457 君が入ったのはどうやら食料倉庫らしい。その内部は上下2層になっており、君がいる 上の層には小型の木箱と数え切れない布袋が整然と積まれている。そして梯子を降りた 下の層は強い酒の香りが満ちており、酒樽と大型の木箱が並んでいた。様々な食物の混 ざり合った匂いに刺激された胃袋が激しくうなり出す。海賊の食糧に手を出すことに良心 がとがめることなど全くないが、こんなところで時間をかけている余裕などないはずだ。 見回せばこの倉庫には上層の左舷側と下層の船首側に扉があったが、下層の扉には 頑丈そうな錠前が掛かっていた。大きな物音をたてたくはないから無理に開けることは考 えない方がいいだろう。それからもう1つ、上層の船尾側に戸口があったが、かなり床に 近い位置にあって甲板に繋がっていたため今は無視することにした。 ・ 上層の扉から出て行く(488へ) ・ やはり食料を物色する(444へ) |