51 ランタンの灯りはその部屋の大部分を明るく照らし出し、壁際の暗闇の中に 潜んでいた、巨大な生物の姿を露呈させた。 姿形は蜥蜴のようなものだが、頭部から尾の先までは優に君の背丈を上回り、 図体の割には素早い動きで、明かりから逃れようと動き回っている。 だがじきにそれが無理だと理解したのか、部屋に入ろうとする君に、粘つく唾を 吐きかけて動きを止めようとし、接近しようとするならば、長く太い尾を振り回し、 君の頭を丸呑みにできるほどの口を開いて威嚇してくる。 ただし先ほど放った松明を避けて、階段のあるへの中央までやって来ることは ないため、上手くすれば戦わずに切り抜けられる可能性も残されている。 ・ 肉を斬らせて骨を断つ覚悟で接近し攻撃するなら(112へ) ・ とにかく階段まで駆け抜けるなら(29へ) ・ ランタンを投げつけて隙を作るなら(104へ) |