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 不意に船長室の扉の向こうから声が響いた。
「そこにいるお前は何者だ?」
 君はとっさに身体を固くして通路の壁や天井に目を配ったが、怪しげなものは何もない。
『気配を探られたようですね』
 ルルが言うように、この扉の前では無意識に行動が不自然になり、明らかに仲間の海
賊とは違った気配が感じられたのかもしれない。それだけの相手に対して今さら部下だと
偽っても無駄だろうか。もしこの場を立ち去るにしても、すでに怪しまれている以上は無事
に引き返せるとも限らない。

  ・ 扉に体当たりをして突入する(487へ) 
  ・ 素早く立ち去る(535へ