最近、視線を感じることがある。
 今まで感じていた”嫉妬”や”妬み”の籠もった視線ではない。
 純粋に俺をみている。
 観察しているのだろうか?
 少しは、黒いもの感じなくはない。
 ただ、その視線を感じるのが あまりにも限定的だ。
 基本的に、下校時。毎日、というわけでもない。
 ということは、うちの学生ではないということか?
 それは、断言できないが ほぼ間違いないと思う。
綾「どうしたの?」
 「ああ・・・ 誰か、俺をみてる。」
綾「いつものことじゃない。私と一緒じゃ、しょうがないって。」
 「んなら、控えろよ。」
綾「私が、いなくても 他の娘をはべらかしちゃ 一緒でしょうが。
  みんなかわいいんだから、狙ってる奴なんて そこら中にいるわよ。そいつらを蹴落として、彼女たちの中心にいるんだから 妬まれるのも仕方ないわ。」
 「そういう奴らの視線とは、違うんだよなぁ。ねっとりとしたものがない。」
綾「じゃあ、女の子?
  また、どこで手を出してきたのかしら?」
 「人聞きの悪いこと言うなよ。心当たりが、全くないっ!」
綾「心当たりがなくても、無意識に接しているから たち悪いのよ。浩之に、その気がなくても ときめいてしまうようなことしてるのよ。」
 「してねえよ。
  それに、黒いものも熱いものも 感じないぞ。」
綾「ふぅ〜ん、そうなんだ。。。
  なら、ほっとけば?
  そのうち、向こうから姿を現すわよ。」
 「だな。」
 それでも、注意しとかねぇと。猫娘の館のことが、噂でも知られることは不味いからな。厳重なセキュリティとホログラムなどでカモフラージュしてるとはいえ、人の出入りが激しければ 疑われてしまう。出入りを隠すのに工夫はしているが、追跡者がいれば探られる。
 困ったものだ。。。
 犯罪行為の一歩手前ってもんだぞ。実際、何度もつけられてるしな。

***
 「今日も、来てるな。。。」
智「どしたん?」
  気配というか、視線を感じ 振り向く俺を 委員長はジッとみた。
 「ちょっとな。」
智「ああ・・・ 最近現れたストーカーかいな。そんなん、とっ捕まえて さっさとケリをつければええやんか。」
 「綾香とも話したんだが、様子を見ておくことになってんだ。」
智「呑気やな。後ろから刺されても知らんで。」
 「そういうんじゃねえ、感じなんだよ。」
 気配を感じた方をみると、小さな人影が 見え隠れする。
 どう考えても、対象人物が小さい。
 しゃがんでいるわけでもなさそうなのに、あの低さ。
 子供? しかも、低学年くらいの。
智「なあ、うちが どんな奴か見てこよっか?」
 「別段、害はないんだから ほかっとけよ。
  それより、今日はどうんなんだ?」
 あまりにも、外泊が多くなったことに 委員長の母親は 釘を刺してきていた。
 他の猫娘たちも、そうだった。バックに、来栖川本家の者がついてるとはいえ 何をしているのか気になってしかたないんだろう。
 もちろん、俺との関係がばれるようなことはないが 保護者としての立場を考えてやれば 当たり前の疑問だ。
智「今日、おかん 夜勤やから 大丈夫や。うまいお好み焼き食べさせたるさかい、買い物 付きおうてや。」
 「かまわないぜ。もう、委員長を虐める奴もいないんだしな。」
智「なんや、それ?」
 「一緒に買い物してても、松本たちに虐められないってことだ。」
智「そんなん、とっくに解決済みやないか。
  まあ、あん時のお礼は まだしてへんけどな。」
 委員長の目に、鋭いものを感じた。
 「ほどほどにな。」
智「何言ってんのや。飼い主にも、ちゃんと働いてもらうで。
  あん娘らが、藤田君を好きになっても困るんで 素性は隠させてもらう。
  オメコのバージンは、かわいそうやから 奪わんといてあげるとして 恥ずかしくて屈辱的なことはしてやらんと あかんなぁ。」
 やれやれだ。
 付き合ってやるから、好きなようにすればいいさ。
 でも、三人ともバージンなのか?
智「聞いとんの、藤田君。
  ・・・ま、ええわ。とにかくや・・・ 今夜は、うちをかわいがってぇな。。。」
 委員長のかわいらしさに、ドキッとする。
 これで、教室の中で俺にベッタリで 甘い声をさせれば クラスメイトの見方もかわるだろうな。
  ・・・俺が、委員長に何をしたか 突っ込まれる方が先か。。。

***
 「 ・・・今日は、来てないのか?」
 帰り道、ストーカーの気配を探るのが 日課になっていた。
 「珍しく、一人でいるというのにな。」
 珍しいことに、誰も一緒に帰る予定がないし 呼びに来ない。綾香なら、急に現れそうなんだが どうだろう?
 真っ直ぐ帰っても、マルチはいないし・・・ 館に行っても、誰もいなけりゃ静かすぎて不気味だしなぁ。
 部活や用事がある猫娘のことは知ってるが、行動のわかってない猫娘もいる。
 綾香やセリオは、別の学校だから 連絡でもしないと 所在はわからないし、先輩は家の用事とか。あかりと志保は、買い物があると言ってたな。委員長は、父親と夕食。レミィは、部活。理緒ちゃんは、バイト。葵ちゃんも、家の用事。マルチに至っては、朝から研究所に行っていて 明日まで帰ってこない。んで、琴音ちゃんはどこにいるかわからん。
 いつもなら、こんなチャンス逃さないだろうに・・・ 先に家で待ってるのか?
 いや、少しでも一緒にいようとするはずだ。
 なら、どこかに隠れて 俺を驚かそうって魂胆か?
 慎重に辺りをうかがうが、それらしき姿が見あたらない。俺の取り越し苦労か?
 朝登った道を下る。
 朝と違う、見慣れたはずの風景。
 いつも、誰かといて 景色を気にして見たことなんて ほとんどなかった。
 ゆっくりと歩を進めると、歩道がとても広く感じた。
 「一人で、この道を歩くと こんなにも広く感じるもんなんだな。」
 急がなくてもいいのに、自然と歩みが速くなる。
 しかし、それも長くは続かなかった。
 見知ったシルエットが、全方に現れた。こちらからだと木の陰で、何かをしているようにみえる。隠れようとか、隠れていたわけではないようだ。
 「琴音ちゃ・・・ 」
  誰かを押さえているのか、もめてるようだ。
琴「おとなしくしてくださいっ!」
?「やっ・・・ 」
 琴音ちゃんが、簡単に押さえつけている。超能力を使ってる様子はない。
琴「どうして、藤田さんを見張ってたんですか?」
 俺を見張ってた?
 もしかして、琴音ちゃんが捕まえてるのは 俺のストーカーか?
?「そんなことしてないっ!」
琴「私は、あなたが藤田さんをみてたのを みてたのよ。」
?「私・・・ してない・・・ 」
 ふぅ〜、虐めてるようにみえるから 止めた方がいいぞ。
 それに、誘拐しようとしてる風にもみえる。
 「琴音ちゃん、何やってんだよ。」
琴「あ、藤田さん!
 この子ですよ。最近、藤田さんを見張ってたの。。。
 あっ!・・・ 」
 琴音ちゃんが、俺に気を取られた隙をみて 女の子?は逃げ出した。
琴「待ちなさいっ!」
 琴音ちゃんは、超能力で女の子?の動きを止めようとした。
 「琴音ちゃん、止めるんだっ!」
 俺は、琴音ちゃんの背後から抱きついた。
琴「ふ、藤田さん・・・ 」
 琴音ちゃんは、驚くと 一呼吸して力を抜いた。
琴「ずるいですよ。それに、心配しないでください。ある程度、コントロールできますから あの子にケガをさせるようなことはしませんよ。」
 「いいんだよ。それに、人目もあるから 今は逃がしてやれよ。」
琴「 ・・・はい。」
 琴音ちゃんは、抱きつかれてるのが嬉しいようで ジッとしている。
?「これで、勝ったと思うなぁ〜っ!」
 女の子?は、捨て台詞を放つと 走り去っていった。
 俺が、ちょっと本気を出せば すぐに捕まえられそうだが、これに懲りて もう来ないでほしいぜ。
琴「あの子、きっと また来ますよ。。。
  ・・・ところで、いつまでこうしているつもりですか? 
  私は、構いませんけど 周りの目を気にするべきなのは 藤田さんの方では?」
 「 ・・・そうだな。この続きは、俺ん家でするか?」
琴「はい、喜んで。」
 俺が、離れると 琴音ちゃんの方から 腕に腕を絡ませてきた。
琴「他の猫娘は、いないんですね。」
 「今日は、みんな用事があるみたいなんだ。」
琴「じゃあ、今日は私の独り占めですか?」
 「綾香は、連絡がない。あかりは、遅くに来るかもな。」
琴「それまでは、独り占めでする!」
 琴音ちゃんは、本当に嬉しそうだった。
 挙は、偶然二人きりになっただけのことで 他の猫娘たちを出し抜いたわけじゃないんで 文句言われる筋合いもまったくないからだろう。
 「ああ、そうだな。
  ・・・琴音ちゃんは、あの子がまた来るって言ったけど なんでだ?」
琴「感みたいなものですよ。
  何か目的があって、藤田さんのこと観察していたのなら まだ何もされていない以上、目的を達成するまで来ると思ったんですよ。
  ところで、あの子 藤田さんの知り合いなのですか?」
 「今日、初めて顔を見たが またく知らない子だ。近所の子でもないしな。」
琴「どこかで会って、藤田さんに一目惚れしたんじゃないですか?」
 「そんな風には、みえないぞ。それに、俺をストーキングしてる時に 殺気みたいなものを感じたぞ。」
琴「そうですか?
