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 君は苦戦の末、ようやく大蛇を倒した。
 その巨体も、もはや地面に横たわる円柱となんら変わりは無い。
 ふと君がその頭部を見ると、顎の端から何か光る物が見えている。
 おそらくこの大蛇が呑み込んでいたのだろう、粘液にまみれたそれをよく見て
みると、断面が四角形の細く透明な石だった。
 もしかしたら、これと同じような物をどこかで見かけた事はなかっただろうか。
 いずれにせよ、この石を持っていっても構わない。


 ともあれ、今の君は満身創痍だ。
 できるだけ早く落ち着ける場所に向かうべきだろう(83へ