「なあ、綾香。そろそろ目的地を教えてくれてもいいんじゃないか?」
綾「詳しい位置とか、国名、島の名前は言えないの。これから行く島が、所属する国に昔から住んでいる人たちは ”神々の住む島”と言ってるとこ。神々って言うくらいだから、良い神とも悪い神ともとれるのよねぇ。」
 ジェット飛行艇に乗ること数時間。国内にしては、時間がかかりすぎることに 俺たちは痺れを切らし始めていた。
 「はぁ? なに言ってんだ? 俺たちゃ、ビザどころかパスポートさえ持ってないんだぞ。」
綾「いいの。島は、来栖川が契約して 借り切ってるし、隣の島まで100キロは離れてるわ。密入国って言ったら、そうだけど 身内しか知らないことだし。。。」
 俺たち、犯罪者の仲間入りか。。。
綾「そんなに深く考えないのっ! 独立特区扱いだから、これから行く島以外に行かなければ まず問題ないわ。まあ、行けたらの話だけどね。」
 「なんか、意味深な言い方だな。」
綾「まあねぇ〜。普通に考えたら、飛行艇なんて使わないわよね?」
 「ああ。」
綾「つまり、そう言うことなの。島の周りは、潮が速いうえに複雑なの。暗礁もあって、クルーザーじゃ接岸できないわ。大型船で近づいて、ヘリで移動するか 飛行艇で環礁内に入るしかないということ。アメリカと戦争した時でも、双方重要戦略的からも外れてて ほとんど手つかずにされたみたい。」
 「そんなとこに俺たちを連れてって、何するつもりだ?」
綾「別に。バカンスよ。姉さんが、行こうっていったのよ。ねっ。」
芹「はい。浩之さんは、迷惑ですか?」
 先輩は、俺をジッと見た。そんな目で見られて、迷惑だなんて言えるわけないじゃないか。
 「どんなとこに連れてってくれるのか、楽しみだ。ありがとな、先輩。」
 ポンッと、先輩の頭に手を乗せた。
 先輩は、恥ずかしそうに顔を紅くしている。かわいいなぁ〜。
智「なあ、島には どんだけ人がいるんや?」
綾「智子、聞いてたの? ん〜、一人かな?」
智「はあ? それって、まるっきり無人島と一緒やないか。」
綾「元々無人島。バイオ局が、研究目的で借りたんだけど いいとこなんでお忍びでバカンスに使えるなって。」
智「ふ〜ん。せやかて、そんなとこにちゃんとした家があるんか? 風呂もない、掘っ建て小屋なんていややで。」
綾「 ・・・備え付けの風呂はないわね。近くに川はあるけど。」
智「なんやてっ! うちに水風呂で済ませっちゅうんか? 曲がりなりにも、来栖川の人間がバカンスに使おうちゅうのに。」
綾「慌てないの。川といっても、温泉が流れ込んでるとこがあって 丁度いい温度らしいわ。
 それに、もともと景観をそこわない建物は建てられない契約だったみたいだし。いずれ返還することを考えると、大がかりに掘り返して施設を作ることも できなかったのよね。」
智「温泉って、火山島やないか。大丈夫なんか?」
綾「その点は、問題ないわ。心配性ね、智子。」
 とりあえず、気にはなることだよな。
 他のみんなは、騒ぎすぎてくたびれたのか 静かなもんだ。
 「そうだな、委員長。南の島に行くんだから、水風呂だっていいじゃないか。」
智「そうやけど、風呂と川は別物やで。」
 「天然温泉付きの南の島ということでいいじゃないか。それとも、何か引っかかることがあるのか?」
智「綾香が、また何か企んでそうでな・・・ 。」
綾「失礼しちゃうわね。私だって、始めて行くんだし たいした情報はないわ。ただ、珍しく姉さんが勧めるから楽しみなの。」
 俺たちは、そろって先輩をみた。
 先輩は、恥ずかしそうに 頬を紅く染めてしまった。
 「先輩?」
芹「島の伝説に、興味があります。それと、バイオ局の調べた植物にも。中には、魔法書の中に載っているもので、入手不可能かと思われていた植物に 非常によく似ているものがありまして。それで、バイオ局に問い合わせたのですけど 島の研究者が島外へはまだ持ち出すべきではない拒みまして 仕方なく私が伺いたいと申したのですけど 私は一人では・・・ 。」
綾「そういうことよ。私も一緒なら、少しはセバスを説き伏せられるし 皆が一緒なら セバスも反対できないでしょ。一緒に行くと引かなかったけど、セバスにスケジュールを改ざんしたものを渡して 来れなくしたわ。帰ってからが、怖いけどね。」
 「それでも、よくあのジジイが引き下がったな。」
綾「お爺様やうちの両親の出向かいとなれば、執事長として顔を出さないわけにはいかないでしょうからね。」
