異端の繰手と嘆きの剣(序章) 



『プロローグ』



君はこれから異世界へと旅に出る。

それは夢と希望と困難と死が待つ冒険の旅だ。

だが君ならばどこまでも諦めず進んで行けるに違いない。

それが例え危険な罠と生ける亡者が待つ遺跡であろうとも。

あるいは最凶の破壊者たるドラゴンの棲家であろうとも。

冒険者よ。いかなる時も賢く勇敢であれ。

それこそが、冒険者たる君にとって最高の友となるだろう。


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『キャラクターメイキング』

 最初に、この物語における君の分身を作ってもらう。
そのためには以下の能力を決め、その数値を記録しておくこと。

 まずはサイコロを4回振り、各々の出目に6を足したものを基本的な
4つの能力値とする。
 この値を「原点」とするが、場合によって増減する。

 「技巧力」・・・主に肉体の器用さ、俊敏さを表す。
 「体力」・・・主に肉体の頑健さ、力強さを表す。
 「知覚力」・・・主に五感の鋭さを表す。
 「」 ・・・運の強さを表す。基本的には「運試し」の際にのみ使用。

 次に、生命力(HP)と精神力(MP)も以下のように決めておくこと。

 「HP」・・・「体力」+10
 「MP」・・・サイコロ1個を振った出目+12−「体力」

 「MP」については、魔力を用いる場合や精神的なダメージを負った場合にのみ
使用され、「HP」と同様に0になれば意識を失ってしまう。
 これは死亡という意味ではないが、状況によっては同様の結果が待っているだろう。

 また「HP」は「体力」の増加に伴って原点も変化するが、「MP」に関しては原則として
変化しない。

 最後に、君の最初の「所持金」を決めておく。

 「所持金」・・・50−「技巧力」「体力」「知覚力」「運」の合計(枚)

 つまり能力が高ければ高いほど、最初の「所持金」は少なくなる。
 「地獄の沙汰も金次第」と言われるくらいには重要な要素だ。
 なお、ここで使用される貨幣は銅貨、銀貨、金貨の3種類があり、最初に所持できる
のは銀貨とする(銅貨10枚で銀貨1枚。銀貨10枚で金貨1枚)



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『ゲームのルール』

 このゲームで戦闘になった場合、不意打ちの場合を除いて「技巧力」(敵の場合は
「戦闘力」)の高い方が先手をとる。そしてもし互いの値が同じであれば、先手は君
となる。

 攻撃する側はサイコロを2個振り、その出目の合計が自分の「技巧力」以下であれば
攻撃は成功し、相手のHPを2点減らすことができる。
 互いにこの「命中判定」を繰り返し、先にHPが0になった方が敗北となる。

 なお、攻撃を命中させた時には「運試し」を行っても構わない。
 「運試し」をおこなう場合、サイコロ2個を振った出目を自分の「運」と比較し、 それ以下
の値が出れば、相手のHPを通常よりも1点多く減らすことができる。

 この「運試し」は相手の攻撃を受けた場合にもおこなうことができ、成功すればダメージ
は1点分軽減される。
 ただし「運試し」を一度おこなうごとに「運」は1点ずつ減っていき、ゲーム中では滅多に
回復する事は無い。また戦闘以外で必要に迫られる事もあるため、頼り過ぎるべきでは
ないだろう。

 なお、「運試し」と同様の手順で「運」以外の基本能力を用いた判定も行う場合があるが、
その場合の数値減少は無い。


 以上が基本となるルールであり、例外があれば、その度に説明される。


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今、君の目前に広がるのは如何なる世界であろうか。

それが如何な世界であれ、未知なる旅に心震わせ挑む者をこそ

世界は待ち望んでいる。

不屈の魂を持つものに驚嘆の人生を!!


それでは1へ進んで冒険を始めよ!

(1へ)