447 【 時間点+2 】 岸壁の裂け目にできた入り江の中は影になっていたが、そこを出て沖に向かえば水平 線まで遮るものなど無い大海原だ。ましてや今は太陽が上空に輝く時間帯。周囲を見回 す必要もなく海上に停泊する海賊船を発見することができたが、それは君の乗る小船に 対しても同様だ。入り江から出てくる船を待っていたのなら、ほぼ同時に海賊船からも確 認されているに違いない。少なくとも船を漕いでいる海賊は魔法によって姿を隠している 君の存在に気づいてはいないのだから、もう海賊船に到着するまであまり余計なことはし ない方が無難だろう。ただ唯一の心配は「投映」の持続時間だ。ここから海賊船までこの 船の速度で進んでいけば途中で効果が切れる可能性が高い。ルルに訊いてみたところ、 どうやら魔法を重複して使用すればその持続時間だけは延長させることができるらしい。 入り江から出るまでの時間もかかっているわけだから、このまま姿を隠しているつもりな ら「投映」をもう一度使用しておく方がいいだろう。その場合はMP残量に注意すること。 ・ 念のため「投映」を重ねがけしておく(258へ) ・ それ以外の手を考えてみる(413へ) |