■「Crescendo〜永遠だと思っていたあのころ〜」1 2001/10/7/Sun
気にはなっていたものの攻略ヒロインが少ない(公式には五人、隠れあり)
音声がない、いまいちストーリーが分からないので敬遠していました。
が、ちらほらと良い評判を聞くので、ボリューム不足は覚悟の上と思って購入。
色々迷った挙げ句にクラスメイト「音羽優佳」クリア。
まずそもそもこのキャラはクリアせずに放っておこうと思っていたのですよ。
どう考えてもあまり楽しげな展開になるとは思えなかったし。
ただ、このゲームは導入部でのキャラクターの印象付けがかなり上手で
あの子もこの子も・・・と引き込まれてしまいました。
で、自分の性格からすると美味しいのは取っておこうとするので
結果一番失望しそうなのからクリア。
噂通りエンディングはなかなかさわやか、ラストの展開もなかなかハッピー。
エンディングは自分の好みからするとややボリューム不足だけど、
まぁいいか。ハッピーだし。
展開自体はなんというか、去年の今頃やっていた
「わたしのありか」のあるキャラを思いだした。
今のところ義理の姉と保健の先生が自分的大期待だが果たしていかに?
プレイ時間は2時間弱。気にくわないシーンはすっ飛ばしたので
その分やや短めになっていますが、確かにボリュームは少ない。
ただプレイしていてボリューム不足は感じないので、その辺はOK。
このシナリオに後4人ほどいれば名作なんだがなぁ・・・
D.O.に関しては「星空☆ぷらねっと」で
(それまで遊んだことがなかった老舗メーカーなのに)
自分的評価急上昇。
「プラスチックハネムーン」で急下降。
「Crescendo」でまた上昇って感じです。
そう言えば「加奈」も買ったけどやってなかった・・・
■「Crescendo〜永遠だと思っていたあのころ〜」2 2001/10/8/Mon
長身の後輩と保健の先生クリア。
本当のボリュームはあまりないのですが、
「あれ?もう終わり??」という感慨はありません。
プレイしていて唐突な展開や
プレイヤー置き去りのキャラクターの暴走が無く、
ある程度納得して展開を受け止められるくらいには饒舌です。
抑制が利いてはいるのですが、比較的装飾に飛んだ文体は
ノベル-正に小説調と言っても良いでしょう。
主人公が文芸部だってのに合わせてあるんでしょうかね。
ここまでプレイした三人は三人とも不器用で、
主人公も不器用で、お互いのことをいたわっているのに
最後の勇気が足りなくて、現状維持を選んできた三人。
お互いが不器用だけど、それでも優しいと分かっているから
最後のシーンでそれまでを埋め合わせをするように
饒舌になるところが良いです。
言葉だけでなく、態度で表すような描写が妙に新鮮です。
自分の好みかも。こういうのはなかったかなぁ・・・
何度も書きますが、展開や作中の時間の経過はわずか
五日間ですが、上手に展開をさせていくので短くは感じません。
寧ろ、プレイ後に時計を見て
「あれ?これだけしか経ってないの??」と思うほどです。
惜しむらくはもう少しヒロインがいればなぁ・・・
■「Crescendo〜永遠だと思っていたあのころ〜」3 2001/10/8/Mon
「ねーちゃん」クリア。
いてててて 猛烈に痛い話でした。
こう言う姉弟関係を描いた話ってそう言えば見たこと無いですね。
しかしハッピーエンドルートのトリガーがあんなところにあるとは・・・
「珍しくここでプレイヤーの意志を介在させてくれるんだな」
と思ったのが罠だったとは。
巷ではいまいち不評な絵柄ですが、
自分的にはそれなりに華があって良いと思います。
目が大きいとか三白眼が恐いとかまぁ色々感じないこともありませんが、
ストーリーや音楽と言った全体的な雰囲気には合っていると思います。
それを言ったら「星空☆ぷらねっと」も結構絵は好きだし。
下手クソだってんならともかく、
合う合わないをプレイヤーがとやかく言うことじゃぁないような。
一応ハッピーエンドが甘甘で良いと言う評価ですが、
出来ればこの先(10年後とか)も描いて欲しかったなぁ・・・
残る二人はほっとする話であって欲しいなぁ・・・
■「Crescendo〜永遠だと思っていたあのころ〜」4 2001/10/9/Tue
歌穂クリア。
最初何事もなく終わって、しかもセーブデータには
「歌穂ハッピーエンド」と書かれて焦りました。
途中の分岐を一つ間違えたようで。
クリアするのはさして難しくないけれど、敢えて書いておくと
「歌穂」と「杏子」は途中までは一緒なんですよね。
一緒の話を、でもどちらか寄りに進めると大きな分岐点が来る、と言う奴。
歌穂よりも杏子の方が簡単なので先に杏子をクリアすると
その辺の構造が分かります。
分かっているくせに間違えて歌穂ルート乗り損ない→優佳ルート蹴り→バッドエンドの
恐らくは最短クリアルートにのってしまうという。
最後にとっておいたので結構良かったです。
ラスト一人を残すところで振り返ると
キャラ的には香織、杏子、インパクトではあやめ、そつなく歌穂と言うところでしょうか。
優佳の話も悪くないのですが、少し痛すぎ。
香織の豹変する辺りが良かったですね。
このゲーム、実は一番今までのゲームと違うと思うのが
最後のエッチシーン。
今までもこの手の純愛系のゲームは色々描かれていましたが、
本作ほどエッチシーンでの心の描写が練り込まれているものは記憶にないです。
あまりエッチシーンには興味がないのですが
(この手のゲームやっているのに変ですな)
このゲームはなかなかその辺も面白かったです。
■「Crescendo〜永遠だと思っていたあのころ〜」5 2001/10/10/Wed
美夢クリア
・・・不思議な話でした。
救いがあるのかないのかも解らない話でした。
敢えて言うと、「Infantaria」の隠しシナリオのような、幻想的な、
綺麗だけど少し冷たい、月の光のような話でした。
でももうちょっと救いのある話にして欲しかったなぁ・・・
やはりこのゲームは今後もシリーズにして声をつけて、ヒロイン増やして
同じシナリオライターの人に同じようなゲームを作って欲しいです。
あ、声に関してはわざと無くしたのかも知れないような
気がしないでもないです。
声ではなく、文章を目で追うことの意味や、演出があるような気がするので。
久しぶりにしばらくは反芻していようと思うゲームでした。
「星空☆ぷらねっと」もそうだったけど、こういう演出はこの会社上手ですね。
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