183 【 時間点+1 】 君は再びリンゴの大樹が根を張る部屋にやって来た。 前に初めて入った時と同様、甘酸っぱく芳醇な香りの満ちた部屋だが、君を包む空気 が柔らかく感じられ、大樹の雰囲気そのものまでが君の目に優しく映るのは気のせいだ ろうか? 不思議に感じているとルルが言った。 『気のせいではありませんよ。私という姉妹のような存在があることも大きいのでしょう が、私の主としてのあなたを歓迎してくれているのは確かです』 君はありがたくリンゴの実を頂戴し、そしてまた探索のために部屋を出て行く。 (189へ) |