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 イチかバチか、君は部屋の中央に積もった残骸の間に潜るようにして身を隠した。その
次の瞬間、激しい足音が近づいてくると扉が音をたてて開き、3人の海賊が姿を現した。
海賊達は残骸と天井の穴を目にして驚き、誰の仕業かと騒ぎたてながら船首の方に向
かって行った。君が残骸から抜け出て半開きのままの扉から中を覗いてみると、その先
にはカウンターと幾つもの円いテーブルに椅子が並んだ酒場か食堂のような部屋になっ
ていて、見える範囲にはも3つの扉に上層と下層への階段もあった。ただしカウンター内
には酒場の主人のような格好の体格のいい男が1人残って食器を片付けているため、踏
み込めば発見されるのは避けられないだろう。とはいえ先ほどの転落によって警戒が強ま
る可能性は高い。できるだけ早く違う層に移動しておく方がいいかもしれない。
 室内を見回すと、上層への階段は部屋の反対側になってしまうものの、カウンターに隠
れて進むこともできそうだ。下層への階段へはその半分の距離しかないが、隠れ場所は
ない。
 この部屋の主人に発見されずに上層に向かうなら「技巧力チェック」をおこない、下層
に向かうなら「強運チェック」に成功する必要がある。そしてどちらの場合でも失敗するか、
見つかることを気にしないというなら、巨大な肉切り包丁を持った食堂の主に気づかれて
しまい、即座に戦闘となる。

  ・ 上り階段まで上手く辿り着けたなら(386へ) 
  ・ 下り階段まで上手く辿り着けたなら(493へ
  ・ 食堂の主と戦闘になったなら(446へ