  好きになった男の人に、女の人が寄り添ってれば 対抗心でメラメラさせちゃいます。きっと、殺気も 横にいた誰かに向けられたものですよ。」
  俺は、絶対違うと思っているが ここで琴音ちゃんと言い争ってもしかたない。
 「 ・・・本人しかわからないことだな。。。
  今度、捕まえるか。
  琴音ちゃん、協力してくれよ。」
琴「はいっ、上手くやります。
  その・・・ ご褒美の前借りはできますか?」
  琴音ちゃんは、スイッチが入ってしまったようで 内股を摺り合わせていた。琴音ちゃんは、俺の腕にしがみつき 重さを感じる。歩みが、遅くなったことも 重さを余計に感じることにもなっている。
 「そんなことは、関係ないぜ。琴音ちゃんのしてほしいように、可愛がってやるから 心配すんな。
  それよりは、まず 腹ごなしだ。」
琴「はいっ!!」

***
あ「大人げないから、止めようぉ〜よ 浩之ちゃん。。。」
志「そんな子が、一人で嗅ぎ回ってるわけないわよ。きっと、バックに誰かいるわ!」
智「ほかっとくんやなかったんかいな。。。」
レ「Oh、シホ。悪の組織が、関わってるんだネ! その子を保護して、改心させるネ!!」
  まったく、すんなり事が進まねぇのかね。いつもいつも、館以外じゃ 俺が怒らなきゃ 好き勝手佳いがる。いい加減、他に誰もいない時ぐらい 従順になりやがれ。
 「俺に協力する気はないってことか。。。」
  俺の一言に、黙る四人。
 「家への出入り禁止にしてもいいし、社の参道脇に裸にして・・・ 四つん這いで縛って・・・ 狛犬の代わりをしてもらってもいいな。最近、捨てられた犬が徒党を組んでるらしいって 葵ちゃんが言ってたな。葵ちゃんは、強いし 餌をやったりしてるらしいから大丈夫みたいだが、おまえたちはどうだろうなぁ〜? 一晩中、犬に輪姦されたりしてな。。。」
  犬に輪姦される猫娘たちか。。。衝撃的で、残酷なシチュエーションではあるが 興奮する。
  だが、そんなことをして 身体よりも精神に傷を負ってしまったら 取り返しのつかないことになる。それが、怖いのだ。
あ「ごめんなさい、浩之ちゃん。。。」
  あかりが、すぐに謝ってきた。他の三人の代弁を兼ねる、とも みることができる。
 「葵ちゃんと、琴音ちゃんが 先に行って 現れるのを待っている。今日、来なくても 明日も待つ。その時、参加できる者だけでいい。
  ただし、俺に刃向かうんじゃねぇ。」
 「はいっ!」×4
 「目的を知ることが、この作戦の意味だ。くれぐれも、勝手なことをするんじゃねえぞ。
  俺は、本気だからな。雌犬にされたくなけりゃ、勝手なことをすんなよ。
  特に、志保っ! 雌犬になりたいなら 好きにすればいいぞ。」
志「なんで・・・ 私を名指しなのよ。。。」
レ「シホは、いつもヒロユキを困らせてるからネ。」
志「レミィ・・・ 私だって、犬の相手はちょっと・・・ 」
  口ごもる志保。
 「犬とやりたいのか、志保?
  今度、みんなの前でやってもらおうか。。。」
あ「志保の変態。。。」
志「あかりまで、期待しないの!」
  満更でもないようだ。犬を用意して、志保のドッグショーでもするか。犬も、野良犬になった捨て犬の中から選ぶのもいいだろう。
  だが、病気とか気になる。まあ、セリオに頼めば ワクチンとか打っといてくれるかもしれない。
 「んじゃ、行くか。
  あかりと志保は、琴音ちゃんたちのバックアップ。
  レミィと委員長は、俺と一緒にホシを確保した後 周囲を警戒する。
  場合によっちゃ、ホシの移送を手伝ってもらう。」
  四人は、頷くと歩き始める。
  ポケットから携帯を取り出すと、琴音ちゃんにかけた。
 「 ・・・琴音ちゃん、どうだ?」
琴「はい・・・ 今のところ、昨日の子は見あたりません。あっ・・・ いました。
  でも、まだ下校の生徒が多くて 人目に付きやすいです。」
 「そうか。
  なら、俺が囮になるから 合図するまで捕まえるなよ。」
琴「わかりました。」
  昨日の今日というのに、すぐに現れるとは 大胆というか不用心というか。。。おかげで、何日も待たなくてよかったぜ。
  俺は、駆けて委員長とレミィに合流すると 行動予定を話した。
レ「だったら、公園の中で捕まえればいいネ。」
智「せやけど、館と反対方向やで。大人しく連れて行かれるとは、思えへんけどな。」
 「その点は、大丈夫だ。先輩から薬をもらってある。臭いを嗅がせれば、昏倒するらしい。」
智「先輩の薬って、危なないか?」
  俺も、最初はそう思った。
 「自分で、臭いを嗅いでしまったことがあるから 心配ないってさ。」
レ「アハハッ、セリカらしいネ。」
 天然というか、臭いを嗅いだらどうなるかわかって 嗅いでしまうんだからなぁ。それが、先輩の魅力といえば魅力なんだが。

***
  公園に着き、林の奥にあるベンチに 腰を下ろす。委員長とレミィが、俺を挟んで 座る。
 「さて、どうかな?」
  ちゃんと、ついて来ているだろうか。。。
  ここでの連絡は、琴音ちゃんたちの存在を教えてしまうことになりかねない。
智「つけてきてるん?」
 「 ・・・ああ。志保からのメールだと、俺たちの後ろに張り付いたらしい。その後ろに、志保たちも待機してると。」
レ「さっさと、捕まえル?」
  そうだな・・・ さっさと捕まえるか。俺たちの時間より、あの子の時間がどれほどあるか判らないからな。
 「んじゃ、始めるか。」
  俺は、琴音ちゃんに電話した。ワンギリ着信があると、行動を起こす手はずになっている。
  わずかな間を置いて、後ろから声がした。
?「きゃあっ、何っ!?」
  捕獲したか?
  俺たちは、ベンチから立ち上がり 声がした方に振り返った。
  葵ちゃんと志保に、左右から捕まり ジタバタしている子がいる。
  琴音ちゃんが、力で動きを押さえた上で 他の娘が捕まえることになっていたのだ。
 「昨日、危ない目にあって よく来れたな。
  すまないけど、ちょっと付き合ってもらうぜ。」
?「いやっ! 離してっ!!
   ・・・あっ・・・ ・・・ 」
  俺は、小瓶の蓋を開け 臭いを嗅がせると すぐに気を失った。
あ「浩之ちゃん、本当に大丈夫なの?」
 「今更、遅いぜ。
  レミィ、この子を背負ってくれ。」
レ「ウン、わかったヨ。」
  他の娘たちの力を借りて、レミィに背負わせると 館に向かって歩き始める。
智「こんな子が、なんで藤田くんを見張っとったんやろな?
  ほんまに、見覚えないんか?」
 「まったくない。」
志「あんたをストーキングしてたのよ。よっぽどの理由があるんでしょ。」
  いつもの志保に戻ってるな。
 「それを、これから聞きたいんだ。
  それにしても、志保 残念だったな。雌犬になるチャンスだったのに。」
志「なっ、なっ・・・ なに言ってんのよっ! わた・・・ わたしは、雌犬になんてならないわ!」
  こりゃ、面白くなりそうだ。

***
綾「遅かったわね。」
 「予定通りにゃ、いかないもんだ。」
綾「ふ〜ん。で、その子が、例のストーカー?」
  ロングソファーに寝かされてる子を、見下ろす綾香。
 「ああ。」
  俺を囲むように、他の猫娘たちが控えている。
  バタンッ!!
