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【 時間点+2 】
 この状況で魔法の効果が解けてもまだ姿を晒さずにいられる手段は限られている。そ
の唯一の手段をとるために、君は海賊が背を向けた瞬間を狙い、船の縁を掴んだまま
滑りこむように海へ飛び込んだ。その際ルル以外の荷物は魔法の効果が消えた時に備
えるだけでなく、海水に浸らないよう積荷の間にまぎれ込ませておく。海水はそれなりに
冷たいが短時間で身体に影響が出るほどのものではない。君が飛び込んだ直後、海賊
は何か違和感を感じたのか少しの間こちらに目を向けていたが、すぐにまた船を漕ぐこと
に集中し始めた。君は船の縁に掴まったまま海賊船に到着するのを待った。(449へ