 「気の毒な気がする。」
綾「それでも、制約があるわ。これから行く島の沖合には、たぶん 潜水艦が2隻は護衛に配備されると思う。」
智「なんやねん、それはっ!」
綾「国内だったら、100%とはいかない程ありえないことなんだけど 外にでたらありえることなのよ。営利目的の誘拐。誘拐を考えるやつにとって、私や姉さんは来栖川を揺さぶり 脅迫するのに格好の的なのよ。」
 「だが、今回のことはお忍びのはずだろ?」
綾「それでも、ばれる時はばれるものよ。それに対処するための護衛なのよ。」
 来栖川には、護衛部門という軍隊といってもいいものがあるらしいことは 学校で噂してたやつがいたな。気にしちゃいなかったが、本当だったんだ。
綾「表に出てこないから、気にすることじゃないけど 他の猫娘たちには話す必要はないわね。」
 「そうだな。委員長もいいな。」
智「かまへんで。
 ほな、うちも少し寝るわ。先に言うとくけど、悪戯したら許さへんで 藤田君!」
 「悪戯ということには、こんなのも入るのか?・・・フッ!」
智「ひゃんっ! せやから、そういうことはやめいっ!」
 委員長の耳に息を吹きかけると、甘い声をあげて 怒った。
 「冗談だ。おやすみ、智子。」
智「んんっ・・・ おやすみ。」
 俺は、委員長にキスをした。おでこではなく、唇にだ。
綾「 ・・・私たちにはしないの?」
 「ばぁか。 ・・・我慢しろ。」
 こんな会話さえ、危ないと思うのに 綾香のやつ・・・ 。

***
ア「私は、カリラ・エルフィン・ラフロイグ。私のことを”アイラ”と呼ぶ人がおおいから。私は、それでも慣れてる。」
 島で、俺たちを出迎えたのは 一人の少女と一体のメイドロボだった。しかも、流暢に日本語を話す。
 「カリラじゃないのか?」
ア「カリラは、ゲール語でアイラ海峡のこと。カリラもラフロイグも、アイラ系といわれるシングルモルトウイスキーに名前があるの。だから、私のことをアイラと呼ぶんだそうよ。」
 「そら、わからん。そんなウイスキーが有ること自体、初めて知った。」
ア「でしょうね。
 それと、この娘は、私専用のセリオ”サーチャー”。私の言うことしか聞かないから。」
 そう言って、紹介されたセリオ型メイドロボは 短髪に不似合いな大きなカチューシャをつけていた。
 「サーチャー?」
ア「私のサポートを目的に特化させたタイプ。そちらのセリオみたいに、家事がうまくないわ。こんなところに住んでいるから、凝った料理なんて望まないから 不便ではない。
 他には、アタッカー型のセリオが 島の各所に分散して眠っている。非常事態が起こらないと、起きないけど。」
 かわった娘だな。
ア「そうそう、島内には 他にも4体のサーチャー型が分散して仕事しているから 邪魔しないように! 私は、仕事でここにいる。遊びできているあなたたちとは違う。」
 突っ張ってるけど、どうみても 俺たちくらいの年齢なんだけどな・・・ 。
綾「重々承知してるわ。
 でも、仕事以外だったら あなたも一緒に遊べるでしょ?」
ア「私は、群れるのは好きじゃないのよ。綾香・来栖川。」
綾「あら、私のことを知っているのね。どこかで会ったかしら?」
ア「この島にやってくる人間のプロフィールくらい、事前にチェックしておく。特に、この島の秘密は まだ公表するわけにはいかない。だから、この島に出入りする人間は 本来限られている。あなたたちは、特別もいいところ。」
 流暢に、日本語で捲し立てるアイラに ほとんどの者は驚いている。金髪碧眼の少女が、レミィ以上に日本語をこなしているのだ。
 「日本語、上手いんだな。」
ア「日本の企業に雇われてるんだから、話せなくてどうするのよ ヒロユキ。」
 人を指して、呼び捨てかよ。
 「ああ、そっか。」
ア「私は、行くところがあるから。」
 そう言って、背を向けたアイラの手には タオルがあった。
智「ちょっと、待ちぃーな! まだ、うちらの紹介が済んどらんやろっ!」
 委員長が、アイラに食って掛かった。何か、カンに障ったことでもあるのだろう。
ア「言ったでしょう、智子。私は、あなたたちのことを知っていると。それでも、何か言いたいのなら、付いてくればいい。私は、温泉に行くのだけど あなたたちに付いてくる勇気があるのかしら?」
 温泉に行くのが、勇気のいる? いったい、どういうことだ?? 危険な道でもあるのか?