マ「遅れて、申し訳ありません。掃除が、終わらなくて。。。」
  俺が、いないことをいいことに またマルチに押しつけた奴がいるな。
マ「あれ? その子・・・ 」
 「マルチ、知ってるのか?」
マ「はい。由真ちゃんです。研究所の庭で、よく一緒に遊びました。長瀬主任の姪御さんです。」
  マルチと面識があるということは、セリオともあるということだ。今日は、珍しくセリオに所用があって 来ていない。
 「おっさんの姪ということは、ジジイの孫か!?」
綾「そういえば、セバスチャンの娘の子供に 女の子がいたわね。最後に会ったのは、赤ん坊の時だから わからなかったわ。」
マ「でも、どうしてここに寝ているのですか?」
  マルチと一緒の時に、この子を見かけていれば 素性はすぐにわかったってことか。
  この子を、誘拐までするリスクを負うことじゃなかったってことだ。
 「この子が、ストーカーだったんだ。」
マ「由真ちゃんがですか?」
 「マルチは、この子が俺をなんで見張ってたのか 見当つかねぇか?」
マ「 ・・・すみません。。。ご主人様の家にお世話になってから、一度も会っていないんです。」
  別に、知らないことを攻めてるわけじゃないんだがな。
  ポンッ
  撫で 撫で
 「そうか、やっぱ 本人に聞かんとダメか。」
マ「あわわ・・・ 」
  頭を撫でてやると、マルチは びっくりしていた。
  よくあることなのに、なんで毎度驚くかなぁ。。。
 「とりあえず、ここは 俺とマルチ、綾香と芹香で対処する。
  他の猫娘は、別室で待機。何してても、かまわないぜ。今回は、何もすることはなさそうなんでな。」
琴「場合によっては、するってことですよね?」
  琴音ちゃんは、積極的過ぎるくらいがある。
  今回の的が的だけに、手を出すにしても できることが限られている。
 「ああ。ただ、相手がこんなんだからなぁ〜。無茶はできないぞ。」
琴「わかってますよ。ね、葵ちゃん。」
葵「う、うん。」
  葵ちゃんにしたら、手を付けたくない領分なんだろう。
  ちょっと弄っただけで、すぐに壊れてしまいそうな 華奢な体躯。
  手を出すことで、傷を残すことが怖いんだろうな。
 「何もしないことが、前提なんだから 用意だけだぞ。」
琴「はぁ〜い。。。」
  琴音ちゃんたちは、部屋から出ていった。
 「芹香、気付け薬の用意はいいか?」
芹「はい。。。」
 「やれっ。」
  先輩は、何か呪文を唱えながら 由真の口の中へと薬を流し込んだ。
  コクッと、由真の喉が動くのがわかった。
  ・・・映画やドラマみたいに、すぐに目覚めるわけじゃないんだな。
  俺が、ジッと由真を見ている間に 先輩は新たな薬瓶を取り出した。それの蓋を開けると、由真の鼻先へと持っていく。
  瓶から漏れる臭いは、アンモニア臭で 鼻腔を刺激する。
由「うっ・・・ 」
  今度は、すぐに反応が出た。
芹「先程の薬は、解毒薬みたいなもので これは覚醒薬です。」
  先輩は、楽しそうに薬の説明をした。
芹「臭いを嗅がせるということは、脳に近く タイムラグが少ないということもありますが、臭いが 目を覚ますための鍵となっているのです。」
  なるほど。俺の疑問を、すぐに 先輩は解いてくれた。
  由真は、ゆっくりと目を開けたが まだ焦点が合わないのか ボォ〜としている感じだ。
マ「由真ちゃん?」
 「マルチにしちゃ、珍しくちゃん付けで 呼ぶんだな。」
  さっきから、違和感を感じていたことだ。
マ「お友達なんだから、ちゃん付けで言うようにって 言われたんですよ。」
由「マルチ・・・ ちゃん?」
マ「由真ちゃん、だいじょうぶですか?」
由「マルチちゃん、ここは?」
マ「えっと・・・ 」
  マルチは、どう言っていいのか 迷って 俺をみた。
綾「来栖川の建物よ。」
  綾香が、助け船を出した。
由「 ・・・綾香お嬢さま?」
綾「そうよ。
  でも、お嬢様はいらないわ。あなたは、うちの使用人じゃないし そう言われるのは好きじゃないの。」
  俺だって、そう思う。
由「だって、おじいちゃんがいつも・・・ あっ。。。」
綾「バカね。とっくに、あなたが誰だかわかってるのよ。」
由「うっ・・・ 。」
  由真は、今にも泣き出しそうだった。
芹「綾香、ダメです。。。」
  先輩が、綾香を諭す。
  先輩は、綾香の後ろで 様子を伺っていた。たぶん、薬の後遺症を気にしていたのかもしれない。今のところ、それは見受けられないが。
由「 ・・・芹香お嬢さま?」
芹「私のことは、お姉さんでいいです。」
綾「ああっ、姉さん ずるいっ。
  だったら、私のことはお姉ちゃんでいいわよ。」
  綾香のやつ、なんで そんなことで張り合う。
 「綾香、時間もねぇのに 何してんだ。」
由「あっ、藤田浩之っ!」
  俺のことは、呼び捨てかよ。
 「ああ、そうだ。
  ここんとこ、ずっと俺を見張ってたようだから 捕まえさせてもらったぜ。
  俺に、用があったんじゃねえのか?」
由「う゛〜 」
  俺を、敵でも見るように 睨んでやがる。
 「正面切って顔を合わせるのは、初めてのはずだが。」
由「あんたが・・・ あんたが、マルチちゃんをさらったりするから。。。
  お嬢さまたちを誑かすから。。。」
  誑かすなんて言葉、よく知ってんな。
 「誰が、そんなこと言ったんだ?
  見当は、ついてるけどな。」
由「おじいちゃんが、あの小僧さえいなければって いつも言ってる。だから、誰のことかって聞いたら あんたのことだったのよっ!」
  はぁ〜、ジジイの野郎 孫の前で何を愚痴ってんだよ。
 「それだけじゃ、誰かわからねぇだろ。」
由「マルチちゃんのご主人様が、どんな人かって 長瀬のおじちゃんに聞いたら 写真で教えてくれたわ。」
  長瀬のおっさん、こうなることわかって おもしろがって教えてねぇだろうなぁ。
綾「そう言うことだったの。。。
  セバスチャンだけじゃなくって、長瀬さんまで絡んでたとわね。
  由真ちゃん、あなたがやってたことは 本当は良くないことよ。こっそりと見張ったり、後を付けたりしたでしょ?」
由「ううっ・・・ ごめんなさい。
  でも、おじいちゃんが 藤田浩之に近づいちゃダメって 言ってたから。」
綾「どうして?」
由「誑かされたら、困るからって。どういうことかわからないけど。。。」
  ジジイの奴、俺が手当たり次第に手を出してるジゴロみたいに 見てんじゃねえぞ。
綾「だったら、マルチだけに会いにくればよかったじゃない。」
由「マルチちゃんが、虐められていたら 助けてあげるつもりだったの。」
 「俺は、マルチを虐めたりはしないぜ。」
マ「そうですよ! 浩之さんは、とっても優しいんですよっ!!」
由「だって・・・ マルチちゃん、私のことなんて 忘れてしまったんじゃないかって・・・ グスッ!」
  由真は、両目に涙を貯めていた。
綾「そんなことないわよ。」
  綾香は、由真を抱きしめた。
綾「マルチは、あなたのこと覚えてたでしょ。確かめもしないで、あんなことしちゃダメでしょ。」
由「ごめ・・・ ごめんなさいっっ。。。」
  由真は、綾香の胸の中で泣いていた。
  ・・・謝るのは、俺にじゃないのか?
  綾香は、由真が落ち着くまで 抱きしめてるつもりなのか。。。?
  う〜ん、こりゃ 今日は何もできないなぁ。
綾「でも、やってしまったことに対して 償わなければならないこともあるのよる」
  ・・・やっぱ、いつもの綾香だ。
由「ぐすっ・・・ どういうこと?」
綾「罰を受けること。お仕置きっ、て ことよっ!!」 
  お仕置きという言葉に、由真はビクッとした。
綾「とりあえず、今日はあまり時間もなさそうだから・・・ 。」
  綾香は、何を考えているのか 俺にはわからない。今回に限っては、最初から由真をどうこうするつもりは まったくなかったから、何をするかなんて まったく考えも及ばない。
  ただ、みているだけしかない。
綾「セリオ、お願い。」
  セリオは、来ていなかったはずじゃ?
セ「はい。」
  パチッ
由「痛っ・・・ 何? ・・・あれ・・・ ?」
  おっ? セリオの声がしたぞ。。。
  由真は、自力で立つことができないのか 綾香が支えている。
  ・・・由真の足を伝い、床に水たまりを作っている。漏らしたのか。。。
  これは、弛緩して 失禁したな。
セ「ご主人様、挨拶が遅くなりました。」
  いつの間にか、俺の横に ミニセリオがいた。身長30センチ、三等身のセリオだ。
 「来なかったんじゃないのか?」
セ「本体は、新しいパーツを組み込むということで 研究所です。私は、お嬢様の側を離れるわけにはいきませんので このボディにメモリーを移してもらいました。」
 「これも、セリオの仕業なのか?」
セ「はい。局所的なショックスタンを受けて 下半身が麻痺しているのです。」
綾「浩之、手伝って!」
  綾香は、由真を抱え マルチが由真のパンツを脱がしていた。
由「やめてよ、マルチちゃん。いやだよぉ〜。」
マ「濡れたままだと、風邪をひきますよ。風邪をひいたら、お注射打たないといけなくなりますよ。」
  注射という言葉に、由真の抵抗が弱まる。
マ「これくらいですと、すぐ乾きます。」
  マルチは、濡れたスカート、パンツ、靴下を持って出ていった。
綾「さて、洗ってあげるから お風呂いきましょ。」
  綾香は、由真を持ち上げると さっさと風呂に向かった。
  手伝う必要ないじゃないか。。。
  本当に、何を考えてんだ?
セ「私は、綾香様についていきます。」
 「綾香が、やり過ぎないように 気を付けてくれ。」
  そう言い、俺も廊下にでると 風呂と反対方向にある監視室へ向かった。
  途中、バケツと雑巾を持ったマルチと すれ違った。
あ「ご主人様。。。」
  ここでの正装に着替えたあかりが、控え室から顔を覗かせていた。
 「みんなを連れて、監視室に来い。」
あ「あ、はい。
  ・・・みんな、監視室に来るように だって。」
  あかりの言葉で、他の猫娘たちが部屋からでてきた。
  俺は、彼女らを従え 監視室に入ると 大浴場のモニターをみた。モニターには、素っ裸にされた由真と 綾香と先輩が映っていた。先輩の手には、カメラがあるのがわかる。
あ「綾香さん、非道いことしないよね。」
 「黙ってみてろっ!」
  俺は、椅子に座ると 成り行きを見守ることにした。
綾[あなたが、誰にも話さないように 恥ずかしい姿を カメラで撮ってあげるわ。]
  まあ、限られた時間の中では それしかないか。
由[いや・・・ いや・・・ ]
  異様な雰囲気に、由真は 動かない下半身を引きずって 後ずさりした。
綾[さて、何を使おうかしらぁ〜。。。]
セ[綾香様、ハードなことは 避けた方がよろしいかと。]
綾[わかってるわよ。この子だから、選択の範囲が狭くて 考えもんなのよ。
  これが、志保や葵なら 躊躇しないんだけど。。。]
  綾香も、ちゃんと考えてんだな。
志「私にだったら、何するつもりなのよっ!」
 「静かにしろ、志保っ! そのまま、河原に捨てるぞっ!!」
志「そういうことだけは・・・ 」
  志保が、ビクッとして おどおどしている。
綾[やっぱり、これしかないか。。。]
  綾香は、シャワーヘッドを手に取った。
  後ずさりしていた由真は、すでに追いつめられて 後がなかった。
綾[うふふ。]
セ[はい、綾香様。]
  綾香は、シャワーヘッドをホースから外すと セリオから渡されたものをセットした。
綾[温度は、これくらいかしら。]
  少し温いくらいが、ちょうどいいらしい。人肌くらいだと、熱く感じる。水道水の常温では、冷た過ぎる。よって、ぬる過ぎるくらいが 丁度いいということらしい。
由[それで、なにするのっ!?]
