入れるわよぉ〜。中で潰れたら、後が大変だからねぇ〜。」
 クチュッ・・・ クポッ!
 「ンンッッ!!!!」
 委員長の尻尾が、ピンッと一直線に伸びる。
 「簡単に入っちゃったわね。」
 「何を入れたんだ、綾香?」
 「智子には、鶏になってもらうの。だから、入れたの・た・ま・ご。」
 「んはあっ! なっ、なんちゅうもんを入れるんやっ!}
 「ジッとしてなさいよ。中で潰れちゃうわよぉ〜。」
 「うっ・・・ 。」
 抵抗することができなくなった、委員長。綾香の奴、なんちゅうことを。中で潰れたら、タダじゃ済まないぜ。。。
 「セリオ、こっちに来いっ!」
 「急に、どうしたのですか?」
 「智子に、もしものことがあっちゃと思ってな。」
 「そうですか。。。じゃ、二つ目入れます。」
 クチュッ・・・ チュポンッ!
 「んんんっっ!!!」
 「智子が、どんな風に卵を産み落とすか 楽しみだわぁ〜。ね、ご主人様。」
 「ああ、楽しみだ。まだ、入るのか?」
 「もう一つくらい入りそうよねぇ〜。」
 「んはあっ・・・ うちの中、もういっぱいやぁぁぁ・・・ 無理すると、中で潰れてまう・・・ いやや・・・・・・ 」
 委員長は、膣の中で卵を潰されるかもしれない恐怖に 泣き出してしまった。眼鏡越しに涙を流す瞳は、俺に助けを求めている。
 「綾香、二個で止めとけ。ケガさせちゃ、智子が心配だ。」
 「そうですね。じゃ、がんばって産んでね 智子。」
 腹の中の卵を気にしている委員長は、俺への奉仕をやめていた。なら、委員長には楽しませてもらおう。
 「智子、産むところを見せてくれ。」
 「は・・・ はい。」
 「そうだな・・・ テーブルの上で見せてくれよ。」
 「では、私がご主人様の相手をしますね。んふっ・・・ ご主人様のだ・・・ チュッ。」
 委員長は、テーブルの上にあがると 俺に仰向けで腰を突き出すような体勢を取った。
 綾香は、委員長と入れ替わって 俺のモノをつかむと 亀頭にキスした。我慢させられていたものに、やっとありつけたのだから 感極まっている。
 俺のモノを銜えると、一心不乱に もてる技術を駆使し始める。これでは、あっという間にイッちまうぜ。
 「んあっ・・・ ハアハア・・・ んっんっ!」
 委員長は、卵を産もうと 必死に悶え喘いでいる。膣口に、卵が見え隠れしているのがみえる。
 「ふぅふぅ・・・ んんんっ・・・ んっんっ!」
 「色っぽいぜ、智子。まるで、本当に子供を産もうとしてるみたいだ。」
 委員長の悶える姿に、俺はイきそうだ。
 「は・・・ はい。」
 「そうだな・・・ テーブルの上で見せてくれよ。」
 「では、私がご主人様のお相手しますね。んふっ・・・ ご主人様のだ・・・ チュッ!」
 委員長は、テーブルの上に上がると 俺に腰を突き出すような体勢をとった。
 綾香は、委員長と入れ替わって 俺のモノをつかむと 亀頭にキスをした。我慢させられていたものにやっとありつけたのだから、感極まっている。俺のモノを銜えると、一心不乱に持てる技術を駆使し始める。これでは、あっという間にイッちまうぜ。
 「んあっ・・・ はぁはぁ・・・ んっんっ!」
 委員長は、卵を産もうと 必死に悶えながら喘いでいる。膣口に、卵が見え隠れしているのがわかる。
 「ふぅふぅ・・・ んんんっ・・・ ふぅふぅ・・・ んん〜っ。」
 「色っぽいぜ、智子。まるで、本当に子供を産もうとしてるみたいだ。」
 委員長の悶える姿に、俺はイキそうだ。
 「ご主人様・・・ 本当の出産は、私たちにとって命懸けのことだと思います。ですから・・・ こんなことと一緒にしないでくれますか?」
 綾香は、すごく悲しそうな顔をしている。綾香の言葉と表情が、俺の胸を後悔の縄で締め付ける。
 ドクッ・・・ ドピュッ ピュッ ピュッ・・・・・・
 それでも、俺の欲望は爆発した。口を離していた綾香の顔を直撃し、精液まみれにした。綾香は、嫌そうな顔もせず 精液を噴出していた鈴口に口を付けて 残りを吸い出そうとした。
 「ごめんな・・・ 綾香。」
 「あ、あっ、うっ、産まれるぅっ! 産まれちゃうぅぅぅっっっ!!!!!!」
 俺が、綾香の頭に手を置くと同時に 委員長は卵を一つ産み落とした。大量の愛液を纏った卵は、テーブルの上で割れずにいる。
 「はぅ、ふぅ、はぅ、ふぅ・・・・・・・・・・ 」
 委員長は、激しく胸を上下している。それに合わせるかのように、俺から見える委員長の秘所が 時折キュッと閉じたりしているのがわかる。膣口が開いた時には、残った一個が見える。
 「ふふっ、まずは一個ね。」
 綾香は、俺のモノをきれいにすると 委員長を見た。顔には、まだ精液が付いているというのに 拭こうともしない。
 「がんばったな、智子。」
 「んふっ、智子・・・ 後は、私が手伝ってあげる。んっ・・・ んんっ。」
 そう言った綾香は、委員長に口づけをした。
 ガチャッ
 「どうしたんですか?」
 「遅かったな、セリオ。」
 「はい、警戒システムをオートに移行させる時にエラーがでまして 修復をしてから来ましたので。遅れて、申し訳在りませんでした。」
 「別ら、怒っちゃいないさ。ちいと危険なことをしてるんで、もしもの時の為に呼んだんだけど・・・ その心配もないようだ。」
 セリオは、呼ばれてもすぐに駆けつけられなかったことに 恐縮していた。俺は、憂いが無くなっていたので気にはしないが セリオにとっては重要なことなのだろう。メイドとして、許せない行為なのかもしれない。
 「もしも・・・ ですか?」
 「あれだよ。」
 テーブルの上の委員長と卵。その意味を、セリオが理解することはないだろう。こんなマニアックなことをする奴は、そうはいないと思うから 来栖川のデータベースでも簡単に検索することはできないはずだ。
 「まあ、見てろよ。」
 俺は、そう言うと セリオを手招いた。
 「はい。」
 セリオは、俺に招かれるまま側に来ると 床に座ろうとした。
 「セリオ、そこじゃない。ここに座るんだ。」
 「あっ、はい。それでは、失礼します。」
 ズッ・・・ ズプッ・・・
 「んっ・・・ はあっ!」
 セリオが座ったのは、俺のモノの上だ。俺のモノを後ろから受け入れ、俺の上に座った。
 「うん、いい乳だ。」
