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その柱は、君の片足の重みがかかると同時に崩れ落ちた!!
落下しながらも支えとなるものを探すがそんなものはなく、別の柱までの距離は遠い。
この危機を乗り越えるための手段は何一つ思い浮かばなかった。
そんな中にあって唯一救いを求められるものに意識を向けると、
『……下が水ならまだよかったのに。とても残念だけどまたあなたのような人を待つわ』
美しくも冷たい別れの言葉を聞きながら暗闇の中に落下していった君が、地底の固い
岩石に叩きつけられるのにそう長い時間はいらなかった。(
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