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【 時間点+1 】
 海賊達が入っていった部屋の中を半開きになった扉の隙間から覗いてみる。すると海
賊達が遺跡内で手に入れたのだろう、さほど多くはない荷物をまとめて潮風が吹き抜け
る奥の通路へと消え始めていた。これはもう撤収作業だと思っていいのだろうか。君は
娘の姿を探したが、すでに船に向かってしまったのか見当たらなかった。
『このままでは海賊船に入り込む手段を考える必要がありそうですね』
 君の気持ちを感じ取ったかのようにルルに頷きを返す。
 見たところ室内で荷の積み込み作業を行っている海賊は10人に満たず、その全員が
これまでに戦った下っ端海賊のようだ。今の君の実力なら戦って勝つ事は可能だろうが、
海賊船への侵入が一層困難になる危険性はある。最も無難なのは、彼ら全員が船に戻
る際にどうにかして紛れ込んでしまうことだが、そのためには君の姿を怪しませない手を
考える必要がある。

  ・ とにかくこの場の海賊を倒してから考える(358へ
  ・ 彼らの撤収を待ち、その中に紛れ込もうとする(414へ)