綾[ちょ〜と、苦しいけど 我慢してね。]
由[いやぁ〜〜〜〜っっっっっ!!!!!!]
  綾香は、左手で由真を押さえつけ 温水を吐き出す特殊なシャワーヘッドの先を アヌスにあてた。
由[いやっ、いやっ、いやっっ!!]
  いくら暴れても、綾香の力には敵わない。そして、侵入し続ける温水を アヌスは防ぐことはできなかった。
由[ぐぅっ・・・ 入ってくる・・・ やめて、お姉ちゃん・・・ ]
綾[ふふっ、これが浣腸よ。普通のとは、違うけどね。]
  あ〜あ、綾香の奴 楽しんでるぜ。
由[苦しいよっ! お腹が、グルグルいってるよっ!!]
セ[止めます、綾香様。]
  危険を感じたのか、セリオが水を止めた。
綾[いけないっ、私としたことが。。。]
芹[綾香、殺人者の姉にはしないでくださいね。]
  先輩も、面白いことを言うようになったなぁ。それって、みんなに毒されてるってことなのか?
由[トイレに・・・ トイレに行かせて・・・ ]
綾[大丈夫よ。ここで、しちゃいなさい。後かたづけは、あなたの好きなマルチがしてくれるわ。]
由[い・・・ やっ・・・ ここ・・・ お風呂だもん。。。]
  そんなこと言ったって、下半身麻痺してんだから 綾香が押さえつけるもんを離せば 踏ん張りきれないだろうから 吹き出しちまうぞ。
綾[ここはね、あなたみたいに虐める為のお風呂なの。関西弁話すお姉ちゃんだって、ここで泣きながら出したのよ。だから、遠慮なく出しなさいっ!]
  綾香は、由真から離れた。
  ・・・シャァァァ・・・ ブブッ・・・ ブシュッ・・・ ブッブバババババァァァッッッッッ
  蓋を外された由真のアヌスは、腹圧で排出する汚水を 止められなかった。
  ブバッ・・・ ブリュッブリュッ・・・
由[うわぁ〜〜〜んっっっっ!!!!]
  シャアァァァァァァァァ〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・
  緊張の糸が切れて、失禁する由真。
綾[あ〜、臭いっ!
  こんなに一杯でて、スッキリしたでしょ!?]
由[ひっく・・・ ひっく・・・ ひっ・・・ く。。。]
  まあ、こうなるわな。
  問題は、この後 どう言い含めるかだ。
綾[ほらっ、ビデオ撮ってるんだから 泣かないで笑いなさいよ。]
  悪の女王 綾香様かよ。
あ「止めなくていいの、ご主人様?」
 「俺は、あれ以上のことはしないと思うぞ。」
智「うちも、そう思う。あれでも、やり過ぎやと思うけど やってしもうたことはしゃあない。」
レ「ウン。後は、あの子が喋らないようにするんだネ。」
  それが、難しいと思うが どうするつもりなんだ?
綾[この、由真ちゃんの恥ずかしい映像 お友達にみてもらおうか?]
由[えっ・・・ ?]
  よくある脅し文句だが、自分のされたことをわかってれば その意味はわかるはずだ。
綾[私たちのことやここでのことは、誰にも話してはダメよ。由真ちゃんが、おしっこやうんこをしている姿をみたら お友達やママは どう思うかしらね。]
由[わかった。わかったから、許して・・・ もう、お姉ちゃんたちを困らせないから・・・ 誰にもみせないで・・・ お願い。。。]
  堕ちたわけじゃないから、安心はできないが とりあえずはいいか。
綾[そう・・・ 姉さん、お願い。]
  綾香は、先輩からカメラを受け取ると 数歩下がった。
  代わりに、先輩は 由真に近づいた。
芹[ごめんなさい。。。]
  先輩は、呪文を唱えながら 振り子を振った。
  由真に催眠術がかかったのか、焦点の合わない表情になっていった。
  先輩は、由真の瞼を手で降ろし こちらが見ているカメラに向かって 合図をしてきた。
 「あかり、葵、マルチを連れて 行ってこいっ!」
 「はい。」×2
  二人が出ていき、とりあえず 不安は残るにしろ けりがついたことに溜息もでた。
  ・・・落ち着いたことで、ムラムラとしたものが湧いてきた。
 「レミィ、智子、志保を確保っ!」
  ガシィッ
  俺の言葉に、すぐに反応する人と逃げようとする志保。
志「なんで、私っ!?」
 「なんとなくだ。。。」
  捕まった時点で、抵抗を止めた志保は 俺の言葉に呆れていた。
志「いつものことだしね。。。」
  ここでは、逆らわないことが決まり事のようになっているんで 志保も 普段のように振る舞ったりは あまりしない。
 「琴音、たしか犬チンコのやつがあったよな。」
琴゜はい、動物シリーズのですね。最近は、いろいろ来てますよ。超大型犬のから小型犬のまで。そういえば、猫のもありましたね。」
  動物の性器をリアルに作ったバイブが、最近入ってきていた。
  まだ、使ったことはないが 奇妙な型をしたものがあって 使うのを躊躇ってはいた。
 「んじゃ、適当な大きさのを持ってきてくれ。
  ほれっ、ベッドルームに行くぞ!」
志「きゃんっ!」
  通りがかりに志保の乳を叩くと、ベットルームへと向かった。
  そして、廊下にでると 綾香がやってきた。
綾「今日は、私と姉さんは 帰らせてもらいます。」
  由真を送ってくるということか。その方が、いいだろう。
 「ああ、わかった。あの子のこと、頼んだぞ。」
綾「はい、ご主人様。
  それで、後日 また連れてきたいと思うのですけど。。。」
 「なぜだ?」
綾「今日のだけでは、まだ口を塞ぐには足らないと思います。」
 「そんなにして、ジジイにばれたらどうする?」
綾「そこは、上手くやります。
  とにかく、今日のだけじゃ 暗示のかかりが薄いそうなんです。」
 「わかった。慎重にな。」
綾「 ・・・あの・・・ 」
 「頼りにしてるぜ。」
  俺は、綾香を抱き寄せると キスをし 舌を絡ませた。
綾「あっ・・・ んんっ・・・ はぁ〜。」
  綾香は、名残惜しそうに離れていく。
綾「もう、そんなことしたら 帰りづらくなるのに。。。」
 「本当は、芹香にもしなくちゃダメなんだぜ。」
綾「ん、姉さん いろいろしてくれたし。」
 「今度、例はするっと言っといてくれ。」
綾「わかったわ。
  それと、ご主人様は これからどうするの?」
 「志保虐めだ。ちと、躾とかんと すぐ忘れるもんでな。」
綾「あら、残念。私も、参加したかったわ。」
 「また、今度な。」
  そう言うと、俺たちは別れた。
綾「あっ、ご主人様っ1 セリオは、置いてくから よろしくねぇ〜。」
  後ろから言い忘れたことを、綾香は言った。
  たしか、セリオがいないと この館の制御は面倒だ。マルチでは、不安だしな。
  俺は、手を挙げて 答えた。
  そして、後ろでは 別の話し声がしている。たぶん、志保が 綾香に泣きついてるんだろう。
  無駄なことを。

***
琴「ご主人様、これくらいでよかったですか?
