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 あたりの荷物を舞い散らしながら巨漢の海賊スラダブは倒れた。どうやらこの戦いを遠
巻きに見つめていた残りの海賊は、兄貴分の敗北が決まった瞬間に逃げ出してしまった
ようだ。これから追いつく事はできそうもない。
『これであなたに脅威を感じて、残りの海賊も撤退してもらえればいいのですが』
 確かにそうなればありがたい話だが、海賊の残党がどれだけいるかわからない。まだ
人数が残っていればそう簡単には引き下がってはくれないだろう。
 広間を出て行く前に君は海賊の死体と荷物の山を調べてみたが、銀貨3枚分の銅貨が
見つかった以外にめぼしい物はなく、スラダブの戦斧は巨大すぎて君の手に余った。君
は再び先に進むことにする。(332へ
 なお、次にまたこの広間にやって来た時は【パラグラフ表】を使って直ちに「332」へと
進むこと。