 「あっ・・・ んっ・・・ あ、ありがとうございます。」
 俺は、後ろからセリオの両乳を揉んだ。綾香たちと変わらない手応え。本当に、作り物だとは思えん。
 「智子、速くセリオにも見せてやれよ。」
 「あっ、はい・・・ んっ、んんっ・・・ 」
 再び、委員長は気張りだす。腹筋を使い、必死に膣内の卵を押し出そうとする。噴き出した汗が集まり、肌を流れていく。
 「素敵よ、智子。あらあら、こんなにも乳首立たせちゃって・・・ はむっ!」
 「んあっ! あ、綾香、いきなり吸いつかんどいてや・・・ 卵、引っ込んでしもたやないか。」
 「それは、悪いことしたわね。」
 「ひゃうっ!!!」
 綾香は、左手を委員長の秘所にはわし 指を膣に入れた。
 「どうだ、セリオ?」
 「わかりません・・・ あのことに、どのような意味があるの・・・ んっ・・・ ですか?」
 セリオに説明するのは、難しい。子を産む・・・ そのことをセリオにわかってもらうことから 始めなければならない。人とロボットの違いということを、理解しているであろうセリオを傷つけないように説明することは 俺にはできない。
 「入れ口付近にあるけど、滑って奥に行っちゃいそうね。」
 「なっ・・・ なにすんねん。んああっ・・・ んっ・・・ いい・・・ 。」
 ガプッ
 「痛っ!」
 綾香は、委員長の乳首に噛みついていた。
 「こんなことで、感じてるんじゃないよ。セリオに先越されてるんだから、がんばって産まないと 可愛がってもらえないわよ。」
 「あっ・・・ うん。んんんっ!」
 委員長は、再び 産卵するための体勢をとった。綾香が、指で委員長の秘所を広げ 少しでも早く産まれるようにしている。
 「んっ! ・・・んんっ!! ・・・んはぁっ!!!!」
 「がんばって、智子。」
 「すごいです、保科さん。あっ・・・ んん・・・ ああっ、いいっ・・・ 気持ちいいです、ご主人様。」
 セリオは、目の前の行為に興奮し 自分から腰を動かしている。セリオは、それを自覚してはいないと思う。
 クチュッ、クチュン、チュポッ、チュポンッと、セリオが上下するたびにする濡れた音が 興奮の度合いを示しているように 響く。こんなに動かしちゃ、壊れてしまうんじゃないかと心配になる。
 「セッ、セリオ、激しすぎるぞ。」
 「だっ、だって、だって、止まらないんです。んんぅ・・・ あぅんっ、んああっ!!」
 「セリオ、ちゃんと見てなさい。もうすぐ、智子が卵を産むわ。」
 「は、はい 綾香お嬢様ぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っっっっっっ!!!!!!!!」
 ビクビクとして、セリオはイッてしまった。俺は、前に崩れてしまいそうなセリオを あわてて支えると 引き寄せた。セリオのあそこが、何度も何度も俺のモノを キュッキュッキュッキュッと締めてくる。
 「早すぎるぜ、せりお。 ・・・て、落ちたのか?」
 俺のモノを締め付けるのが、ピタッと止まり 人形のようになっている。困ったな。。。
 それにしても、何が セリオをそんなに興奮させたのだろうか?
 「うっ、産ませるっ! もう少しや・・・ んんんん・・・・ あああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっっっっ!!!!!!!!!」
 委員長は、大きく声を上げると コポッと卵を産み落とした。
 「ご苦労様、智子。無事、産まれたわ。ずいぶん、卵が潰れるのを気にしていたようだけど これってゆで卵だから 生よりは丈夫だったんだ。」
 綾香は、悪戯っぽい笑顔で語りかけていたけど 委員長は産卵と同時に失神したみたいで テーブルの上でぴくりともしない。
 ガチャッ
 「ご主人様、今のは?」
 志保が、降りてきていて 委員長の絶叫に何事が起きたのか 驚いている。
 「浩之・・・ ちゃん?」
 あかりも、志保の後ろにいた。まだ、帰らなかったんだな。
 「すごいことになってるわね。あら、智子 どうしたの?」
 そう言って、志保がリビングに入ってきた。そのことで、志保に遮られて 中を見れなかったあかりの目に、リビングの光景が飛び込んでいった。
 あかりからは、俺とセリオがどんな状態かは見えないが 委員長と綾香の痴態は見えているだろう。テーブルの上で失神する委員長に、その股間で愛液まみれの卵ほ持つ綾香。あかりには、理解しがたい光景だろうな。
 「 ・・・・・・ 」
 呆然と立ちつくす、あかり。
 「綾香、何やってんの?」
 「智子が、これ産んだの。面白かったわ。すっごく興奮したわ。」
 志保は、委員長のあそこと綾香の持つ卵を ジッとみた。
 「残念っ、私もみたかったわ。」
 「なんなら、自分でやってみる? 智子みたいに、飛べるかもしれないわよ。」
 「 ・・・興味はあるけど、今は遠慮しておくわ。」
 「おいっ、あかりがイッちゃってるぜ。」
 もしかして、立ったまま気絶しているのか? それほどまでに、あかりには衝撃的な風景だったのだろう。
 「えっ!?」
 志保は、俺に言われて あわててあかりの元へ戻った。
 「あかりっ・・・ あかりっ!」
 触ると崩れそうなのか、志保はあかりに触れず 呼びかけるだけだ。
 あかりの心配もあって、セリオの中の俺のモノはその固さを失い ゆっくりと外へと排出された。
 「綾香、セリオが動かないんだけどな。」
 セリオも委員長も、まだ目覚めない。これでは、俺も綾香も あかりを助けには動けない。
 「あ、はい。智子は大丈夫ですから、今お助けします。」
 「ああ、頼む。」
 綾香は、向きを変えると スッと立った。
 その時、俺の耳に’ヴゥウウ・・・ ン’という音が 入ってきた。
 「セリオ、起きなさい。いつまでも、ご主人様の上にいるつもりなの?」
 怒ったような、あきれたような声で、綾香はセリオに言った。
 「 ・・・・・・う・・・ ん・・・・ 」
 先程の音は、セリオの再起動音だったのだ。セリオの身体が、ゆっくりととだが動くのを感じる。
 「起きたか、セリオ?」
 「 ・・・はい・・・ ご主人様。」
 答えはしたが、退く気配はない。寝ぼけているって感じだな。まあ、気付いたばかりじゃ 状況をすぐに把握できないのは 人間も一緒だ。