  これは、両方とも膨らむやつです。これは、小型犬サイズなので 足理に使えればと。そして、これは私の興味で選んでみました。うふふっ、すごいですよねえ。本物は、こんなに大きくはないけど その分凶悪さは目を見張るものがあります。」
  そう言って、琴音ちゃんは 見るからに危ないバイブを振り回した。
志「ちょっと、そんなもん使って 子供が産めなくなったら どうするのよっ!」
琴「大丈夫ですよ。考えもなしに、作るわけないです。」
  そりや、そうだが・・・ 。
 「あかりたちも戻ってきたことだし、始めるか。
  あかりは、その大木いのを使って 志保を攻めろ。小さいやつは、葵。琴音は、それを使いたいんだろ。使ってみるといいさ。」
  俺の言葉は、すべて命令だから 拒めはしない。
  三人とも、すぐに準備を始めた。
あ「くっ・・・ ああっ! ・・・大きいよ、これ。。。」
葵「なんか、変な感じ。ちっちゃいのが、私のあそこからぶら下がってる。。。」
琴「みてください! これ、すごいですっ!!」
  各々が、装着した感想を言っている。
 「おい、志保っ! おまえは、尻尾を外すんだ。」
志「ええっ!?」
  困惑する志保。
  だが、反抗はゆるそれない。すれば、攻めが激しくなるだけだ。
志「ううっ・・・ んっ・・・ ああっあっ・・・ んあっ!」
  久しぶりに、尻尾を抜くのをみた。
  ポッカリと開いた尻穴が、ゆっくりと閉じていく。
 「あかり、犯るんだ。」
  あかりは、突っ伏してる志保に襲いかかった。
志「やあっ、あかりっ!! 痛いっっ!!!」
  ローションは、塗ってあったんだろうが 濡れてもいない志保のヴァギナに あかりはいきなり突っ込んだのだ。
志「うぐぅっ・・・ ああっ・・・ あっあっ・・・ あかり・・・ そんなに突かないで。。。」
あ「だめなの、志保。腰が、勝ってに動いちゃうのぉ〜。」
  二人に納まりきれない部分が、けっこうある。しかも、そこから太いコードがでて コントローラーらしきものに繋がっている。
志「だめよ・・・ そんなに突いたら 子宮に入っちゃう。。。」
あ「あっあっ・・・ 気持ちいいよ。。。」
  あかりは、志保の腰を掴んで 必死に腰を振っている。
琴「どうぞ、ご主人様。」
  琴音ちゃんは、あかりたちに繋がっているコントローラーを 差し出してきた。
  俺は、それを受け取ると ボタンを押した。オートと書いてある。
あ「うあっ・・・ 中にでてるぅ〜っ!」
志「射・・・ 射精してるのぉ?」
  まだ、アクメに達していない二人の子宮口に 液体が浴びせられている。
  それでも、あかりは腰の動きを止めないでいる。
あ「ああっあっ・・・ 」
志「あかりっ、あかりっ・・・ えっ!? なに?」
  次の変化が、起こったのだろう。
あ「あああっ。。。膨らんできた。。。」
志「膨らんでるよぉ〜〜〜っっっ。」
あ「私の中、塞がれちゃう・・・ 」
志「何これっ・・・ お腹が、中から圧迫される・・・ 」
  あかりの動きが、止まった。小さなアクメを迎え、プルプルと震えている。
 「ほれっ、尾結合しろよっ!」
  グリンッ
  俺は、二人をひっくり返した。
あ「んああぁぁぁっっっっ!!!!!!!!」
志「ひぎぃぃぃぃっっっっ!!!!!!!!」
  あかりは、膣壁を擦られ 絶頂を迎えた。
  そして、志保も絶頂を迎えたのか ヒクヒクと痙攣している。
  本物の犬のように作ってあるなら、射精は二・三十分続くはずだ。精液は(この場合、疑似精液だが)、瘤によって漏れ出すことはなく 子宮に溜まっていく。
 「葵、志保の尻でできるぞ。自分の好きなようにやれ。」
葵「はい。。。」
  葵ちゃんは、志保の背に跨ると アヌスに狙いを定め 押し込んでいった。
志「はあうっ・・・ イったばかりなの・・・ お尻は止めてっ!」
  志保の抵抗も、虚しく アヌスを蹂躙する。
葵「どうですか? 尻尾に比べたら、ずいぶん細いですよ。」
志「あっあんっ・・・ お尻擦らないで・・・ 子宮が、たぽたぽ言ってる。。。」
葵「志保さんのアヌス、やらしいですっ!」
  葵ちゃんが、付けているやつも犬のを真似ている以上 前のと同じようになってくる。
  ジュポッ ジュポッ ジュポッ
志「いやぁ〜っ、お尻のも膨らんできたぁ〜〜〜っっ!!!!」
  あれは、内臓式なのか 外部コントローラーが見当たらない。
葵「んんんっ、・・・ 志保さん、アナルが捲れ上がってますよっ!」
志「はあっ・・・ あくっ・・・ お尻から抜かないで・・・ 壊れるよぉ〜〜〜〜〜っっっ」
  膨らんだ瘤が、アナルに引っかかり 葵ちゃんのヴァギナとの 引っ張り合いをしている。
葵「くうっ・・・ 気持ちいいです!」
  射精機能は、ついてないのか 志保からそのような反応はない。
  志保との引っ張り合いに、快感を高めていく葵ちゃん。
琴「私のこれ、誰に使えばいいのですか?」
  琴音ちゃんが、手持ちぶさたになって 聞いてきた。
  残りの二人をちらっとみると、志保たちの行為に釘付けで 俺の視線に気づいてない。
 「レミィなんて、丁度いいかっこうしてるぜ。」
  俺が、琴音ちゃんに耳打ちすると スススッとレミィの背後に回っていった。
  それでも、レミィは気づいていない。
琴「レミィさんっ!」
  ズプッ!!
レ「「O〜h! コトネ、痛いヨっ!!」
  琴音ちゃんは、猫チンポを一気に レミィに突き立てた。サイズが、細めということもあるのか 瞬間的に痛みを感じたのかもしれない。
琴「レミィさん、どうです?」
  ジュプッ ジュプッ ジュプッ ジュプッ
  志保たちの行為を見ていて、十分に濡れていたのか ジュプジュプッと濡れた音がする。
レ「アウッアウッ・・・ コトネ・・・ そんなに激しくしないデ・・・ 」
琴「この乳が、いいんですかっ!」
  憎しみが、籠もっているかのように 両手でレミィの乳を 揉みまくる琴音ちゃん。
レ「痛いヨ! ・・・ヴァギナも・・・ イタイ・・・ 中を引っ掻いてる・・・ 」
  猫チンポの棘が、立ってきて 膣壁を引っ掻いてるのか?
  傷つけないような堅さは、ないと思うが。
葵「私・・・ イク・・・ イっちゃいますっ!! あああああああぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!」
  しほはの背後で腰を振っていた葵ちゃんは、絶頂を迎え 志保の背中に崩れ落ちた。
志「くうぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜・・・・ 」
  志保も、また イったようだ。
あ「子宮が、いっぱいだよぉ・・・ 」
  あかりは、未だに動けないでいる。
智「ご主人様・・・ うち、我慢でけへん。。。」
  息を荒くした委員長が、救いを求めてきた。
 「いいぜ。」
  委員長をレミィの横に寝かせると、覆い被さった。
 「こんなに濡らしやがって、淫乱な雌猫だぜ。そんなに、俺のモノが、ほしいのか!」
智「ほしいっ! そのぶっといモノで。うちの蜜壷を塞いでぇなぁ〜っ!!」
  普段の委員長からは、絶対に聞くことのできない卑猥な言葉。
 「よく言えたな。」
 ズブッッッ!!!
智「あっ・・・ あっ・・・ あくうっ・・・ 」
  目を見開き、口を大きく開けて 断続的に息を吐き出す委員長。入れた瞬間に、イっちまったようだ。
 「おいおい、これからないだぜ。」
 ズブッ ズブッ プチュッ プチュッ
 ズブッ ズブッ プチュッ ブチュッ
智「あうっ・・・ あうっ・・・ あふうっ・・・ 」
  ずっと、絶頂が続いているのか 躯をビクビクと痙攣させるだけで 楽しませてくれん。
  ズリュッ ズリュッ ズリュッ
  ズリュッ ズリュッ ズリュッ
智「ふぁうっ、あうっ、あうっ・・・ きょ、今日のうち・・・ あぐぅっ・・・ か、感じ過ぎ・・・ あっひぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!」
 「おおっ、しっ、締まるっ!」
  キュゥ〜と、いつもより ギュッと俺のモノを締め付けてくる。
  ドクッ ドピュッ ドピュッ ・・・ ・・・ 

***
 「よく来たな、由真ちゃん。」
由「マルチちゃんに誘われたから来たのに・・・ なんで、あんたがいるの?」
 「なんでと言われても、俺はマルチのご主人様だし。」
  綾香から、一日由真を連れ出せることになったから マルチを迎えに寄越してと 昨日連絡があった。
  先日のことも、決着をつけないとだめだしな。
 「この前、何をされたか 覚えてるんだろ?」
由「あんたなんかに、何もされてないわ。」
 「たしかに、俺は直接何もしてない。やったのは、綾香だ。
  しかし、綾香がやったことは 俺が望んだことでもある。自分がされたことを、今一度確認すればいいさ。」
  俺は、テレビとビデオの電源を入れると 再生ボタンを押した。
由「いゆっ、やめてよ!」
  テレビに映しだされた前回の痴態に、由真は慌てた。画面の前に立ち塞がり、みえないようにしようと必死だ。
 「無駄だ。俺は、ずっと見てたんだから 今更遅いぜ。
  それに、今日はもっとすごいことしちゃうぜ。」
  俺の言葉を聞いて、青くなる由真。
  オロオロして、もう画面を隠すどころではなく どうしていいのか 逃げ道はないのか 考えが混乱しているみたいだ。
