397 君は「濃霧」の魔法を使った。MPを4点減らすこと(それでMPが0になったら即座に気 絶し、意識を取り戻す前に14へ直行だ)たちまち君の足元から吹き上げるように霧が発 生し、渦を巻いて周囲に拡大していく。さほどの間を置かずにその霧は自分の足元さえお ぼつかなくなるほどの濃度となり、ルルが君の目の代わりを果たしてくれなければ一本道 を普通に歩く事さえ難しくなった。だがやがて魔力によって生み出される霧が途絶え、通路 内に充満した霧も強い海風が吹きつけると押し流されるように遺跡内へと拡散し消滅して いく。 この魔法を使ったのはあまり意味が無かったかもしれない。霧の残っている間に洞穴を 抜けようと足を速めたものの、海賊の下に辿り着く頃にはぼんやりと靄がかかった程度で しかなくなっていた。不自然な霧の発生と共に現れた君はもう海賊仲間の仇として認識さ れてもおかしくない。となれば戦う以外にはないだろう。 見張りの海賊 戦闘力:6 HP:5 ・ この海賊を倒したら(365へ) ・ 殺されてしまったら(14へ) |