 「セリオ、起きたんなら すぐに退きなさい。ご主人様が、重いって言ってるわよ。」
 綾香は、両手を腰に置いて 見下ろしていた。やっぱし、怒ってるな。その場所は、私のもんだって言ってるようにもみえる。
 「えっ? ・・・あっ、す・・・ すいませんっ!!」
 セリオは、飛び出すように 俺の上から退いた。
 「きゃっ!」
 綾香が目の前にいるのに、セリオは飛び起きたのだから 綾香に飛び込むかっこうになるのは当たり前だ。
 でも、セリオのあわてた姿をみるのは 得した気がする。まあ、ちょっとは綾香が気の毒とは思えるけどな。
 「セリオのあわてんぼさん。」
 「すっ、すいません 綾香様。。。」
 セリオに飛びつかれても、綾香はよろけたりもしなかった。きっちりと、セリオを受け止めていた。
 それを見て、俺は安心した。
 「志保っ、今そっちに行くっ。」
 「ダメッ、来ないでっ! あかりは・・・ もう大丈夫だから これ以上ショックを与えたくない・・・  だから、お願い・・・ 後は私に任せて。」
 それだけ言うと、志保はドアを閉めた。
 あかりは、気がついたのか? それでも、すぐには歩けないはずだ。志保が、手助けするにしても 歩みは遅い。それに、無事に家までたどり着けるか 不安だ。
 「私が、行ってきます。」
 「ああ・・・ 頼む。」
 「はい、お任せください。」
 セリオは、フワッとスカートを踊らせて 急いだ。 ・・・白い臀部が、目に入った。パンティー、履いてないぞ セリオ。
 「セリオ、あわてちゃって・・・ これ、セリオのパンティーじゃない。あの娘・・・ 。」
 セリオのパンティーは、俺の足下に落ちていた。それを拾った綾香は、なんとなく複雑そうな顔をしていた。
 「セリオは、いつも一歩引いたところにいるから 一緒に楽しむことに慣れてないんだよ。だから、きっと恥ずかしがってるのさ。」
 「そうかもね。あの娘、そういうところがあるから。」
 そう言った綾香の目は、優しかった。複雑そうな顔をしていたのは、ノーパンで出ていってしまったのを 心配してたからだったのだろうな。やれやれ、今日は気苦労が多いぜ。
 ・・・・・
 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・ 

  
 朝だ。
 ・・・来るだろうか。
 来るだろう。
 来なければならない。
 「ん・・・ 。」
 「起こしちまったか、智子?」
 「んんっ・・・ ん〜〜っ!」
 委員長は、俺の横で身体を伸ばした。しぐさは、猫みたいだ。
 あれから、委員長だけ泊まっていった。抱くこともなく、ただ普通の恋人たちのように 寄り添うだけで 話すだけでよかった。
 「 ・・・おはよ、ご主人様。」
 「んっ、おはよ。いい夢はみれたか?」
 「ううん。昨晩の事が、夢で終わりたくなかったから。」
 「そっか・・・ 。」
 俺だけに微笑む委員長に、俺も微笑み返す。これが、普通の幸せってやつなんだろう。
 「それにしても、今日は早いんやね。いつも、ギリギリまで寝とんのに・・・ どないしたん?」
 「 ・・・なんとなく、目が早く覚めちまった。」
 「心配なん?」
 目覚めたばかりでも、委員長はわかっていたようだ。まあ、それ以外で俺が気にかけていることなんて 他にないからな。
 「まあな。あれを見られなかったんなら、こんな心配することもなかったんだがな。」
 「うち、気ぃ失っとったから知らへんけど うちのあんな姿みとったら ショック大きかったやろなぁ。」
 委員長は、はぁ〜と溜息を漏らしながら 突っ伏した。その溜息は、見られたからなのか あの行為自体になのか・・・ 。
 「しょうがないさ。」
 そんな言葉しか、思いつかなかった。それ程に、間が悪かったというか 巡り合わせが悪かったというか、とにかくタイミングが悪かっただけなのだ。
 「それに、あかりは絶対に来るさ。来ないわけがない。」
 「 ・・・悩んどったんやなかったの?」
 「できるとわかってるけど、心配になるってことってあるだろ。それと同じことだ。」
 「心配性なんやね。 ・・・うちのことも、そんくらい心配してくれてる時もあるんかいなぁ?」
 「俺は、いつだって不安だし 心配してる。智子が、他の男と楽しそうにしてたら 愛想尽かされたんじゃないかって 心配で心配で夜も寝れないぜ。」
 「 ・・・とに、二心どころか あんなに女の子はべらかせとるくせに 独占欲強いんやから・・・ まあ、そんな男に惚れたうちもうちやけどな。」
 顔を俺に向けた委員長は、やさしく微笑んだ。
 「うちを離さんどいてや。ご主人様が、うちのこと・・・ 離さん限り うちはご主人様のもんやから。」
 「わかってる。ずっと一緒だぜ、智子。」
 俺は、隣で横になっている委員長に腕を絡めて ギュッと抱きしめた。他人の体温を感じることからくる安心感・・・ それが、愛している女性のものであれば 全ての心配事・不安を払拭させてくれる。一人だったら、ずっとイライラしていたかもしれんな。
 「うん・・・ うん・・・ ヒック・・・ 。」
 委員長は、泣いていた。その涙が、俺の肌着に染み込んでいく。泣きやむまで、こうしていたいけど・・・ 委員長の支度の時間もあるし・・・ 腹も空いたな。
 「智子、そんな顔じゃ 学校行けないぜ。風呂で、スッキリさせた方がいい。」
 「スンッ・・・ う・・・ うん。」
 

 「ごっそさん。」
 「お粗末様でした。 ・・・そろそろ来る時間やね。とに、お風呂で悪戯してくるんやから・・・ 洗う暇もないやない。」
 風呂場で、俺がムラッとこなければ よかったと言いたげだ。それを完全に拒まなかったのは、誰だよ。
 委員長は、食器を片付けて 水に浸していった。学校から帰ってきたら、マルチが洗うことになるんだろうな。
 「いいじゃないか、智子も楽しんだんだし。」
 「よかないっ! うちらが、完全には拒めんことわかってるはずやのに・・・ せめて、夜だけにしてくれんと 一人じゃかなわんわ。ホント、絶倫なんやから・・・ 。」
 エプロンで、濡れた手を拭きながら 委員長は目を泳がせていた。
 「嫌か?」
 「新婚さんの家庭って、こんな感じかなって 思ってみたりもするし、違う気もする・・・ 嬉しいんやけど、困るし・・・ 。」