綾「ごめんなさいね、由真ちゃん。でも、ここでのこと 浩之・・・ いえ、ご主人様とのことを誰にも話してほしくないの。だから、あなたにも 誰にも話せない秘密をたくさんもってもらうわ。」
  隣の部屋から出てきた綾香は、オロオロしている由真に 手を差し出した。
由「いやあっ!」
  綾香の手に恐怖を感じたのか、反射的に逃げる由真。
  しかし、そこには 先輩が立っていた。先輩も、綾香と反対側の扉から 入ってきていたのだ。
芹「捕まえました。。。」
  先輩は、飛び込んできた由真を 抱きかかえた。
由「いやっ、いやっ、お姉さん いやぁっ!」
  暴れる由真に、先輩の顔が わずかに歪む。
綾「しょうがない子。」
  綾香は、由真の首根っこを掴むと ひょいっと持ち上げた。
  服が、由真の動きを拘束し あがらいづらくなっている。
綾「それでは、準備してきますね。」
  綾香は、片手で由真を持ち上げたまま 部屋を出ていった。先輩とマルチも、連なるようにでていく。
  今日、この館にいる猫娘は 来栖川姉妹とマルチ・セリオだけだ。他の猫娘は、由真を陵辱するのをみてられないと言って 辞退してきた。それは、それで構わないさ。俺は、あいつらを守る為にやるんであって 共犯を強いるつもりはない。
  ただ、綾香と先輩がいてくれなければ 問題があっただけのことだ。
セ「ご主人様。。。」
  館のシステムチェックを終えたのか、セリオがやってきた。
 「ご苦労。
  いよいよ、これからなんだ。」
セ「はい、わかっています。万一に備えて、治療キットも揃えてあります。」
 「そっか。本当に、セリオには頭があがんないな。」
セ「そんなことはないです。」
  セリオは、駆け寄ってきて 膝を着き 俺の手を取ってきた。
セ「私の方が、効率よくできることをしているだけです。」
 「セリオ。。。」
  俺は、空いている手を セリオの頬に当て 撫でた。
 「マルチのように、もっと人間のように振る舞ってほしいんだが。。。」
セ「それは、できません。私が、私でなくなってしまいます。」
 「それは、違うぞ。おまえは、マルチと同じものがある。ただ、高性能過ぎるだけに 人とロボットの敷居を高く決めているんだ。変わろうとすれば、変わることができるんだ。俺は、セリオに 下僕じゃなくて 友達や恋人になってほしいんだ。」
  相も変わらず、二歩も三歩も下がったところで 俺たちと接しているセリオに 一歩でも近づいてほしいと思っている。
セ「私は、変われるのでしょうか?」
 「ああ、変われると 俺は思っている。」
  そう言われて、セリオは嬉しそうに 微笑んだ。
  俺は、少しずつ変化してると感じてるんだけどな。

***
  三十分も経ったのに、まだ綾香から呼ばれない。何に、手間取ってるんだか。
  待たせている以上、どんな言い訳があるのか。
マ「ご主人様、お待たせしました。」
  マルチが、やってきた。裸で、猫娘の姿をしている。
 「んじゃ、行くか。
  セリオも、着替えてこい。」
セ「はい、ご主人様。」
  マルチの先導で、部屋を出る。せり小と分かれると、なぜか階段を降り始めた。
 「マルチ、地下室を使うのか?」
  地下室も、一応整備はしてあるはずだが 今まで一度も使ってない。いや、使う必要はなかった。
マ「はい。防音効果が、一番高い部屋がいいって 綾香さんが。」
  それだけ、由真が声を張り上げる可能性があると 考えたのか。地下室ってことで、イメージも悪いし 雰囲気もよくないんで 使うことを避けていた。そこを、あえて使うのか。
 「あそこなら、まず声が漏れることはないな。
  だが、そこまで由真を責めれば 壊れちまうぞ。」
マ「くわしいことはわかりませんけど、芹香さんは 儀式を行うのに適していると言って 準備で忙しそうでしたよ。」
  そういうことなら、地下室を使うのもしかたない。
マ「ご主人様、どうぞ。」
  ドアを開けてくれたが、想像したような重々しい音はしなかった。
  部屋の中も、地下室らしいカビ臭い臭いもせず 明るい照明のために 地下室と判らない雰囲気があった。しいて言えば、窓がないため 閉塞感はあるかもしれない。
 「待たされたけど、何やってたんだ?」
綾「ごめんなさい。この子の準備で、手間取ってしまったの。こういう子相手だと、思うようにいかないものね。」
  そう言った綾香の背後のベットの上に、由真は転がっていた。身体を捩って、抜こうとしているみたいだ。
 「何してあるんだ?」
綾「腸洗浄したんだけど、さすがに私たちが普段やってることをやったら びっくりしてたわ。放心してたから、また暴れられても面倒だから 痕がなるべく付かないように テープで拘束したんだけど。」
  俺たちが、話している間に セリオは由真に寄り添い 状態をチェックしている。
綾「由真のヴァギナじゃ、ご主人様のを受け止められないと思って。アナルをほぐしておかないと、壊れてしまってからでは やばいし。媚薬入り弛緩クリームを塗り込んで、バイブを入れてあります。途中に瘤があるから、身体を捩るくらいじゃ 抜けないわ。」
 「つまり、俺に由真の尻を犯れということか。」
芹「ご主人様のを受け入れることができるのは、お尻と判断しました。いけませんでしたか?」
 「いや、俺の考えたことを よくわかってくれた。
  とりあえず、由真はマルチたちに任せて 俺の相手をしてくれ。」
  俺は、服を脱ぐと 空いているベットに上がった。続いて、綾香と先輩も上がる。
  俺たち三人が、寝ても余りある大きさのベット。それが、部屋には二つある。こんなのを、よく用意してたな。。。
 「ご主人様ぁ。」×2
  相手をしてもらえるとわかった途端に、スイッチが入ったのか 尻尾を振って迫ってくる。
芹「んっ・・・ 」
  先輩は、俺の口に吸い付いてきた。
綾「ああっ、姉さんったら・・・ しせゃ、私はこっちね。」
  ペロッ
  そそり立つ俺のモノの先を、綾香は手を添えず 舐めてきた。舌で、弾くように舐めたと思ったら 離れ また舐め始める。もどかしいような、まどろっこしいような そんな感じを持たせるテクニックだ。それに反応して、ビクンッビクンッと肉棒が踊る。
綾「んふっ、かわいい。あ、姉さんもやってみる?」
  綾香のやりようをみていた先輩は、コクッと頷くと 踊る俺のモノを舌で弄び始めた。
芹「んんっ・・・ はぁ・・・んっ。。。」
  先輩は、尻を俺に向けたので ヴァギナをゆっくりとなぞってやる。すでに、蜜を滲ませていた。指に蜜がまとわりつき、ツツゥ〜と幾すじもの糸を引いた。
 「いいぞ、二人とも。」
綾「はぁ〜・・・ はぁんっ・・・ んっ・・・ 」
  綾香は、俺の足の親指に 豆を擦り付けてきた。動かしてやると、切ない声をあげる。
  俺は、二人の相手をしながら 由真をみた。
  俺たちのを見ている。その顔は、紅く火照り 目も虚ろだ。息も、荒そうだ。
 「マルチ、由真を慰めてやれ。」
マ「あ、はい。
  由真ちゃん、怖くないですからねぇ〜。」
  マルチは、由真の頭をなで始めた。
  おいおい、そっちの慰めるじゃねえだろ。
 「マルチ、由真は俺たちのを見て 興奮してんだよ。」
マ「えっ? そうだったんですか。ごめんなさい、由真ちゃん。」
由「きゃっ、マルチちゃん・・・ やっ!」
  マルチが、由真の局所を触ったのか ビクンッと反応する由真。
  はははっ、しっかり感じてやがんな。媚薬を使ってるにしろ、あんな小さい娘が感じてんだ。犯れそうだな。
 「マルチ、尻の方も しっかり解しておけよ。」
マ「わかりましたぁ。」
  マルチは、由真のアヌスに刺さっているバイブを クポクポと動かし始めた。
由「あっ・・・ あんっ・・・はあっはあっ・・・ やぁんっ・・・ 」
  艶やかな声を出すようになったな。
綾「ご主人様、いただきますね。」
  もう、限界なのか 綾香は跨ってきて 俺のモノを蜜壷に沈めていった。
綾「あくぅっ・・・ いいっ・・・ あんっ、ああっんっ・・・ 」
  入れただけで、軽くイッたようだ。あいかわらず、感度はいいな。
芹「綾香・・・ 」
  先輩は、空いた口を 綾香の乳房へと持っていった。
綾「あんっ、姉さん・・・ もっと強く吸ってぇ・・・ 」
 「芹香、舐めてイかせてやっから 跨れ。」
芹「お願いします。。。」
  俺の上で、二人の猫娘が踊り始めた。下から突かれ、激しく喘ぐ猫娘。秘部を舐められ、泣くように喘ぐ猫娘。それぞれの性格そのままに、快感を貪っている。
綾「あっあっあっあっ・・・ 子宮をドンドン叩かれてるぅ〜〜〜っっっ!!!」
  ジュップ ジュップ ジュップ
芹「んんんっ・・・ はぁ〜、ご主人様ぁ そんなにクリトリス吸わないでくださ・・・ い・・・ 」
  クリトリスを強く吸い上げると、ヴァギナから膣液がドプッと吐き出された。
綾「あくっ・・・ あうっ、あっあっ、あううっ・・・ も、ダメ・・・ イッちゃう・・・ 」
芹「はあはあ・・・ あっ、ああっ・・・ あううっ・・・ 私もイきそう・・・ です。」
 「二人とも、我慢するこたぁねぇ。由真の前で、イッちまいなっ!」
綾「由真ちゃん、みてぇっ! 私がイッたとこを・・・ あ・・・ ああああぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!!!」
  キュウッと締まる綾香の中に、吐き出さずにはいられなかった。子宮口が、まるで俺のモノを吸い込むかのように 精液を求めているのだ。
  ドクッ ドクッ ドクッ
  ドクッ ドクッ ドクッ
