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 君は中身の入っていないように見えるインク瓶を手に取ってみた。
 よく見れば、その小瓶の蓋には古代文字が刻まれている。
 『これはおそらく「透明インク」だと思って間違いないはずです。このインクで書かれた
文字は目に見えませんが、発動言語として特定の文字を記しておけば、それを発声す
ることによって目に見えるように変化します。つまり発動言語を教えた相手にだけ読む
ことの出来る文字を書けるということです』
 なるほど、これは秘密にしたい文書のやりとりにおいて効果を発揮しそうだ。だがインク
の残量はもう1回分しかない。
 これを持っていきたければ所持品に加えて(167へ)