智「ああ、望むとこやっ! 温泉で、きっちり話しつけたるっ!! セリオ、荷物お願いな。」
 委員長は、鞄からタオルだけを抜き取ると セリオに鞄を押しつけた。
綾「私も、行くわ。浩之、行きましょ。」
 「おいおい、荷物も片づけてないだろうが。」
セ「私とマルチさんが、全てやりますので ごゆっくりしてきてください。」
 「そうは、言われてもなぁ。自分たちで、何でもするってのが条件みたいなもんだろ?」
セ「私たちは、飛行機の中で 十分休ませていただきました。メイドロボとして、本領を発揮してみせる機会なのです。私たちは、浩之さんの愛玩メイドロボではないのですよ。」
 「俺は、そんな風に思ったことはないんだがな。 ・・・わかった。セリオの言葉に甘えさせてもらおうとするか。セリオ、マルチ、ちょっと行ってくる。」
マ「はい、お任せください。」
 マルチは、任せてもらったことが とてもうれしいようだ。
セ「他の皆様も、どうぞいってらっしゃいませ。」
あ「そんな、悪いよぉ。」
志「あかり、セリオの顔を立ててあげなさいよ。」
あ「うん・・・ でも・・・ 」
セ「お気遣い、ありがとうございます。しかし、私は自分のやるべきことをするのですから あかりさんも まず温泉でくつろいできてください。」
あ「ありがとう、セリオ。」
 結局、全員で温泉に行くことになった。あかりが迷ってるうちに、他の猫娘たちは さっさと歩みを進めていた。
サ「藤田浩之さん。」
 「サーチャー?」
サ「はい。カリラ様からの伝言です。あなたは、見学していただくか 水着を着用していただきたいとのことです。」
 「 ・・・ 」
 温泉に入るのに勇気がいるっていっていたことが、関係あるんだろうな。
 「 ・・・その温泉には、何かあるのか?」
サ「カリラ様のおっしゃるには、”醜い物をみたくない”とのことですけど。」
 「あっ、そ。」
 何かあるのは、間違いない。いったい、何があるのか。ただ、アイラも一緒に入る以上 命の危険や身体に傷を負うようなことはないはずだ。
 「ご忠告、ありがとう。そうさせてもらうよ。」
 俺は、サーチャーと別れると あかりたちを追った。
志「なにしてんのよ、ヒロッ!」
 「温泉が、どんなんだか聞いてたんだ。」
志「わざわざ聞かなくても、すぐ行くじゃない。」
 「そうなんだけどな。」
志「そんなことは、いいけど。本当は、あの娘を口説いてたんじゃないの?」
 「ばぁ〜か。これ以上増やしても、相手しきれないぞ。」
あ「そうだよね。」
志「芹香さんの薬で、あっちは超人なのに そんな弱音吐いてるようじゃ まだまだドーピングが足んないようね。これは、もっと強力な改造が必要ね。」
 「はぁ〜、俺に人間をやめろってのか?」
志「あら、やめるんじゃないわ。超えるのよ。」
 「すでに、超えてるぞ。」
志「あなたの限界は、そんなもんなのっ!」
 「ったく、つき合いきれんっ。あかり、行くぞっ。」
 志保の戯言には、つき合いきれん。これ以上、俺にどうなれって言うんだ。
 ただ単に、おもしろがってるだけだな。
あ「待ってよ、浩之ちゃん。。。」

***
葵「あのぉ〜、アイラさん。ここって、川じゃないんですか?」
 追いつくと、葵ちゃんは 服を脱ぐアイラに訪ねていた。
 アイラは、川の畔で おもむろに服を脱ぎだしていたのだ。一瞬、羞恥心がないのかと思ったのだが しっかりと水着を着ていた。
ア「ここが温泉。あなたたちが、思っていたのと違うの?」
琴「温泉っていうのは、プールみたいっていうか 池みたいっていうか・・・ 」
ア「ああ、それならもう少し上流にある。そこに入るのか? とてもじゃないが、私は入ることなどできない。」
 アイラは、奇異の目で見ている感じがする。
志「ちょっと、こんなとこで素っ裸になれっていうの?」
 志保は、いつもの調子で騒ぎ始めた。俺たちは、慣れているからいいとして 今日初めて会った それも外国の女の子に それはないだろう。
 「おい、志保っ!」
