311 【 時間点+1 】 広間中を満たした霧は、密室ゆえに何処かに流れて消えることもなく、しばらくの間は 海賊達の視界を奪ったままでいるだろう。突然の霧に動揺した海賊の声が飛び交って はいても、それが君の魔法のせいだと気づかれることはない。 『今のうちに先へ進んでしまいましょう』 自らの起こした現象にしばらく気をとられていた君だが、ルルに促されて歩き出した。 視界を奪われているのは君も海賊と同じだが、同種の力であればこそルルに影響を 及ぼすものではないらしい。 ルルの指示通りに足を進め、やがて何事も無く扉まで辿り着いた君だったが、そこには 隻眼で禿頭の巨漢が立ちはだかっていた。 「何か怪しい気配がしてたんで入り口を張ってたら、案の定ってやつだな」 巨漢はニヤリと笑みをうかべると、床に下ろしていた両刃の戦斧を肩に担ぎ上げた。 一気に巨漢の威圧感と殺気が高まるのを感じ、君もルルを抜いた。どうやらここを出て 行くためにはこの男を倒すしかないようだ 海賊スラダブ 戦闘力:10 HP:15 スラダブの振り回す戦斧はもはや怪物の域に達するほどの恐るべき威力を持ち、通常 の2点ではなく3点のダメージを与えてくる。 ・ スラダブを倒したら(224へ) ・ 殺されてしまったら(14へ) なお、再びこの広間にやって来た時は【パラグラフ表】を使って直ちに「332」へ進むこと。 |