 「複雑だな。」
 「そうなんよ。せやから、ご主人様の方がちょっとだけ気を利かせてくれるだけでいいんや。」
 「ああ、わかった。気ぃつける。」
 「ありがと、ご主人様。」
 委員長は、座っていた俺に抱きついてきた。
 俺も嬉しいんだけど、いつあかりが来てもおかしくない時間に あまりイチャイチャしてはいられない。残念だ・・・ 学校さえなければと思う。
 ピンッ・・・ ポンッ・・・
 ほらな、こんなもんだ。
 「 ・・・来たようやね。安心した?」
 「ああ。」
 「しゃあない。迎えにいってくるわ。」
 「すまんな、智子。」
 「この後、神岸さんがどんなんなるか 楽しみやしね。」
 そう言った時には、もう委員長は俺の方ほ向いてなかったから どんな顔をして言ったかわからなかった。だが、少し低くなった声からして 寂しそうでもあり悔しそうでもあるような感じにもとれた。
 時間的に余裕が多くあるってわけじゃねうから、俺も出向くか。それに、あかりにしたって 上がってくるのは怖いはずだ。
 椅子から腰を上げると、開けっ放しのドアの向こう側から 玄関の扉を開ける音が聞こえた。
 「おはよう、神岸さん。」
 「えっ? えっ!? ・・・お、おはよう 保科さん。」
 「ご主人様やのおて、安心した?」
 「 ・・・ 」
 「本当は、うちかて恥ずかしいんよ。昨日、ちょっとだけやったにしても うちの痴態みたんやろ?」
 「 ・・・うん。」
 二人の会話が、聞こえてきた。
 あかりにしてみれば、昨日のメンバー以外だったんなら よかったのかもしれない。だが、ここであわなかったにしても 学校で会うことになるんだから 一緒だ。
 「あかり、ちゃんと着けてきたか?」
 俺は、二人の前に出た。
 俺の声で、瞬間的にあかりがビクッとした。
 「 ・・・う・・・ うん。」
 「見せてみろよ。」
 「えっ?」
 「昨日、確認させてもらうって言ったの 忘れたのか?」
 「 ・・・こっ・・・ これで・・・ いいの?」
 あかりは、おずおずとスカートの裾を 両手であげていった。ゆっくりと上がったスカートの中から、オムツが姿を現した。制服のしたにオムツをしているっていうのは、新鮮だ。
 「OっK! んじゃ、今日一日、がんばってくれや。
 智子、そろそろ行かないと ゆっくり行けないぜ。」
 「あ、そうやね。」
 委員長は、あわてて置いてあった鞄を取って 抱きしめた。あわてるなんて、何を考えていたんだろうか?
 「そこまで、あわてなくっていいじゃないか。それに、エプロンしたまま行くつもりか?」
 「えっ?」
 委員長は、まだフリルがいっぱい付いたエプロンを着けたままだった。そのまま登校すれば、注目の的になっていたのは 間違いない。クラスのやつらが、どんな顔をするのか見てみたいもんだが それで委員長が追い込まれるようなことにでもなれば、俺は 委員長を第一に守らなければならない存在としなければならない。それが、嫌なわけではない。ただ、バランスが崩れるのが怖いだけだ。
 「うちとしたことが・・・ ありがと、ご主人様。恥かかんなくてよかった。」
 委員長は、足下に鞄を置くと いそいそとエプロンを脱いだ。
 「ちょっと、待っててな。」
 そう言うと、委員長は奥へと消えていった。
 「保科さん、けっこう可愛いとこあるんだ。」
 「そうだぜ。あかりが知ってるのは、委員長の上辺しかないんだ。」
 俺と猫になった娘たち以外、あまり知る人もいない 委員長の素顔。
 「 ・・・ 」
 あかりは、黙って考え込んでしまった。自分の素顔をみせられる他人・・・ それは、みせられる相手を どれだけ信頼しているかということでもある。そのことを、あかりがわかっているなら 考え込んでしまったのもわかるってもんだ。
 「自分の素顔をみせるのが、怖いか? それって、俺にはみせていない顔があるってことだよな。」
 「 ・・・わからない。そんな風に考えたことないし。」
 「だろうな。」
 「 ・・・え?」
 「自然にでてくるもんだと思うぜ。意識してみせられるもんじゃないってことだ。そういうことができたいんなら、俺から離れないんだな。」
 あかりは、驚いた顔をみせたが 赤くなってすぐに俯いてしまった。
 「 ・・・うん。」
 小さく応えた、あかり。
 「おまっとうさん。さ、行こか。」
 「そうだな。」

 登校途中、俺たちの周りにも同じ制服を着たやつらが増えてきたところを見計らって 俺は委員長に耳打ちをした。
 「あかりの後ろに下がるぜ。」
 委員長は、ちょっとだけ頷くと 俺に続いた。
 あかりは、オムツを気にしていて 俺たちの行動に気づいてないみたいだ。スカートさえ捲らなきゃ、みられることはほぼないんだが 動きが編だと怪しまれるってもんだ。
 あかりの後ろに付いた俺は、ポケットからリモコンを取り出すと スイッチを押した。
 「なんやの、それ?」
 「あのオムツ、貞操帯でねあると言っただろ。それわ、機能させただけだ。詳しいことは、あかりのいないところで話す。」
 「うん、楽しみにしてる。」
 それだけを、あかりに聞こえないように話すと すぐにリモコンをポケットにしまった。みつかっちゃ、元も子もないからな。それに、俺たちが後ろにいるってだけで 変に思うかもしれない。あかりは、変に勘が鋭いとこあるからな。

 一限後の休み時間、俺は委員長に目で合図すると 教室の外に出た。
 あかりは、オムツを気にして 席を立てないみたいだ。
 「このリモコンで、あれが脱げないようにしたんだ。」
 俺は、知り合いが近くにいないのを待って 歩きながら話した。人がいない方へと向かってはいるのだが、休み時間は長くないんで ゆっくりはできないぜ。
 「藤田君のことやから、それだけやないんやろ?」
 「ああ。あかりには、拷問かもしれないけどな。あのオムツには、小便を溜めて流し込む機能がついてるんだ。」
 「流し込むって・・・ まさか!?」
 「そっ、お尻にだ。自分の小便を浣腸される。しかも、強制的に。こっちのスイッチを押せばな。」
 「神岸さんにとっちゃ、未知の行為やけど 大丈夫か?」
 「さあな。それ以前に、オムツが外れないことに どうなるかだな。」