 俺は、志保のホットパンツの後ろから中へと 手を突っ込んだ。
志「きゃうっ!」
 志保のアヌスに、中指を刺すと 関節を曲げ、引き上げると 志保は悲鳴をあげた。
 アイラは、志保をジッと見ている。
ア「今日は、必要ないから 水着を着ているだけ。ここで裸で入ることもある。それに、上流の池は 熱湯が湧いていて入れたものじゃない。」
智「ほぉ〜、そんなとこに行かそうやなんて 意地悪いなぁ。。。」
ア「行けば、どうして私がここで入るのか わかってもらえると思っただけ。」
 なんとなくわかった。アイラは、人と接するのが苦手なんだ。それも、同年代の人と。
 俺の想像だが、この歳で こんな島で研究してるくらいだから 今まで歳の離れた者たちとしか 相手してもらえなかったんじゃないかと思う。それが、相手したこともない同年代の者が数人もいるんだから つき合いづらいだろう。
ア「この島には、私たちだけしか人間はいない。ヒロユキが、気になるのだったら 追い返せばよいではないのか?」
 アイラの言うことは、もっともだ。
 だが、アイラの真相はわかっていない。
綾「はいはい。この川が、温泉だったからいいじゃない。私は、気にしないわよ。気になる娘は、水着を取りに行けばいいだけのこと。」
 何も言わず、黙っていた綾香が 仕切り始めた。ここでは、一応客人みたいなもんだから アイラを立てていたって感じか。
琴「そうですよね。今更って感じですし。」
レ「アタシは、ノープロブレムネ!」
理「え〜。でも、恥ずかしいよぉ。」
葵「理緒さんの言う通り。外で、真っ昼間から裸になるなんて 恥ずかしいです。」
智「ごちゃごちゃ言うとんのやったら、さっさと水着取りに戻りぃな。」
 ワイワイと騒がしくなってきた。
 そんな俺たちに関わらず、川の中へとアイラは入っていった。白い肌にプラチナブロンド・・・ 白い妖精っていう言葉が、自然と湧いてきた。
 そう言えば、さっきアイラは”今日は必要ないから”と言っていたな。何のことだろう?
志「ちょっと、いつまでそうしてるつもりよっ!」
 「いてぇっ!」
 志保は、俺の足を踏んできた。
志「ったく。今日は、まだきれいにしてないんだから やめてよね。。。」
 足を踏まれて、慌てて抜いた指を 志保はティッシュで拭き始めた。
 俺たちを余所目に、綾香たちは 脱ぎ始めていた。
 もう、お構いなしって感じだ。
あ「私たちも、早く入ろうよ 浩之ちゃん。」
 あかりが、俺の背中を押し始めた。みんなが、楽しそうにしてる輪に 早く入りたいみたいだ。
 「志保も、さっさと脱げよ。」
志「私を、あかりと一緒にしないでよ!」
 志保は、ババッと衣服を脱ぎ始めた。俺でも、あそこまでは 早く脱げないぞ。
 噴くや下着を放り投げるように脱ぎ、走っていった。
あ「もう、志保ったらぁ・・・ 」
 あかりは、脱ぎ散らした志保の服や下着を拾っている。
志「たぁ〜っ!」
 志保は、ジャンプすると 川の中へと飛び込んでいった。
琴「きゃあっ!」
 あ、琴音ちゃんが 一番被害食らった。
智「こらっ、志保っ! ようも、やったなぁっ!」
 委員長も、思いっきり飛沫を被り 怒っている。
 静かだった川面が、一瞬にして騒がしくなった。
 アイラは、怒ってないだろうか?
 アイラに目をやると、水の中を動く物を見ているのか キョロキョロとしている。そして、何かに気づいたかのように スススッと水の中から出てきて、俺のとこまでやってきた。
 川に入ってる猫娘たちは、温泉だというのに 完全に川遊びの様相をみせていた。
 「すまんな、アイラ。やかましくて、気分を害したか?」
ア「いい。それより、面白いことが始まるから 見ていた方がいい。」
 アイラの目が、怪しく光ったようにみえた。
理「小さな魚が、集まってきてるよっ!」
レ「ホント。 ・・・アンッ、くすぐったくネ!」
琴「お魚さんが、ツンツンしてきます。産毛を餌と間違えてるみたい。」
 魚が、集まってきているのか。その魚は、人を怖がっていないのか?
