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【 時間点+2 】
 無理な体勢で歩き続ける苦痛に耐えられなくなりかけた頃、前方から何か聞こえた気
がした。瞬間的に足を止めて気配を絶とうとした君の脳裏にルルの声が囁く。
 『何者かの気配を感じます……』
 そう言われて前方の暗闇に意識を集中すれば、その奥にわだかまるものの気配を君
も感じたように思えて警戒を強めた。とはいえ今の体勢では剣を振るうどころか抜くこと
すら困難で、まともに戦うことができる状態ではないのも事実だ。
 
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