 あかりのことだ、小便を我慢し続けるだろう。限界になるまで、俺に言ってくることもないはずだ。あかりの性格が、変わってなければだ。
 「それは、楽しみですね。」
 「? 琴音ちゃん、いつからいたんだ?」
 「えへへ、最初からです。二人が歩いてくのがみえたから、来てみたんですよ。そしたら、面白い話してました。」
 「おもろいと思うんか? やられた本人にとっちゃ、地獄やで。」
 「だから、いいんですよ。しかも、その相手が神岸さんなら。」
 「琴音ちゃん・・・ 。」
 小悪魔な微笑みをみせる、琴音ちゃん。こんな性格だったっけかと思うけど、それが琴音ちゃんの自然な姿なのかな。それとも、俺のせいなのか・・・ 。
 「なんなら、琴音ちゃんも着けてみるか? うちが、リモコン持ってやるさかい。」
 「怖いです、保科さん。でも、お願いしちゃいます。」
 「おいおい、琴音ちゃん。いいのかかよ。」
 「ご主人様が、もっと刺激的なことしてくださるのでしたら 考え直してもいいですよ。」
 琴音ちゃんは、仲間が増えたことで 構ってもらえることが少なくなって不満があるのだろう。たしかに、琴音ちゃんを堕とした時からかれば 倍になってる。だからと言って、琴音ちゃんの願いだけをきくわけにもいかない。
 俺が、無理すればいいだけか・・・ それも、俺のやらかしたことの償いか。。。
 「わかった、わかった。俺も、一緒に可愛がってやるから 楽しみにしてろ。」
 「はい、楽しみにしてます。」
 「ホンマ、琴音ちゃんの言葉には弱いなぁ。それぐらい、うちの言葉もきいてくれたら 楽できた時もあんのに。」
 「琴音ちゃんに子猫のような甘え方をされると、なんとなく断れなくてな。」
 「たしかに、母性本能をくすぐる甘え方されると 断れんわな。」
 「えへへっ。」
 いつのまにやら、話題が琴音ちゃんのことになってた。ま、いいか。それで、琴音ちゃんの機嫌もいいみたいだし。
 「んじゃ、そろそろ鐘鳴るから戻るぜ。
 あ、お昼に葵ちゃんも連れてこいよ。そうだな・・・ オカ研の部室がいいな。委員長、後で先輩に話しといてくれや。」
 「はい、わかりました。」
 「うん、来栖川先輩の方は 任しとき。」
 お昼か・・・ その頃には、あかりもテンパってるんだろうな。もしかしたら、チビッてるんじゃないか? どちらにしろ、あかりからなんらかの訴えがあるだろう。
 それに、さっきは言わなかったが まだ他の機能があのオムツにはあるんだよな。それを使えば、尿意を無くすこともできるが その刺激にあかりが耐えられるかってことだ。悲鳴を上げようもんなら・・・・・・
 「ひ・・・ 浩之ちゃん・・・ 。」
 あかりは、休み時間になると 急いで俺のところへきた。思っていた通りのことかが、起こったようだ。
 「授業中から、ずいぶんとそわそわしていたようだな。」
 あかりは、3限目の授業中 頻繁に俺の方をみていた。そのたびに、懇願するような目で 俺を見ていた。
 「どうしたんだ?」
 「あの・・・ あの・・・ 」
 あかりは、真っ赤になっている。どう言おうか、戸惑ってるみたいだ。簡単なことなのにな。
 「人のいないとこへ、行こか。」
 「う・・・ うん。」
 こもった声で、返事をするあかり。うっすらと脂汗も伺える。そうとうきているみたいだから、ちょっと刺激しただけで 漏らすな。
 ・
 ・
 ・
 付いてくるけど、危なっかしい足取りだ。このままじゃ、すぐに鐘が鳴って 時間切れになるぜ。
 周りを見渡すと、幸い人がいない。仕方ないな。
 「あかり、どうして我慢してるんだ?」
 「やっぱり・・・ 浩・・・ 之ちゃんの仕業だったんだ。お願い、脱げるようにしてっ!」
 「ダメだ。それは、オムツなんだから したって大丈夫なんだぜ。その中にすればいいんだ。」
 「嫌だ・・・ できないっ!」
 あかりは、真っ青になってるっていうのに 嫌がってやがる。膀胱炎になっちまうぞ。
 「おまえなぁ、身体壊して漏らすのと 漏らすだけで済ますのと どっちがいいんだ?」
 「どっちも嫌っ!」
 まあ、そうだろうな。
 周りに、人もいない。
 隠れれる物陰もある。
 あかりが、身体を壊したら元も子もない。
 これしかないんだよなぁ。
 「なら、俺が楽にしてやるぜ。」
 グイッ
 「きゃあっ!」
 俺は、あかりを物陰へと 強引に引き込んだ。
 「いやあぁぁ〜〜〜・・・・ 」
 ・・・漏らしたか?
 「あかり?」
 「非道いよ・・・ 非道いよ・・・ 」
 漏らしたみたいだな。
 「今、もっと楽にしてやるから 声を上げるんじゃないぜ。」
 そうは言ったが、無理だろう。
 「んっ!」
 「!?☆?!」
 俺は、口であかりの口を塞いだ。あかりは、突然のことで 目を剥いている。
 ピッ
 ポケットの中のリモコンのスイッチを、手探りで押した。
 「んっ! んん〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 あかりは、大きく声にならない声を上げ 俺はあかりの頭を押さえつけて キスを続ける。
 あかりの悲鳴が、俺の口の中へと消えていく。
 あかりは、ジタバタと暴れて 俺から離れようとするが もう遅い。
 オムツ貞操帯の機能の一つ、導尿カテーテル。それが、あかりの尿道に潜り込んだのだ。その激痛が、悲鳴の正体だ。カテーテルが刺さった瞬間に、尿道も緩んだろうが どうなったことやら。
 「ん・・・ んん・・・・・・ 」
 張っていた精神が解放され、あかりの身体から力が抜けていく。俺が支えてないと、そのまま崩れていきそうだ。
 「 ・・・どうだ、楽になっただろ?」
 おとなしくなったあかりから、口を離した。いつ人が来てもおかしくない校内で、長くキスをしているわけにもいかなかった。
 「ヒック・・・ ヒック・・・ いやあぁぁぁぁ〜・・・・・・・・ 」
 あかりは、錯乱状態になっている。感じとしちゃ、レイプされた後といった風か。とにかく、誰の声も あかりには届かない状態なのだ。
 「とに、なにやってんのよ。私が、見張ってなかったら やばかったわよ。」
 「志保?」
 「もっと、気をつけた方がいいわよ。 ・・・あかり、大丈夫?」
 志保は、あわてて駆け寄ってきた。他人から見れば、あかりを襲っているようにしか見えない俺の姿に 危機感を感じたのかもしれない。