あ「へぇ〜、珍しいね。私が、行っても大丈夫かな?」
 あかりは、ゆっくりと川の中に入っていった。
あ「あっ、本当だ。魚が、集まってきた。たくさんいるんだね。」
 みんな、ジッとして 魚がすることを邪魔しないようにしているみたいだ。
 「アイラ、あれが面白いことなのか?」
ア「主役は、後から登場するもの。今は、隙を狙ってる。」
 「他の魚がいるってことか。危険はないんだろうな?」
ア「今集まってる魚は、カンガルの仲間とみている。」
 俺の質問は、無視か?
 「カンガル?」
ア「別名ドクターフィッシュと呼ばれる魚。普通の魚は、摂氏28度くらいまでが生存限界といわれている。けど、わずかな種類の特別な魚がいる。その一つが、カンガル。トルコの温泉に生息していて、皮膚病の部位の古い角質や膿などを 餌として摂取する。魚が、摂取するときの刺激と温泉の効能で皮膚病が改善する。
 しかし、ここの魚はかわっている。温泉で、ふやけて抜けやすくなった体毛を引っ張り抜く。そして、毛根部分を食べる。水温が高く、餌の少ない川での知恵なのかもしれない。川に入ってくる動物など、あまりいないはずなのに どこで覚えたのか 謎だ。」
 「へぇ〜・・・ 。」
 俺は、感心するしかなかった。
ア「見ていたけど、あの娘たち全員のアンダーヘアーがないのだな。抜いてるのか?」
 「みたいだ。俺は、抜いてるとこをみたわけじゃないし 彼女たちが自分でやってることだ。綾香だけは、天然だけどな。」
ア「天然?」
 「ああ。元々生えてないんだ。」
ア「なるほどね。ワタシと同じか。
 ちなみに、彼女たちの中に ヒロユキの連れ合いはいるのか?」
 「連れ合いって・・・ 難しい言葉を知ってるんだな。一人に決めてるわけじゃない。」
ア「興味深い話だな。」
 「決められないってことだ。」
ア「優柔不断だ。それで、彼女たちは争わないのか?」
 「俺は、平等に扱うし 彼女たちるルールを決めているらしい。」
ア「ライバルのいない、ヒロユキだけのハーレムか。」
 「ま、そんなとこだ。」
 俺は、なぜか隠さず話している。
ア「そんなこと、ワタシに話しても良かったのか? 来栖川のご令嬢も入っているのだろう?」
 「隠していたって、気づかれてしまうなら 先に話した方が口は堅いんじゃないかと思ってな。」
ア「そうだな。賢明なことだ。他の研究員が帰ってきても、話す気などない。」
 アイラが、微笑んだ。俺を見る目が、変わったような気もする。
 「ところで、他にも魚がいるって言ったよな。」
ア「ヒロユキが、川にはいるときは 水着付けた方がいい。できれば、ビキニタイプの方が安心できる。」
 「なぜだ?」
ア「ワタシは、平気だが 男性があのようなことになると 気味悪く見えるし、白い液をまき散らすのでな。」
 「あのようなこと?」
 川の中にいる猫娘たちを見ると、全員がお尻に手を回して 悶えている。
 「どうなってるんだっ!」
ア「まだ、名前も決まってなければ ドジョウなのかウナギの仲間なのかさえわからない魚がいる。それに襲われてるのだ。」
 「襲われている?」
ア「毒があったり、電気を出すわけでもない。歯が生えてるわけでもない。ただ、刺激が強すぎるだけ。」
 「なんだよ、それは?」
 それが、アイラの言っていた”勇気のいること”の真実か。
ア「アマゾンには、人食いナマズといって 歯のあるナマズがいる。人体に穴を開けて、内蔵を食い破るほどの魚だ。それと似てはいるが、まったくと言っていいほど 習性が違う。あの魚は、老廃物が好みなのだよ。」
 「老廃物って・・・ ウンコか?」
