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陽の光を体中に浴びて目を細めつつ、君は遂に外の世界へと脱出した。
その温もりと、山に吹き渡る風が実に爽快だ。
 振り返って見上げれば、この建造物はやはり寺院の遺跡だったようだ。
 そして大部分が山の中に埋まっており、君が最初に目覚めた岩室のあたりは
この位置からだと視界に入らない。


 君は、遺跡の正面に広がる森の中に、石畳の道の名残を見つけ、それを辿って
行くことにした。 今となってはもう遺跡の中に戻る気にもならない。
 それよりも、日が昇っているうちに人家か人里を見つけなければ、空腹で行き
倒れるか、野生の獣にでも襲われて餌になってしまうかもしれない。
 今はそのことを心配するべきだろう(130へ