437 扉を開けた瞬間、目の前に男の背中が目に入ってきて驚いた君は動きを止めた。冷や 汗をかきながら耳をすませば、テーブル上に上体を預けたままの男からはかすかに寝息 が聞こえてくる。室内中を見回せば、会議でもできそうな広い部屋にいる海賊は2人。もう 1人はやはり無防備に床で寝転がっていた。部屋の中央を占めるテーブルには薄汚れた 本や食べ残しのパンがのった皿、水差し等の雑多な物が散らばっている。そして部屋の 向かい側の壁には3つの扉が並んでいた。とりあえず海賊は深い眠りについているように 見えるし、部屋を通り抜けるくらいで目を覚ますことはないだろう。 ・ 向かって右にある左舷側の扉へ(453へ) ・ 中央の扉へ(330へ) ・ 向かって左にある右舷側の扉へ(468へ) ・ やはり通路に戻るなら(482へ) |