ア「そう。あの魚は、効率よく餌をとるために アヌスに侵入しているのだ。腸内に入り込み、直接食べる。硬質化し、ヤスリのようになった唇で 腸壁にこびり付いたものまではぎ取る。」
 葵ちゃんのお尻で、魚の尾が暴れているのがみえた。少し見えただけだが、いつもはめている尻尾よりも細いようにみえた。
ア「満足すれば、自分で出てくるから ほかっておけばいい。魚だって、死にたくない。」
 「そりゃ、そうだげと。。。」
ア「ワタシは、あの魚もドクターフィッシュになる可能性があると考える。」
 「あれが?」
綾「助けて、浩之っ!」
志「なんなのよっ、この魚っ! だめぇっ、入ってこないで!!」
琴「藤田さん、奥まで入ってくるのっ!」
理「いやあっ!!」
智「そない奥まで入らんといてぇぇぇ〜〜〜っっ!!!」
葵「うああっっっ!!!」
あ「浩之ちゃん、助けて・・・ 」
レ「非常事態ネッ!」
芹「浩之さん・・・ 」
 みんなは、体内に侵入され どうしていいのかわからず 岸に上がろうとしている。
 中には、足に力が入らず 思うように前に進んでない猫娘もいた。
 「満足すれば、自分から出ていくそうだっ! 我慢しろっっ!!」
 アヌスを開発されている猫娘たちは、魚にとって侵入しやすかっただろうな。
 猫娘たちは、開発されてるとはいえ 快感や苦痛をもたらすために侵入させたのではなく 生き抜くための本能で入ってきた未知の魚に恐怖している。大便を食され、腸壁の隙間に溜まった汚れさえそぎ取られる感覚に 混乱してるのだろう。
ア「 ・・・助けに行かないのか。
 それに、あの娘たちの反応もおかしい。あの魚に襲われ、侵入を許した者は その嫌悪感に水から慌てて上がり のたうち回るか、どうすることもできず ただジッとしているだけだった。
 ところが、あの娘たちは 水からも上がらず ヒロユキの言葉を信じているかのように耐えている。
 ワタシも、そうだったが 排泄器官であるべきアヌスに侵入を許すなど 治療行為でなければ耐えられるみまではない!」
 アイラに、初めて魚が侵入した時か・・・ 腹を抱え、ジッと我慢している姿が脳裏に浮かぶ。
 ムクムクと、俺の欲望が鎌首をあげる。
志「苦しい・・・ 早く出てってよ・・・ 」
理「うわぁっ・・・ お腹の内、擦らないで・・・ 」
レ「リオ、ヒロユキを信じるネッ!」
あ「ああっ、浩之ちゃん・・・ お腹の内で暴れるぅっ!」
葵「琴音ちゃん、大丈夫?」
琴「葵ちゃん。 ・・・葵ちゃんっ!」
智「もしかして・・・ うちのを食べてるんか?」
綾「ね、姉さん・・・ 大丈夫?」
芹「大丈夫です。浩之さんが、言っていたことを 信じてます。」
 猫娘たちは、お互いを励まし合い 食事中の魚に耐えている。おもちゃでいたぶるのとも、アナルSEXとも違う 本能に従い生きるために侵入した魚に 快感を感じているのだろうか。
 猫娘たちを見ていると、いつもと違う色っぽさを感じる。
ア「あなた・・・ あの娘たちと関係をもっているの?」
 「何のことだ?」
ア「ヒロユキのここを、あの娘たちに使ってるのかと聞いている。」
 グッ
 アイラは、俺の膨らんだモノを ズボンの上から握った。
 「アイラに関係ないじゃないか。」
ア「あの娘たちの、あなたに対する頼り様 普通ではない。女は、情で生きるもの。その情を植え付けるのに手っ取り早いのは、肉体関係を持つこと。」
 当たっている・・・
ア「ただ、ヒロユキ一人に対して 9人の相手がいる。 ・・・それは、ヒロユキが彼女たちの王であると 想像する。」
 アイラの手は、俺のモノをもみ上げる。
 「アイラ、俺に惚れたか?」
 ギュッ!
