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 ランタンの灯りはその部屋の大部分を明るく照らし出し、壁際の暗闇の中に
潜んでいた、巨大な生物の姿を露呈させた。
 姿形は蜥蜴のようなものだが、頭部から尾の先までは優に君の背丈を上回り、
図体の割には素早い動きで、明かりから逃れようと動き回っている。
 だがじきにそれが無理だと理解したのか、部屋に入ろうとする君に、粘つく唾を
吐きかけて動きを止めようとし、接近しようとするならば、長く太い尾を振り回し、
君の頭を丸呑みにできるほどの口を開いて威嚇してくる。
 ただし先ほど放った松明を避けて、階段のあるへの中央までやって来ることは
ないため、上手くすれば戦わずに切り抜けられる可能性も残されている。


・ 肉を斬らせて骨を断つ覚悟で接近し攻撃するなら(112へ
・ とにかく階段まで駆け抜けるなら(29へ
・ ランタンを投げつけて隙を作るなら(104へ