208 君は中身の入っていないように見えるインク瓶を手に取ってみた。 よく見れば、その小瓶の蓋には古代文字が刻まれている。 『これはおそらく「透明インク」だと思って間違いないはずです。このインクで書かれた 文字は目に見えませんが、発動言語として特定の文字を記しておけば、それを発声す ることによって目に見えるように変化します。つまり発動言語を教えた相手にだけ読む ことの出来る文字を書けるということです』 なるほど、これは秘密にしたい文書のやりとりにおいて効果を発揮しそうだ。だがインク の残量はもう1回分しかない。 これを持っていきたければ所持品に加えて(167へ) |