ORANGE POCKET
Hook


 ☆はじめに
グラフィックの雰囲気に惹かれて、調べたところ正統派学園ものっぽかったので購入してみました。

このメーカーは買うのは初めてだったので事前情報も特にありませんでしたのでほぼ絵買い、でしょうか。

 ☆内容など

特にこれと言って特徴があるわけでもないちょっと田舎のとある街を舞台にした学園ものです。
主人公は地元の高校(とは書いてないけど)に通う二年生、家族は両親との三人暮らしだけど
その両親は仕事に忙しくてあまり家に帰ってこないという設定。

そんな主人公も生まれたときからこの土地に住んでいたわけではなく数年前に引っ越してきたと言うことになっています。

登場ヒロインは以下の通り

主人公の幼馴染みで主人公が今の街に引っ越してくる以前の土地で共に育った”ナズナ”、
主人公とはどつきどつかれ合う悪友関係、でも実は地元の旧家のお嬢様の”円”、
円の親友にしてともすれば暴走気味な円を抑える方に回る”咲乃”、
公園で出会った無口で人と群れないクラスメート”桐子”、
主人公を購買の前で蹴飛ばしたのが最初の出会い、ちんまいながらも元気一杯の先輩”羽弥”、
主人公が引っ越してきたときに初めて出来た友達にして主人公を兄と慕う”恵留”、
恵留の親友で肌身離さず枕を持ち歩くマイペースな”美典”、
主人公にちょこまかとつきまとう”ユーキ”、の八人。

一応ユーキは隠しかおまけらしいのです。

この八人のヒロインと時代がかった思考と話し方で変人の呼び声高い親友”崋山”とその”妻”柊、
主人公のクラスの担任教師”智佳”を交えて物語は語られていきます。

敢えて言うとこの種のゲームとしてはかなり典型的なキャラ造形ですが比較的
各人物達が上手く動くのと特徴付けも嫌みな味付けもなくすんなり受け入れられるので
プレイしていて楽しいです。

   メーカーサイト

 ☆グラフィック
グラフィックはやや可愛い系です。
デッサンの極端な狂いはありません。
話にも合っていると思いますので問題ないかと。

 ☆音楽
特に印象深い音楽はありませんでしたがゲームの雰囲気には合っていたと思います。
耳障りでもないし問題ないでしょう。


 ☆システム
ゲームのソフト的なシステムという点では特にこれと言った大きな不具合はないようです。
メーカーサイトのサポートでは結構な数のパッチが上がっているのでそれさえ当てていれば飛ぶ、おかしくなると言った不具合は今では無いと思います。

ゲームシステムの面から言うと、選択肢でのセーブ・ロードが出来ないと言うのが一番痛いかと。
他、セーブ・ロードの個数が少ない為キャラ別に良いシーンを取っておこうとするとデータをバックアップしておかなければなりません。

また、スキップがそれほど早くないのと、意味不明なタイミングでスキップが解除され結局手動でスキップをかちかち押していく羽目になるのが使いにくいですね。

メーカーサイトでも売りになっている謎のフラグによる「プレミアエッチ」のシステムは正直頂けないと思いました。
まず、フラグ自体が極めて判りにくく偶然では恐らく見つけ得ないと言うこと、更に知っていてもフラグを立てるのはかなり難しいと言うことの2点。
これにより折角のボーナスシーンが変な作業にまみれてしまいすんなりと楽しむことが難しくなっていると思います。

 ☆総
総合でどうか、と一言で言えば「突出したところはないが平均点以上」という感じでしょうか。
ただし、一部のヒロインはくっつく前後の展開が非常に痒いのでその種の話が好きな人なら満足できるのではないでしょうか。

主人公は特に無気力でもないしへたれでもない、突出した熱血漢でもないという比較的癖のない性格に設定されている為ややまどろっこしく感じるところはあるもののイヤな人間ではありません。
また、各ヒロインもある程度安全パイで狙った造形ですがそれ故にある程度の雰囲気や出来も保証されているという手堅い作りです。

プレイ期間はやや長めなのですが半分のヒロインは最初から主人公が好きなのであまりくっつくまでの過程と言った物はありません。
その代わりくっつく前後はやや細かく描かれていますのでその辺の痒さは結構あります。

知り合い→仲良くなり→くっついて→しばらくいちゃいちゃ→一波乱→エピローグ と言う作りは各キャラ共通です。

一波乱の期間がやや主人公がしゃきっとしないのでその辺もの足りなような歯がゆいようなすっきりしない面もありますがそれほどイヤな展開もないのでほのぼのとした学園恋愛ものを楽しみたいという向きには良いと思います。


ただ難を言えば作中登場する主人公の変な親友が便利に使われすぎているというか、困った主人公が親友に相談して即決断、と言う展開が多く主人公が今ひとつ格好良くないのと、この親友がやや常軌を逸して変なのでちょっと(恐らくは制作側の意図よりも)受け入れがたく感じるのが難点でしょうか。
良い奴の典型のような描かれ方の親友・崋山も実は非常に個人的に不愉快で困りました。
単なるやっかみのような気もしますけど。


 ☆お気に入り
 ☆ハッピーエン度

    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 ☆点数

    80