305 【 時間点+1 】 広間中を満たした霧は、密室ゆえに何処かに流れて消えることもなく、しばらくの間は 海賊達の視界を奪ったままでいるだろう。突然の霧に動揺した海賊の声が飛び交って はいても、それが君の魔法のせいだと気づかれることはない。 『今のうちに先へ進んでしまいましょう』 自らの起こした現象にしばらく気をとられていた君だが、ルルに促されて歩き出した。 視界を奪われているのは君も海賊と同じだが、同種の力であればこそルルに影響を 及ぼすことはないらしい。君はルルの指示通りに足を進め、海賊達の間を抜けて広間 の奥に辿り着いた。 先ほど広間に入った扉のちょうど向かい側にあたる位置には同じような扉があり、君 は海賊に気づかれずこの場を抜け出す事に成功した。(256へ) 次に再びこの部屋へやって来た時は【パラグラフ表】を使って「236」へ進むこと。 |