 「イテェッ! なにすんだよっ!!」
ア「フンッ。ワタシは、まだ・・・ バージンだ。ワタシが、興味を持ったのは おまえの生態だ。」
 「俺の生態ねぇ。」
ア「キャアッ!」
 俺は、アイラの手から逃れると 背後に回って抱きしめた。
ア「なにをするっ!」
 「俺のことを知りたいんだろ? だったら、俺もアイラを知らなくちゃな。」
 標準より幼い躰のアイラ。胸の膨らみも、わずかにしかない。
ア「やめろっ!」
 「俺のことを知りたかったら、おとなしくしてろ。」
ア「んっ、あっ・・・ いやっ・・・ やめ・・・ て・・・ 。」
 俺は、水着の生地の裏に手を潜らせ アイラの躰をまさぐった。いくら暴れても、力の差は歴然としているので どうにもならない。
ア「ああっ! そこは、ダメ・・・ 」
 「俺のを弄って、濡らしてたんだな。とんだエロッ娘だ。」
 俺は、アイラの秘所に手を這わし アイラ自信の蜜液を感じた。そう多くはない量だが、水着に染みを作るには十分だった。
 幼い娘に悪戯してるようにみえる体格差に、不自由さを感じながらも しっかりと女性としての反応をみせている。
ア「くうっ! こんなやつに、いいようにされて・・・ んああっ!」
 「乳首も、クリトリスも、しっかり勃起してるぜ。」
ア「あああっ! 白くなる・・・ 。」
 勃起したものを弄ばれ、イきそうになっている アイラ。
 俺は、手を止めた。
ア「 ・・・ハアハアハア・・・ なぜ止めるの?」
 「アイラは、あの魚が入ってきたことがあるのか?」
ア「ある。ワタシ自信を使って、観察した。それが、なにか?」
 「なら、いいな。」
 俺は、モノを拘束から解放し アイラの水着の股の部分をずらした。
ア「何しようっていうの?」
 「魚と同じさ。アイラの中に入るんだ。」
 モノの先端を、アイラの尻の割れ目にあてた。
ア「まさかっ!?」
 キュッと、尻を窄めた アイラ。
 「こっちは、魚にバージンを奪われてんだろ? だったら、俺のモノで気持ちよくなれるぜ。」
 俺は、腰を前に出し モノをグッと押しつけた。
綾「なにしてんのよっ!」
 「ぐはぁっ!」
 俺は、綾香の跳び蹴りを 脇腹にくらって 吹っ飛んだ。
綾「浩之っ、アイラ襲って どうしようってのかな?」
 阿修羅の如き形相で、仁王立ちしている 綾香。
 下手打つと、殺されるかな・・・ 。
 「早かったな、綾香。魚は、でてくれたのか?」
綾「ふふっ・・・ まだお腹の内よ。浩之が、アイラに悪戯してるのが見えたからね。」
 甘く見ていた。あれだけ混乱してるんだから、こっちのことなんか見てないと思っていた。
綾「で、どうしてあーいうことするのかな?」
 腹の内に生きた魚が入っているとは、思えないほど普通に見える。
 「アイラは、綾香たちが魚に襲われることを知ってて 黙っていた。そして、俺たちのことを詮索し 挑発してきた。だから、ちょっと懲らしめようとしたんだ。」
 蹴られた脇腹が疼く。
綾「ふ〜ん、そうなんだ。
 アイラ、本当なの?」
ア「 ・・・ワタシの楽園に踏み込んできたあなた達を 懲らしめたかった。それだけ。」
綾「私たちを懲らしめる?」
ア「ワタシにとって、あなた達のような人たちは 研究の邪魔なだけ。この島は、宝の山。それが、わからないのが許せない!」
綾「ふ〜ん。それで、私たちがあんなことになるのを注意もせず 浩之にちょっかい出したんだ。」
ア「 ・・・ 」
 俺には、アイラが不憫に思える。俺たちみたいに、同年代の者たちで遊んだり 騒いだこともないんだろう。休暇でいない研究員たちは、年上だろうし 他にはロボットしかいない 天才の孤独ということかな。
綾「浩之、大丈夫?」
 「おまえの跳び蹴りを、もろに喰らったんだぞ。大丈夫なわけないだろ。。。」
綾「魚のせいで、いつもの半分も威力無いと思うけど・・・ 。んんっ・・・ こらえてたけど・・・ 魚がでようとしている。。。」
 綾香は、尻を押さえ 内股でモゾモゾし始めた。
 「魚を帰してこい。」
綾「そうする。浩之、アイラをやっちゃってもいいわよ!」
 そういうと、綾香は川の方へと 慌てて走っていった。
 痛む脇腹に手を添えながらも、アイラをこのままにしておけない気もあった。
 アイラは、震えていた。怯えた目で、俺を見ている。
 「ちょっかい出してこなけりゃ、普通に過ごせたのにな。」
 俺は、アイラに詰め寄った。
ア「No!」
