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 呼吸を静めて、広間の入り口に立つ。
 念のため灯りを絞っておこうかと考えたが、この闇の中であれば、どんな小さな
光源でも眩く光るだろうし、ここの生き物は常に闇の中で暮らしているのだから、
むしろ目眩ましの効果があるかもしれない。
 そう考えた君は、ランタンの光量を最大にし、さらに油を吸い込ませたぼろ布を
棒切れに巻きつけて作った松明を、自分より先に広間の奥へ投げ入れた。
 その結果、階下への階段のような窪みが床にあるのが見えるようになった。
 上手く走り抜ければ、無傷で先へ進めるようにも思える。


 そして君は広間に踏み込んだ(51へ