 「あわてるなっ!」
 「あっ・・・ 。」
 志保があわてることで、誰かが変に思う。それは、望まないことだ。
 志保も、それに気付いて 走るのを緩めた。
 「いつから見てたんだ?」
 「教室から、あかりがでてきたところから。
 ・・・あかり、しっかりしなさいよ。ヒロに相手にしてもらえなくてもいいの?」
 ピシピシと、あかりの頬を叩いて 正気を促す志保。
 「 ・・・あかりに何かしたの?」
 「オムツをしてるんだから、そのまま小便しろって言ったのに嫌がったんで 強制的にさせただけだ。」
 「そんな無理して・・・ あかりは、そんなに強い娘じゃないのに・・・ 。」
 俺には、あかりは強い女だと思うところがあった。だが、志保はそうじゃないと言う。見方の違いということではないと思うけどな。
 「 ・・・し、志保?  志保、痛いよ。」
 ピシピシと何度も頬を叩かれて、やっと正気に戻った あかり。俺がやっていたら、こんなにも早く正気を戻したのか 疑問だ。志保だったからって、気がする。
 「大丈夫、あかり? もう、休み時間終わるよ。」
 「わたし・・・ わたし・・・ 」
 「そんなことで、どうするの?」
 「でも・・・ でも・・・ 」
 あかりの尿道には、カテーテルが通ったままだ。それが、気になっているからなのか 気が動転してまともに考えられないんじゃないのか? だからといって、俺は抜く気はない。抜いたら、また小便を我慢するだろう。そんなことを繰り返していたら、本当に膀胱炎になっちまうぜ。
 「ありがとよ、志保。
 あかり、教室へ戻るぞ。」
 俺は、強引に動かすことにした。そうでもしないと、次に進まない。ここで逃がしたら、あかりのためにならない。何より、他の娘たちに悪影響を及ぼすこともありえる。
 あかりの手をつかんで、グイッと引いた。支えていた物が取れたように、前のめりに踏み出すあかり。だが、すぐに俺の手を振り解こうとする。
 「浩之ちゃん、やめてっ!」
 「 ・・・なにをやめてほしいんだ?」
 「私のお腹に入ってのを、抜いてよ。できるんでしょ?」
 「俺が、あかりの為を思ってやったことを、わかってくれないんだな。」
 「わからない。こんな風になるなんて知ってたら、最初から履かなかったのに・・・ 。」
 「急がないと、もう時間ないわよ。」
 志保の言う通り、ここで言い合う時間はない。
 「昼になったら、考えてやる。」
 「そういうことよ、あかり。我慢しなさい。さ、行くわよ。」
 「そ・・・ そんな・・・ 」
 今度は、俺ではなく 志保に手を引かれるあかり。下腹部を気にしつつも、歩き始める。それをみて安心した俺は、先に教室に戻ることにした。俺が、横にいるよりも 志保がついていた方が あかりには気が休まるだろう。志保が、あかりをなだめてくれるだろう。

 キンコン カンコン
 4限目の授業が終わった。これから、あかりの試練が再び始まるのだ。
 「さて、昼飯にするか。」
 俺は、席を立つと 委員長を見た。委員長も、俺の行動に注意していたようで 俺だけにわかるように小さく頷いた。
 「あ、浩之。購買なら、付き合うよ。」
 「悪いな、雅史。ちょっと先約があってな。」
 「そっか。じゃっ。」
 最近、ずっと付き合いが悪くて 雅史には悪いと思う。ちょくちょくと、誰かが弁当作ってきてくれたりして 昼食を一緒にしていることが多かったのだ。男の付き合いを疎外にしたくはいのだが・・・ 。
 昼にオカ研に集合とは言ったが、飯のことは言わなかったな。う〜ん、これからあかりにしようとすることを考えたら どうすればいいのか悩むところだ。
 「ヒロ、あかりは?」
 廊下にでたところで、志保が走ってきた。
 「俺は、先に行ってるからな。」
 俺は、それ以上言えなかった。教室の中を見ればわかることだし、周りにクラスメイトがいる以上 委員長に任せてきたとは言えない。志保に対しては、いつものような態度で 十分なものもある。
 志保は、あわてて教室に入っていった。
 委員長と志保に両脇を抱えられちゃ、あかりも逃げられないよな。これで、安心だ。
 「先輩っ!」
 「葵ちゃんか。」
 「私もいますよ。二人で、お迎えにきました。」
 琴音ちゃんと葵ちゃんは、そろって迎えに来ていた。可愛い二人が、二年生の教室の前にいることで 男共の注目をわずかながらだが浴びている。
 オカ研へとの通り道としては、遠回りだのだが わざわざ迎えに来るとは可愛いもんだ。
 「今日は、いつもより上手くできたと思います。」
 「それは、楽しみだな。」
 「早く行きましょ、藤田さん。」
 琴音ちゃんは、持っていた弁当を葵ちゃんに渡すと 俺の背中を押した。たしかに、もたもたしてると時間がもったいないぜ。
 「わかった、わかった。そんなに押さなくたって、行くって。」
 「そうですよ、姫川さん。そんなことしてると、注目浴びるだけですよ。」
 「あ・・・ 。」
 琴音ちゃんは、周りの視線に気付いて恥ずかしくなったのか 俺の背中に張り付いてきた。琴音ちゃんの温もりと重さを感じる。
 「行くぜ、琴音ちゃん。」
 「 ・・・はい。」
 俺たちは、歩き始めた。それと同時に、好奇の目も薄らぐ。
 「待ってよ、ヒロユキ! アタシも、行くヨ。」
 教室から、あわててレミィが飛び出してきた。クラスメイトと何か話してたから、声かけなかったんだが 話し終わって、俺をみかけたから あわててやってきたんだろう。
 「早く来いよ、レミィ。」
 「ウンッ。」
 レミィが合流したことで、そらに俺の周りは賑やかになった感じだ。
 さて、あかりの方は どうなったかな? あの二人のことだから、強制連行モードだろう。
 「これから、何があるのカナ?」
 「ラスボス攻略の中押しですよ。」
 「おいおい琴音ちゃん・・・ まあ、そんなとこかもな。」
 「中押し・・・ アタシ、わからないヨ。でも、これからってことだよネ。それだけは、わかるヨ。」
 レミィは、コロコロと変わる表情で 楽しそうに笑う。
 これからか。 ・・・これから ・・・これからって、毎回なんだよな。未来形で、いいことなんだか 悪いことなんだか。とにかく、これからだ。
