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【 時間点+2 】
 君は扉の外で身を屈め、室内の海賊が撤収を終えるのを待った。海賊が全て向かい
の扉から出て行ってしまうと部屋に入り、開けっ放しの扉から潮風が吹き込んでくる通
路を覗くと、その先は出口らしき小さな明かりの見えるところまでほぼ一直線の通路に
なっていた。だがその途中には2段階に扉が設けられ、出口付近では遺跡内と異なる
でこぼこした岩肌が露出する洞穴に変わっていた。
 撤収した海賊達はちょうど出口付近に固まって何かの作業を行っているが、先ほど見
た時より人数は減っているようにも見える。
 このまま完全に撤収を見送ってしまっては後をつける意味がない。君は薄暗い通路に
足を踏み出した。(436へ