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 階段を降りた先には暗闇が広がっていた。しばらく闇に目を慣らせてから見回せば、か
ろうじて四方の壁とさらに下層へと降りるための細い階段があることがわかる。また右舷
と左舷の壁からは巨大な櫂を動かすためのものだろう空間が設けられているが、今のと
ころは操作をする者も見当たらなかった。この船には巨大な帆が備わっているから動かす
ことはできるのだろうが、君のおかげで人員が不足しているという可能性は否めない。
 少なくともこんな場所に娘がいることはないはずだ。君はさらに下層へと向かった。
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