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君に近づいてきた影は、見慣れぬ生物に警戒しつつもまず地面に転がって
いた酒瓶を手に取り、いったん去ろうとしてから、去り際の駄賃とでも言うかの
ように、君の頭を殴りつけた。
完全に力の抜けていた君の後頭部で嫌な音がし、痛みを感じる暇も無いまま
哀れな酔っ払いが1人、この世を去る……(
14へ
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