芹「私も・・・ イきます・・・ ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。。。。。。。。。。。。。。。」
  プシャッ プシャッッ
  先輩が、海老反ったかと思えば 潮を噴いて崩れ落ちた。
 「ぷはぁっ、久しぶりに浴びてしまったぜ。」
  先輩の潮を、もろに顔に浴びてしまった。
セ「ご主人様っ!」
  いつの間にか来ていたセリオが、あわててタオルで拭いてくれた。助かったぜ。
  二人の猫娘は、まだ俺の上で痙攣して どいてくれそうにない。由真の様子をみてみたいんだけどな。
  それでも、なんとか身体を少し起こすと 由真は何が起こったかわからない感じで こっちをみていた。
  マルチの由真を責める手も、止まっている。
  そりゃ、驚くわな。大声をあげたと思ったら、二人して動かなくなるんだから。
  ・・・これは、由真を犯るチャンスなのかもしれない。が、上の二人が邪魔だ。
セ「重たくないですか?」
  俺を気遣い、セリオが声をかけてきた。
 「重くはないが、身動きがとれん。」
セ「失礼します。」
  俺の言葉に、セリオはすぐに行動を起こした。
  ベットに上がると、先輩を持ち上げて 俺の上から移動させた。仰向けに寝かされた先輩は、落ち着いてきたのか 息が整い始めている。
綾「んんっ・・・ 」
  ヌプッ
  綾香は、ゆっくりと起きあがり 自分の中からモノを引き抜いた。引き抜いた途端に、ヴァギナから精液が滴り落ち始める。
綾「いっぱい入れてもらっちゃった。。。」
  綾香は、満足そうにそう言うと 先輩の横に転がった。
  俺のモノは、萎えることもなく 次の獲物を求め 鎌首を持ち上げる。
  再び、由真を見ても まだ放心したような顔をしている。
  俺は、決意し 行動に起こした。起きあがり、ススッと由真の背後に回った。
  四肢を、布団を抱くように固定され マルチにアヌスを蹂躙された由真。
  俺が、近づいたのさえ まだわからないでいる。
  マルチは、俺が近づくと 心配そうなそぶりで 由真から離れた。
  ギシッと、ベットのスプリングがわずかに音と振動を起こす。
  ギシッ ギシッ
由「 ・・・?」
  マルチと入れ替わった振動で、異変を感じた由真。
  ズボッ
由「くひぃぃっっ!!」
  由真のアナルバイブを引き抜くと、後には クリームまみれでポッカリと口を開けたままのアヌスが 内蔵の朱さみせていた。
  クリトリスは、勃起し 白濁した愛液を滲ませたマンコもあった。

  俺は、抵抗できないでいる由真の腰を掴み アヌスに狙いを定めた。
  ズヌヌッ・・・ ヌプププフプッ・・・・
由「うわぁっ!!!!」
  括約筋を擦りあげ、直腸内へと侵入する異物に 絶叫する由真。
  一応、切れたり 腸壁を傷つけないように入れたつもりなんだが。
  ガチガチガチガチ・・・
  歯を鳴らし、涙を流し 恐怖に耐えているのか 腰を掴んでいる手と 繋がっている俺のモノに震えが伝わってくる。
 「 ・・・マルチ、由真を縛ってるテープを剥がしてくれ。」
マ「由真ちゃん、ごめんなさい・・・ 。」
  無意識に謝ってしまったのだろう。
  ここまで、人に近いとは。。。
  たぶん、それは作られたものではなく 学習して得たものだろうか。
  手足の拘束を解かれると、逃れようとして藻掻く由真。その動作には、力がない。力が入らないと言うのが、あっているのか。
 「由真、繋がってるのが わかるよな?」
  モノを、ピグッと動かすと さらに由真は藻掻いた。
由「抜いてっ、いやっ、抜いてっ、いやっ!!!」
 「それは、できないな。」
  俺は、つかんでいる部位を 腰から両脇の下へ移すと 持ち上げ 座位へと移った。
  俺が、腰を下ろすと 自らの重さで モノはさらに深く入っていった。
  ズププッッ
由「ギャアアッッッッッ!!!!!」
  プシャアッッッ
  串刺しにされ、断末魔の叫びのような声を上げ またわずかだが失禁した。
  こちらとしては、傷つけないようにゆっくりと降ろしたはずなんだが。。。
  由真は、声を張り上げた後 失神したのか ぐったりと脱力し ヒクヒクと痙攣している。
 「セリオ、ちょっと診てくれ。」
セ「はい。。。」
  世レオを呼ぶと、スッと寄ってきて 触診を始めた。
セ「 ・・・括約筋の損傷は、見当たりません。内臓へのダメージは、・・・ 圧迫による不可は見受けられますが 腸壁の裂傷など人体に直接的なダメージは みられません。
  しかし、十分に注意していただかなければならないことには かわりはありません。」
  セリオが、各センサーを最大限に使って出した結果なら 信頼できる。
 「なら、続けられるか。
  クリキャップは、持ってきてるか?」
マ「はい、ありますよ。由真ちゃん相手ですから、ソフトなのしかもってきてないんです。」
  ここでは、クリキャップもソフトな部類に入るんだな。
芹「私が、着けてあげます。」
  いつの間にか復活した先輩が、クリキャップを持っていた。
  綾香をみると、まだのびてやがる。
芹「ふふっ、きれいでシンプルです。おいしそうです。」
  今にも、かぶりつきそうなくらいまで顔を近づけ 指で拡げ 観察する先輩。
芹「この子のクリちゃん、大きいですね。」
  チュ・・・ プッ
  陰核包皮を剥きあげ、露出した陰核を吸い込む器具。
  気を失ってても、躯はビクッと反応して アヌスが蠢く。
 「おっ、いいぞ。俺のモノをウニウニと、刺激するぜ。
  他にも、何か使えるオモチャはないのか?」
マ「後は、ローターとこんなのしかないですぅ。」
  マルチが、みせてくれたのは どう見てもあれだった。
マ「あっ!? ダメです、芹香さん!!」
  先輩は、マルチが持っていたものを 二つとも取り上げると また由真の脚の間に顔を埋めた。
芹「いってらっしゃい。。。」
  そう言って、先輩が放ったのは ワーム型バイブだった。尿道にも使える、細いミミズのようなオモチャが 膣へと処女膜を傷つけることなく侵入していく。モゾモゾと動くのを、腸壁越しに感じる。
由「ひっ・・・ あぁ・・・ 」
  ブゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛・・・・・・・・
由「あう゛う゛っ・・・ ひいっ!」
  パールローターを、クリキャップに当てられると 膣中をはいずるワームと合い重なって さすがに正気に戻った由真。
  自己防衛なのか、失神した後は 人形のようになっていた。それが、重なり続ける刺激を受け 正気に戻されたのだろう。
由「ひぃあっ・・・ ひっひっ・・・ あぅあ〜、やめ、やめて・・・ 私の躯・・・ これ以上・・・ おかしくしさせな・・・ いでぇ〜〜〜。。。」
  由真は、俺の膝の上で暴れた。それは、かえって俺を喜ばせることにもなった。
 「うおっ、いいぜ 由真っ!」
  逃げだそうと、腰を浮かせる由真。それを押さえ込むと、自然と接合部が擦れ合う。
由「おしっ・・・ お尻から・・・ 抜いてよ・・・ ハッハッハッ・・・ マルチちゃん助けて・・・ ブルブルしないでぇっっっ!!!」
  涙と涎で、顔をグチャグチャにさせながら 今まで感じたことのない初めての感覚に翻弄されている。
  暴れているせいか、ゆっくりと動くワームには 気が付かないのか 口にもしていない。
由「お尻が・・・ お尻が変だよ・・・ 熱いの・・・ 。」
 「芹香、ストップ!
  マルチ、ワームの動きを止めろ!
  ・・・セリオ、鏡を持ってきてくれ。。。」
  責めを止め、由真を抱きしめて 落ち着くのを待った。
  マルチは、ハラハラと心配そうに由真を見つめている。
由「はあはあ・・・ ハアハア・・・ 」
  荒い息使いだけが、この地下室に響く。
  大きく暴れなくなったが、繋がっているモノが気になって 腰をくねらせ、隙があれば 俺の腕の中から逃げ出そうとしている。
由「もう、いやっ・・・ 離して・・・ 離してよ・・・ 帰るんだから・・・ 。」
 「俺が、満足すれば 離してやるさ。。。」
  耳元で、そう言われ 身体を強ばられる由真。アヌスが、ギュッと繋がってる俺のモノを締め付ける。薬の効果が、弱まってきたか。
セ「ご主人様、お待たせしました。」
  そうこうしてるうちに、セリオが 鏡を持って帰ってきた。B4サイズくらいの大きさだろうか。指定はしなかったが、良い大きさだ。
 「由真、今 自分が何されてるか よく見るがいい。」
  セリオは、俺たちの正面にくると 鏡に姿を映した。
由「!!??」
 「よく見るんだ、由真! これが、今のおまえの姿だっ!!」
  顔を背け、見ようとしない。当たり前の反応だ。
 「尻の穴にチンポを入れられ、クリキャップを着けられたのが 今のお前だ。」
  ピンッ!
由「ひいっ!」
  クリキャップを弾くと、由真の後頭部が飛んできた。なんとか、顔面への直撃はかわす。危なかったぜ。
 「由真の豆は、でかいから 責めがいがあるんだよ。ちゃんと、鏡みないと 何度も同じことをするぜ。
  マルチ、俺がやったようにやるんだ。」
マ「由真ちゃん・・・ 。」
由「マルチちゃん、やめてっ、やめ・・・ であっ!」
  マルチが、クリキャップを 抑えめに弾く。それでも、絶叫し 躯を反らせる。
 「ちゃんと、鏡をみてるか 由真?」
由「はひぃっ、みるっ、みるから。。。」
  大好きなマルチに責められたのが、堪えたのか?