 「先輩、情けは神岸先輩のためになりませんからね。私たちにしたみたいに、先輩の鬼畜なところを見せてください。」
 「葵ちゃん・・・ 俺って、そんな風にみえるのかよ。」
 「はいっ。だって、私にあんなことして・・・ そうじゃないって、言えないですよね。」
 「そう・・・ だな。」
 葵ちゃんも、けっこう言うようになったのは 何事にも自信を持って立ち向かうようになったからだろう。この分で行けば、来年のエクストリームは今年以上に注目の的になると 俺は思う。それくらい、葵ちゃんは強くなるだろう。なんたって、俺と綾香がついてるんだから。
 「アタシも、あかりがどれだけ乱れるか 楽しみだヨ。」
 「そう言えば、レミィんとこのジュリー どうしてるんだ?」
 「ジュリー? Dadたちと一緒にStatesだヨ。急に、どうしたノ?」
 「家に帰っても、あの広い家じゃ 寂しく思うことも多いんじゃないかとな。」
 「ジュリーがいないのは寂しいけど、近所にも犬がいるから 相手してもらってるネ。」
 レミィにとって、ジュリーの話は 家族の話でもあるから楽しげに答えてくる。俺としちゃ、レミィの一人暮らしは心配だから ジュリーに一緒にいてほしかったのだがな。あいつがいないってのは、寂しいもんだ。
 そうは言っても、今まで忘れてたんだよな。ジュリーがどっうしてるかなって、気にもしてなかったのが現実だ。
 今度は、俺がレミィのところへ泊まりにいってやるか。みんなで、パーティーやってもいいな。たまには、賑やかにしてやらないと あの家もかわいそうだ。レミィんとこなら、大騒ぎしても 周りへの迷惑なんて気にしなくてもいい気がするし。
 「その犬、借りて来れないか?」
 「ウン? たまに、お泊まりしていくネ。」
 「そっか。」
 「すごく頭のいい、お利口さんだヨ。」
 「なによりだ。今日、借りてこれないか?」
 「いいと思うけど・・・ どうして?」
 「秘密だ。」
 俺は、あることを考えていた。今までにない刺激的なこと。はたして、それが可能であるかと言えば 協力者がいればこそなのだだ・・・ 。
 「その犬、雄だよな?」
 「ウン。」
 決まりだ。
 「琴音ちゃん、葵ちゃん、今日はレミィんところでお泊まりだ。家族に断っとけよ。」
 「はい、わかりました 先輩。」
 「わかりました、藤田さん。」
 「レミィ、いいな?」
 「大歓迎だヨ。久しぶりに、賑やかな夜になりそうだネ。」
 彼女たちは、俺が何をやろうとしているのか ハッキリとはわかっていないだろう。ただ、犬になにかをさせるということだけは 気づいてるはずだ。俺が、何の意味もなく犬を借りてこいなどと言うはずもないから。
 「そうだな。
 おっ、先輩 悪ぃな。みんなで押し掛けちまって。」
 芹香先輩は、オカルト研究会の部室前で 待っていてくれた。
 「そんなことないです。私も、いま来たところですから。」
 芹香先輩は、ちょっとだけ紅くなって答えてくれた。
 「あ、藤田くぅーーーん・・・・・・ あうっ!」
 トタトタと走ってくる途中、何もないところで転ぶ 理緒ちゃん。そんなにあわてなくても、いいんだけどなぁ。
 それにしても、なんで急に転んだんだ? なにも、躓く物ないし 滑った様子もない。足が、絡まった感じもない。 ・・・不思議だ。
 「いたたたたた・・・ また、転んじゃった。みんなの見てる前なのに・・・ 恥ずかしいなぁ〜。」
 「いいから、さっさと来いよ 理緒ちゃん。」
 「先輩、雛山先輩って 面白くって変わった人ですね。」
 「んっ、まあな。だからと言っちゃなんだが、ほかっておけない感じだろ。それに、一生懸命なのは 葵ちゃんにだって負けないくらいだぜ。」
 「私は、恵まれてますから 私は負けてます。」
 葵ちゃんは、理緒ちゃんの境遇を知っているから 自分は負けてると言う。だが、それは間違っている。自分が、どれだけがんばれるかってことに 他人との勝ち負けをつけることなど 本来できないのだ。自分自身との戦いが全てなのだ。
 「武闘家が、そんなこと言うもんじゃないだろ? 綾香に叱られるぜ。」
 「!?・・・ そうですね。」
 葵ちゃんは、神妙な面持ちになった。気を引き締め直したってところか。
 「みんなに、みっともないところ見せちゃったね。」
 やってきた理緒ちゃんは、そう言って苦笑いしている。
 「どこも、ケガはしてないみたいだな。さて、中で昼飯にしようぜ。」

 「藤田君、お茶のお代わりは?」
 「ありがと、理緒ちゃん。」
 コポコポ・・・
 差し出された湯飲みにお茶を注ぐ、理緒ちゃん。
 「それにしても、遅いですね。見てきましょうか?」
 俺たちは、昼食をほぼ食べ終わり くつろぎモードに入っていた。だが、その中に あかり・志保・委員長の姿はなかった。琴音ちゃんは、あかりが来ないことに ヤキモキしているようだ。
 「絶対にくるさ。」
 俺だって、気になってしかたない。あの二人に任せた以上、大丈夫だと思っている。
 コンコンッ
 来たようだ。
 ドアをノックする音に、みんなの視線が一斉に向けられる。ピンッと、緊張の糸が張りつめる。
 芹香先輩が、スッと立ち上がり ドアを目指す。こういう時に、すかさず動ける芹香先輩は さすだがだと思う。
 ガチャッ
 「ほらっ、あかり。さっさと入んなさいよっ!」
 「せやっ、いつまでもだだこねてんやないでっ!」
 姿は、こっちから見えないが 連れてこられたみたいだ。委員長と志保の二人を持ってしても、連れてくるのにこんなに苦労するとは・・・ 決心がついたんじゃなかったのか? 俺が、最初から付いてるべきだったな。
 「いや・・・・・・ 」
 芹香先輩が加勢したところで、あかりは入ってこないだろう。
 「ったく、しょうがねぇな。」
 俺は、腰を上げると ポケットから例のリモコンを取り出した。押してないボタンは、後3つ。それと、レベル調整用のつまみ。
 まずは、休憩時間に押したボタンを 再び押す。
 ピッ
 「いやっ、何する・・・ あっ・・・ あああぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜・・・・・・ 」
 抗っていたあかりは、急激に力が抜けて へたり込んだ。尿道カテーテルが、抜かれたことからくる脱力感か?
