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 数十人の男達が同じ部屋で暮らしていれば当然かもしれないが、この部屋は何かを探
すにはとても不向きな場所だ。整理などされぬまま放置された個々の私物が混じり合いな
がら散乱しているだけでなく、衣服などはほとんど洗濯もされていないため腐臭じみた臭
いを放っているほどだ。
『臭いがわからなくてこれほど嬉しいと思ったことはありません』
 顔があったのならどれだけ歪めているのかというような声音でルルが呟いた。君も半ば
諦め気分で何が入っているのかわからない布袋の中を覗いていたが、もしかしたら海賊
達には価値のわからなかった貴重品が残されているかもしれない。そのような物を発見
できるかどうか「強運チェック」をおこなうこと。あるいはそんな無駄な時間をかけたくない
というならすぐさま部屋を出ていくべきだ。

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