  えづきながら、ゆっくりと鏡を見る由真。
 「どうだ? 俺と繋がってるとこが、みえるだろ?」
  涙でよくみえないのか、答えない。
 「答えないと、またマルチにやってもらうぜ。」
由「ひっひっ・・・ く・・・ オチンチンが、私の・・・ お尻の穴に入ってるのが・・・ みえる。。。」
  キャップを弾かれるのを恐れて、由真は慌てて答えた。
 「よく言えた。他に、何がみえる?」
由「わからない・・・ わからないよぉ〜・・・ 」
  性教育を受けていない由真に、性器の名称など言えるはずもなかった。ぜいぜい、おしっこのでるところとお尻の穴くらいか。ましてや、クリキャップなんか 成人女性でも知ってる人がどれだけいるのか。。。そのキャップが、どこに吸い付いてるのかさえ わからないでいるだろう。自分でも、まったく触ったことのないところかもしれん。
 「これは、なんだ?」
  クリキャップの先を、指先でくりくりとする。
由「ひいやっ!!」
  括約筋も、感覚が戻りつつあるかもしれないが 反応で締め付ける力が弱い。
由「もう、許して・・・ ヒックヒック。。。」
 「このオモチャがくっついてるのは、クリトリス。お豆ちゃんだ。」
由「クリト・・・ リス? お豆ちゃん?」
  これだけ責められて、防衛反応なのか 幼い秘裂に蜜を滲ませ続けている。
 「ああ、そうだ。そして、その下の方にあるのが おしっこの穴だ。今は、閉じているからよくわからないだろう。
  マルチ、わからせてやれ。」
  そう言われても、マルチはどうしたらいいのか判らず ワタワタしていた。
セ「マルチさん、これを。」
  セリオは、尿道用責め具を マルチに手渡した。
マ「あ、ありがとうございます。助かりました。。。」
  それは、尿道用としては 一番ソフトなやつだろう。一番細く、凹凸もわずかしかない。
  マルチは、ローションを丁寧に塗り 片手で由真の秘裂を開くと 先端を押し当てた。
  ツプッ
由「痛いっ!」
  瞬間的にでた由真の言葉に、マルチはビクッとなって 手を止めた。
 「本当に痛いのか?」
  俺は、マルチの手に手を添えると 奥へと入れた。
由「あ゛・・・ あ゛っ・・・ 」
  新しい感覚に、ビクンッビクンッと反応する。
 「そこが、おしっこの穴だ。わかったか?」
  答えない。。。次々と襲い来る未知の感覚に、パニックになって 思考が止まったか?
 「マルチ、ワームバイブを動かせ。」
  マルチが、慌ててリモコンを操作する。
由「ひゃわわっ!」
  由真が、大きくビクンッと跳ねる。
由「やあ・・・ お腹の中で・・・ 何か動くっ!」
  由真の膣内のワームの動きが、俺のモノにも伝わってくる。
 「こらっ、暴れるなっ!」
由「だって、気持ち悪いっ!!」
  由真は、アヌスに刺さった俺のモノを中心として 暴れた。暴れる由真と押さえる俺との動きで、また俺のモノが刺激される。小刻みなピストン運動をしている感じだ。
由「あくうっ・・・ 奥に入ってくる・・・ ひぐっ、ひぁっあっ・・・ 」
  数センチの膣内での出来事でも、由真には 奥行きのあるように感じているのだろう。
  ジュプッ ジュプッ ジュプッ
  ジュプッ ジュプッ ジュプッ
  濡れた擦る音が、部屋に響く。
  ドンドン ドンドンと、射精感が高まる。
 「由真、いいぞ! もう、すぐだ!!」
由「もう、いやぁ〜・・・ 離して・・・ あ゛ううっ・・・ 」
  快感なのか、嫌悪感なのか、乱れ叫んでいる。
綾「ダメじゃない、マルチ。もう、終わらせてあげなきゃ。。。」
  いつの間にか起きた綾香が、マルチからリモコンを奪い 操作するのがみえた。
由「いやあああああ、ダメエエエェェェェェェェェェ〜〜〜〜〜〜〜〜 」
  ビクッ ビクッ ビクッ
  絶叫し、痙攣する由真。
 「うおおっっ!!」
  ドプッ ドプッ ドクッ ドクッ
  咄嗟に由真を抱きしめ、大量の精液を腸内へと放った。
由「ひゅうっ・・・ ひゃうっ・・・ あつ・・・ い・・・ 」
  そう言うと、由真は気を失った。
  チョロロロロロロロ・・・・・・
  また、お漏らしか。。。。
綾「はいっ、お終い。」
  そう言って、綾香がリモコンを操作すると 小水に濡れた秘裂からワームが出てきて 動きを止めた。
 「ふぅ〜・・・ ったく、まだ女性器の説明は終わっちゃいなかったのによ。」
綾「ふふっ、十分楽しんだでしょ。」
  精液を股間から垂らしながら、微笑む綾香。
 「まあな。」
  本来の目的を忘れたようなきもする。
  由真に目をやると、疲れ切ったのか 涙と涎で顔をグチャグチャにしたまま 寝息を立てていた。
マ「由真ちゃん・・・ 。」
  濡れたタオルを用意したマルチは、由真の顔を撫でるように拭いていく。
  俺のモノは、硬度を失い ゆっくりと縮んでいる。
セ「ご主人様、お預かりします。」
  顔を拭き終えたマルチが退くと、セリオが由真を持ち上げにかかった。ゆっくりと、由真が浮き上がり 俺のモノをアヌスから吐き出していく。
  チュプンッ・・・
由「う・・・ ん・・・ 」
  抜けた瞬間、由真は呻いた。ただ、それだけで また寝息を立て セリオの腕の中に収まった。
セ「それでは、由真さんを治療してきます。」
  由真を抱き上げたまま、会釈するセリオ。
  ツツゥ〜・・・ ポタッ ポタッ
  由真のアヌスから溢れ出る精液が、糸を引き 床に垂れる。
芹「私も、行って 措置をしてきます。」
 「すまない、芹香。頼むぜ。」
  先輩は、本来の目的を果たすため セリオ、由真と共に部屋を出ていった。
 「本当に、こっちの思うようにいくのか?」
綾「姉さんを信じてよ、ご主人様。」
 「不安なだけだ。」
綾「それは、私たちも一緒よ。」
  綾香は、そう言うと 寄り添ってきた。
綾「私たちが、信じることが 姉さんの力になるのよね。」
 「そうだったな・・・ ところで、誰がこれをきれいにしてくれるんだ?」
マ「あ、私がやります!」
綾「もう、いい雰囲気が台無しじゃない。。。」
  人事を尽くして天命を待つ、って諺に当てはまるかどうかわかんねえけど なるようにしかならないってことだ。
  もし、先輩が失敗しても 誰も恨むことではないし それまでの秘事ってことだったんだ。
  そんなことより、今回は参加しなかった猫娘たちも わかっているはずだ。

***
 「なあ、なんでこうなってんだ?」
  なぜか、由真が俺ん家にいて 俺にべったりとくっついている。
琴「ごっ・・・ 浩之さんから離れなさいっ!」
由「 ・・・おばさん、なんでいるの?」
  琴音ちゃんをジッとみた由真は、冷めた声で言った。
琴「なっ、なっ、なぁっ、なんですってぇぇぇっっっっ!!!
  浩之さん、この子殺っちゃっていいですか?」
智「まあまあ、琴音ちゃん。ちぃさい子から見れば うちらはみんなおばさんやないか。いちいち目くじら立てとったって、しゃあないやないか。」
  殺気を滾らせた琴音ちゃんをなだめる、委員長。
由「 ・・・お笑いの人?」
  あ・・・ 委員長の嫌いな言われ方だ。。。
智「 ・・・お嬢ちゃん・・・ 関西弁しゃべっとるもんが みなお笑い芸人なわけないやろ?」
  委員長の背後に、般若の面がみえるぜ。
由「違ったの? おばさん?」
  ブチッ
智「藤田くん、この子 お仕置きしてもええかな?」
 「まあ、ちょっと待て。
  由真ちゃん、トイレ行って来るから 大人しくしててくれ。」
  俺は、先輩に目で合図すると リビングを出た。そして、先輩は台所を回り 俺のところへとやってきた。
 「あれは、どういうことなんだ?」
芹「推測なんですけど、Hなことをされたことは 封印できたようです。同時に、ご主人様に対する嫌悪感も閉じこめたと思います。今のあの子は、ご主人様への好意だけがあるみたいです。それは、ご主人様のマルチさんへの優しさを感じ 好意になったのかもしれません。
  人の心は、わかりづらいものです。心を表にだして伝えることは、難しいです。あの子の記憶を、無理に改ざんした為に 思わぬ綻びと変化を起こしてしまったのではないでしょうか。」
  先輩は、魔法が完全ではなかったことを 申し訳なさそうに言った。
 「先輩は、一生懸命やってくれた。それは、みんなもわかってる。
  人のすることに、完全なんてことは そうはないさ。だから、面白いんだろ。
  由真のことは、俺にも責任があるんだし。
  また、芹香に苦労かけるけど なんか解決策をみつけようぜ。」
  俺が、そういうと 先輩は張っていたものが切れてしまったかのように 涙を溢れさせ 抱きついてきた。
  気に病んでいたんだな。。。
  本当に困ったお姫様だ。
由「あ〜、おにいちゃんが 芹香お嬢様を泣かしてるっ!」
  ドアを開けた由真が、俺たちを見て叫んだ。ほったらかしにして、待ちきれなかったのか?
  由真の叫びで、猫娘たちも わらわらと集まりだした。
  猫娘たちは、先輩の性格を知ってるから どうして泣いてるのか見当はつくだろう。
  が、由真はわかるはずもなく
由「芹香お嬢様を泣かすなんて、お祖父ちゃんに言いつけてやるっ!」
  と、とんでもないことを言った。
 「これはだな・・・ 」
由「お祖父ちゃん、私と同じくらいお嬢様を大事にしてるからなぁ〜 」
  由真の目が、キランッと光った。
 「うぐっ・・・ 」
由「黙ってあげてても、いいよ。おにいちゃんが、私のお婿さんになるなら。きゃっ!」
  それも、ジジイは許さないだろう。
 「そんなことは、許しませんっ!!!」
  周りから、一斉に声があがる。
芹「由真ちゃん、私がミスをしたことが原因で 泣いていたのです。浩之さんは、悪くありません。」
由「そうなの? だったら、言わない。」
  やれやれだ。由真に振り回されるのが、いつまで続くことやら。。。

END