110 君は死んだ。 そのはずだが、いつもとは雰囲気が違う(というのも変だが)場所にいるようだ。 何よりも、暗い。 常であれば(それもまた変だが)渡し守がいるはずだが……。 君が首を捻っていると、身体と精神を圧するような力をもった声が響いてきた。 「我は渡し守。10度の死に至る者により力を与えられん」 声が終わると同時に、目前の空間に闇が渦を巻きながら凝縮されていく。 やがて現れたのは、渡し守であるようにも見えるが、瞬く間に姿を変える 形容しがたい根源的な恐怖を喚起する存在だった。 「我、死に至る者を真の死に導く存在」 また声が響くや否や、それは襲い掛かってきた!! 真の死に導く存在 戦闘力:11 HP:18 この存在の攻撃は、HPと同時にMPへも半分(切捨て)のダメージを与え、 君がMPを0にされた場合、存在自体が消滅する! また、魔法か魔力を帯びた武器による攻撃以外ではダメージを負わず、10回 以下の攻撃でHPを0にできなければ、それ以降は君に与えたMPへのダメージ を同じだけ吸収してHPを回復させることができる。 ・ 真の死に導く存在を倒すことができたら(119へ) ・ MPを0にされる前にHPが0になったら(14へ) なお、今回の冒険中にこの存在が現れるのは1度限りであり、戦いに勝っても 負けても2度と現れることはない 。 |