348 箱の破損を確認しようとした足を君は止めた。何故なら荷物の山の中に節くれ立って黒 光りする甲虫の脚が見え隠れしていたからだ。君の気配を感じとった甲虫は、三角形の 頭部から突き出した長い触角を震えさせながら、人間以上の大きさにまで巨大化した姿を 現した。荷物の影に溶け込んでいた胴体からは6本の脚が伸び、先端は短剣ほどもある 鉤爪になっている。 この巨大な甲虫は長らく荷物の中に紛れ、虫には栄養価が高過ぎる餌を摂取し続けて きたが、久々に目の前に現れた新鮮そうな生物に食料として異常な興味を抱いている。 すでに羽根を大きく開き狙いを定めたこの虫からの逃亡は不可能だ。 巨大甲虫 戦闘力:7 HP:9 ・ この虫に殺されてしまったら(14へ) ・ 虫を倒したら、再び荷物を積み直すために操作盤へと向かおう(310へ) ・ あるいはもう諦めてこの倉庫から出て行くなら(213へ) |