93 君はその奇妙な小人に警戒心を抱かせないよう、陽気に声をかけた。 『ぎゃふっ!?』 小人は奇声をあげて驚きながら、君から離れるように飛びすさり、自作した ガラクタによるモニュメントの裏に身を隠す。 思い切り警戒されているが、それは仕方のないことだろう。 この際、中途半端はやめるべきかもしれない。 そう思ったのは、記憶と知識の欠如という身の上と、こんな場所に長く居た ことによる心細さからくる、警戒心の緩みのためだったかもしれない。 君は思い切って地に腰をおろした。 ・ 手頃な陶器の欠片を拾い、新たな山を積み上げ始めるなら(36へ) ・ こんな友人など要らないと思うなら、さっさとこの場を立ち去ればいい(57ヘ) |