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 君はルルの助言に従って、不思議な素材で閉じられた丸い容器の蓋を開けた。わずか
な間をおいて刺激的な冷気が君の鼻腔を刺し、咄嗟に顔を背けた目前でぶくぶくと泡立っ
た液体が溢れ出して手元を濡らした。慌てた君が容器を落とすと、薄黄色の液体が床に
広がっていく。
『体調は問題ないですか?』
 普段よりも若干焦りの伺える早口でルルが尋ねてきたが、多少の刺激が鼻に残ってい
る程度で特に変化は無かった。
 これだけではやはりどんな効果があるのかわからないが、もしかしたら使い道もあるか
もしれない。望むならこの薄黄色の泡立つ液体を一瓶だけ持っていってもよい。
 これ以外には興味を引くものもなく、君は部屋を出た。(279へ