548
不意に船長室の扉の向こうから声が響いた。
「そこにいるお前は何者だ?」
君はとっさに身体を固くして通路の壁や天井に目を配ったが、怪しげなものは何もない。
『気配を探られたようですね』
ルルが言うように、この扉の前では無意識に行動が不自然になり、明らかに仲間の海
賊とは違った気配が感じられたのかもしれない。それだけの相手に対して今さら部下だと
偽っても無駄だろうか。もしこの場を立ち去るにしても、すでに怪しまれている以上は無事
に引き返せるとも限らない。
・ 扉に体当たりをして突入する(487へ)
・ 素早く立ち去る(535へ)
|