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 広間からの細い通路は、壊れた木の扉がかろうじて塞いでいるような
小部屋に繋がっていた。
 蝶番も壊れ、斜めに傾いた扉の隙間から奥の薄暗闇を覗いてみると、
部屋の壁沿いには炊事場の名残りのようなものが見えた。
 錆びついた調理器具が転がっている以外、めぼしい物も無い。
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