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君が他愛も無い子供の工作じみた事に、思わず熱中してしまいそうになるくらい
の時間が経った頃。奇妙な小人の姿が消えたと思えばそうではなく、いつの間にか
自分のモニュメント作りを再開していた。
小人はモニュメントの向こう側。君を見張れる位置にいて、君の動きを警戒して
いることは瞳の動きでわかるのだが、それでも時々こちらの山を凝視したまま動き
が固まることがあるのは何故だろう。
なにはともあれ、多少は距離が近づいたのは確かなのではなかろうか。
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・ 時間の無駄だと立ち去るなら(57へ)
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