161 【 時間点+1 】 全く同じ扉が並ぶ中、1つを選んで君は開いてみた。 その中はごく普通の宿屋の一室を、ひと回り狭くした程度の部屋になっていて、床と壁 に固定された小さな机と寝台が備え付けられていた。 埃を除けながら机を調べてみると、鍵の掛けられた引き出しが1つある。しかし君が力 を込めて取っ手を引くとすぐに壊れ、そこから材質こそよくわからないものの金属に近い 質感の容器が1つ転がり落ちた。拾い上げてみればやはり古くなっていたのか、固定さ れていたはずの蓋に亀裂がはしっている。君が軽く容器を振ると中でカラカラという軽く て小さな何かが入っているような音がした。 また、蓋には【88】という番号の跡が残っているとルルが教えてくれた。 ・ 容器の蓋を開けてみるなら(230へ) この場で開けないのなら、持っていくかどうかを決めておくこと。 部屋には他に何も役立ちそうなものはなかった。君は部屋を出る(146へ) |