48 

【 時間点+2 】
 コウモリの糞に足をとられてしまった!!
 倒れ込む身体を支えようとした手が掴んだのもまた糞がびっしりとこびりついた岩。滑る
岩肌は君の身体を止める役目を果たさず、転がり落ちる身体が止まったのは斜面の尽き
る場所だった。おかげで斜面を降りる時間は相当短縮することができたが、その分、岩に
打ちつけられた身体は無事では済まなかった。
 サイコロ1個を振り、その出目に等しいだけHPを減らすこと。それでも打撲と擦過傷以外
のケガがなかったのは不幸中の幸いだったと言えるだろう。
 『私が力を使う必要もなさそうですね』
 ルルの声に頷き、肯定の意を伝える。それから軽く手当てを済ませた後、君はまた先へ
進む事にした。ふと振り返ってみればそこには垂直であるかのように錯覚を起こす険しい
岩肌が壁のように立ちはだかっていた。(17へ