472 イチかバチか、君は部屋の中央に積もった残骸の間に潜るようにして身を隠した。その 次の瞬間、激しい足音が近づいてくると扉が音をたてて開き、3人の海賊が姿を現した。 海賊達は残骸と天井の穴を目にして驚き、誰の仕業かと騒ぎたてながら船首の方に向 かって行った。君が残骸から抜け出て半開きのままの扉から中を覗いてみると、その先 にはカウンターと幾つもの円いテーブルに椅子が並んだ酒場か食堂のような部屋になっ ていて、見える範囲にはも3つの扉に上層と下層への階段もあった。ただしカウンター内 には酒場の主人のような格好の体格のいい男が1人残って食器を片付けているため、踏 み込めば発見されるのは避けられないだろう。とはいえ先ほどの転落によって警戒が強ま る可能性は高い。できるだけ早く違う層に移動しておく方がいいかもしれない。 室内を見回すと、上層への階段は部屋の反対側になってしまうものの、カウンターに隠 れて進むこともできそうだ。下層への階段へはその半分の距離しかないが、隠れ場所は ない。 この部屋の主人に発見されずに上層に向かうなら「技巧力チェック」をおこない、下層 に向かうなら「強運チェック」に成功する必要がある。そしてどちらの場合でも失敗するか、 見つかることを気にしないというなら、巨大な肉切り包丁を持った食堂の主に気づかれて しまい、即座に戦闘となる。 ・ 上り階段まで上手く辿り着けたなら(386へ) ・ 下り階段まで上手く辿り着けたなら(493へ) ・ 食堂の主と戦闘になったなら(446へ) |