 「あかり、希望通り抜いてやったんだから 入って来いよ。」
 「 ・・・腰抜けてるみたいよ。」
 志保は、動けないあかりをみて 俺に言った。俺が、入ってこいと言っても無理なことか。
 「しょうがないなぁ。長岡さん、そっち持ってや。」
 「ホント、手間のかかる。」
 委員長は、あかりの脇の下に手を入れると 持ち上げようとした。
 志保も、あきれてはいるが 委員長を手伝ってあかりをオカ研へと連れ込んだ。
 「悪かったな、二人とも。昼飯、食べてないんじゃないのか? あとは、俺たちに任せていいぜ。」
 「そうさしてもらうわ。これから、ショーが始まることやしね。」
 二人は、床に腰を下ろすと 弁当を広げ始めた。
 芹香先輩は、ドアに鍵をかけると ドアの前に陣取ってあかりの退路を塞いだ。
 部屋の中心近くに、鬱ぎこむように座り込んでいる あかり。それを取り囲む、俺たち。
 ここにいないのは、学校が違う綾香とセリオ。それと、メンテナンスで学校に来ていないマルチだけだ。このメンバーが、あかりが俺の猫になることを誓った承認となるのだ。
 「そのオムツ、あかりの小便を吸って ずいぶん重くなってんだろうな。」
 俺の言葉に、ビクッと反応するあかり。
 「さて、このリモコンは まだ使っていないボタンが2つある。なんのスイッチか、わかるか?」
 「 ・・・ 」
 あかりは、不安な顔をしている。おれが、どんなことをするのか 怖いのだ。
 「ここにいる彼女たち、みんなが通った道なんだ。あかりだけ、特別扱いするわけにはいかないんだ。」
 「あんな・・・ あんな恥ずかしいことされたのに まだするの?」
 あかりは、さらに大粒の涙を流した。はぁ〜、いままでにないあきらめの悪さだ。俺たちの生き方に理解は示したものの、受け入れきれないでいる。拒む気持ちが、まだ強く残っているのだ。
 さっき、心が飛んでしまったのも 一種の自己防衛の手段だったのだろう。
 「あんなの序の口だぜ。」
 「そんなぁ・・・ 」
 「ここで、ウダウダ言い合うのも時間の無駄だ。次にいかせてもらうぜ。」
 ピッ!
 「!!??ひゃうっ!!!!」
 あかりは、座ったまま背筋をピンッと反り返し 目を大きく剥いた。
 その様子を、取り囲んでいる彼女たちは ジッと見つめている。彼女たちは、あかりをどのように見ているんだろう?
 「ちゃんと入ったみたいだな。んじゃ、次だ。」
 ピッ!
 「あっ・・・ ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・ 熱いぃぃぃぃ〜〜〜〜〜っっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!」
 今度は、身体を震えさせながら 前に伏せるように崩れる あかり。
 周りにいたみんなは、冷静にその様子を見届けている。まあ、志保だけは 親友のそんな姿に不安の表情を見せている。
 「志保、智子、あかりと何を話してから連れてきたんだ?」
 箸を止めて、あかりを見つめていた二人に 俺は問いてみた。
 「説得しても無駄やから、落ち着かせただけ。それしか、うちらにはでけへんかった。」
 「うん。。。」
 「怒ってるわけじゃない。ただ、知りたかっただけだから 安心しろ。全て、俺が始末をつける。みんなは、俺だけを信じてついてきてほしい。」
 さて、気分はどうだ あかり。自分の小便を浣腸されるのは?」
 俺の言葉に、大きくビクッと反応するあかり。たぶん、気づいていた。気づいていた現実を、思い知らされたあかりのショックは 想像を絶するものかもしれん。これで、あかりの心が壊れてしまっても 俺はあかりを捨てたりはしない。
 「OH! そんなことして、大丈夫なの ヒロユキ?」
 「問題ないから、そういう機能がついてるんじゃないか。」
 「でも、知らされてても ショック大きいです。私だって、躊躇します。」
 「私も、ご主人様に公園で水でされたけど おしっこはちょっと考えてしまいます。」
 「私・・・ 耐えられるかなぁ〜。」
 レミィ、琴音ちゃん、葵ちゃん、理緒ちゃんと、次々に不安の声を上げる。それは、あかりへの同情の声でもある。俺に対する批判にも聞こえる。
 「そんなに、あれを着けたいんだな。誰から、着けるのか決めておけ!」
 俺は、声を荒げて言った。
 俺の声に、彼女たちは押し黙り シンとする。
 「うっく・・・ ああ、く・・・ 苦しい・・・ ん・・・ 」
 ただ、あかりの苦悶の声だけがする。
 「ふんっ、決める気がないんだったら 俺が決めてやるぜ。琴音、おまえからだ。」
 「えっ、私ですか?」
 「あかりから取ったら、すぐに着けてやる。覚悟しろっ!」
 「そんな・・・ はい。。。」
 琴音ちゃんは、ガックリと項垂れた。
 俺は、彼女たちが好きだから縛りつけたい。それが、どんな表現だろうと。琴音ちゃんを真っ先に指名したのも、他の娘たちへの影響を考えてだ。琴音ちゃんは、俺の言うことを絶対に拒まない。だから、見本としては 最高の素材なのだ。
 ピッ! ピッ!
 俺は、注入スイッチと浣腸のスイッチを切った。すでに、注ぐ物はなくなっていたはずだ。
 「うああっ・・・ 漏れちゃう・・・ いやあぁぁぁぁ・・・・・・・・ 」
 「あかり、トイレに行きたいか?」
 「う・・・ うんっ・・・ うんっ・・・ 行きた・・・ い。」
 「なら、俺に誓え!」
 「な・・・ なにを・・・ ? くああぁぁぁっっっ。。。」
 グキュルルルと、あかりから町の脈動する音が聞こえる。
 あかりは、脂汗を滲ませ 便意に耐えながら出口を目指そうと ゆっくりとした動作ではう。
 「俺だけのものに・・・ 猫になると、誓うんだ。」
 「なるっ、なるからっ! 早くっ、お願いだから トイレに・・・ 行かせてぇ!!!!!!」
 「全然、想いがこもってないっ! そんな簡単に言っていいことなのか?」
 「だって・・ んんっ!」
 「おまえの、これからを決めることなんだぜ?」
 あかりは、襲い続ける便意と戦うことしか 頭にない。とにかく、早くトイレへと駆けだすことしか考えてない。
 「なるよ、なるよ・・・ くああっっ!!!」
 「それは、オムツなんだから 漏らしたっていいんだぜ。ゆっくりと考えろよ。」
 「私はっ・・・ 私は、浩之ちゃんのもの! だから、なんにでもなれるっ!!」
 ・・・まあ、いいか。これ以上やって、あかりがおかしくなっても困る。
 ピッ
 貞操帯としての機能を、解除してやった。
 「脱げるようにしてやったから、行っていいぜ。」
 俺の言葉に、あわててドアに飛びつく あかり。ガチャガチャと、おぼつかない手で 必死に鍵をあける。そして、内股で飛び出していった。
 それでも、足取りは鈍い。走れば、漏れてしまう。急ぎたい気持ちと、それを許さない身体。トイレまでは、この部室からそう遠くはないが あかりには遙かに遠い。まあ、間に合うだろう。
 「レミィ、あかりについてやってくれ。」
 「OK、ご主人サマ。」
 あかりの後を追う、レミィ。
 不安だらけになっていた志保は、懸が取れた顔をして 昼食を終わらそうとしている。
 「あれで、よかったのですか?」
 芹香先輩が、そっと言ってきた。
 
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