41 【 時間点+1 】 目の前に大きく広がる空と水平線が見える。ここはどうやら左右に長く続く海岸線沿い に伸びる岸壁の途中に開いた亀裂のようだった。眼下には切り立った岩肌が海面まで達 していて、飛び降りればどうなるかわからない。君としてはそのような事態にならないこと を祈るのみだ。 視線を右に向けてみると、かなり先の海岸から尖った岩が道のように長く隆起した場所 があり、海を分断するように沖の小島にまで繋がっていた。 ここでは他にめぼしいものが見つかることもなさそうだ。穴の中へ戻ろう。(78へ) |