 踵を返して、逃げようとするアイラを捕まえ 抱き寄せた。
ア「NO Noooo!」
 ズキンッと、脇腹に痛みが起こる。力を入れづらい。
 「俺たちが帰るまでの間、仲良くしてもらうぜ。」
 それは、俺たちの宴に参加してもらうことを意味している。
ア「NOOOooooooo!!!!!!!!」
 水着の上から、クリトリスを抓りあげると 絶叫とともに失神してしまったアイラ。直接かかりはしないが、温かい蒸気が 俺の手にかかってくる。
ア「アアアアアア・・・・・・・ 」
 放尿が終わると、崩れ落ちるアイラ。
 俺は、支えると 抱き上げた。失神したのか、完全に脱力して 意識がないようだ。
 「ったく、しようがねぇなぁ〜。これからだってのに。」
 俺は、汚れたアイラと自分の手を洗うために あかりたちの元へと歩み始めた。
 川では、猫娘たちは疲れたのだろうか 思い思いに石の上で休んでいた。
琴「藤田さん、どうしたんですか? まさか・・・ 」
志「私たちが、大変な目に遭ってる時に 何してたのよっ!」
 はぁ〜、綾香のやつ 説明する気もないんだ。
 「ちょっとな。」
あ「浩之ちゃん、ひどいよぉ〜。本当に怖くって、大変だったんだからぁ〜。。。」
レ「タスケテッて言ってるの、聞こえなかったノ?」
 「悪ぃ悪ぃ。アイラから、特別に害はないと聞いてたから 助けなかった。
 魚は、餌を求めてるだけだってさ。」
智「みたいやな。腹ん中で、魚が動いて大変やったで。いくら、うちらがお尻に慣れてるっても あれはしんどいわ。」
 石の上で伸びたまま、委員長は言った。
 「アイラは、みんなが襲われることを知ってて 教えなかったそうだ。データ取りの一環としか、みていなかったんだ。
 そして、俺たちの関係を勘ぐり 俺にちょっかいを出してきた。」
智「そんで、アイラを懲らしめとったってことか?」
 「どっちかってーと、俺の玉とモノを握った仕返しかな。」
 俺は、アイラの顔を見た。
琴「だったら、今度は私たちの番ですね。」
葵「琴音ちゃん・・・ 。」
 「そうだな・・・ 好きにしろ。」
琴「ありがとうございます、ご主人様ぁ!
 葵ちゃん、手伝って!」
葵「あ、うん。」
 二人は、俺のところへと駆け寄ってきた。
葵「はいっ、ご主人様。」
 葵ちゃんは、俺からアイラを受け取るために 両手を差し出した。
 「こいつ、漏らしちまってるから このまま川にはいる。」
葵「そうですか。じゃあ、川の中で脱がしましょう。」
 「俺は、ズボン履いてるからいいけど また魚に襲われることになるぜ。」
葵「あっ、そっか・・・ どうしよう 琴音ちゃん。」
琴「葵ちゃん、ショーツを履けばいいだけですよ。」
葵「 ・・・ここは、露天風呂だから いいんだよね。」
 そうだよな。普通の露天風呂の感覚だと 素っ裸と思ってしまうが 川なら下着もOKになるわけだ。混浴の露天風呂じゃ、水着着用のとこもあるけど。どっちかってと、温水プールだよな。ま、水着の代わりに下着も ここじゃありだよな。
琴「すぐに履いてきますから。」
 琴音ちゃんと葵ちゃんは、慌てて脱いだ服の方へと走っていった。
 魚に襲われたダメージは、ないようだな。
 「あかり、大丈夫か?」
あ「お腹の中で、お魚がウネウネって動いて。出てっくれないのかと思ったよ。
 ・・・浩之ちゃん、その娘 気に入ったの? だって、助けにも来てくれなかった。」
 「まだ、わかんねぇ。アイラは、おまえたちと違ったタイプみたいだからな。」
智「そうそう。まったく性に対して無知っぽいっていうか、幼いというか 興味だけあるって感じやな。
 でも、幼いっちゅう点では そこに似たのもおるけどな。」
 委員長は、そう言って 石の上で大の字で寝ている理緒ちゃんをみた。
 う〜ん、多少こなれてきているけど そんな感じが抜けてないよな。
綾「そうね。幼いけど、無知ではないと思うわ。ただ、アイラは 学術的・生態的にしか考えてないのよ。何事にも、形を作って考えてしまうってことかしら。」
 「こいつは、”女は情で動くもの”と言ったぞ。」
綾「それも、怪しいわね。本か、何かの受け売りじゃないないの? 私は、アイラから冷たいものを感じたもの。」
芹「綾香、言い過ぎです。
 わからなければ、教えてあげればいいのです。感じられないなら、感じさせてあげればいいのです。百聞は一見に如かず、と申します。」
綾「そうだったね。」
 綾香は、先輩に抱きついた。
 先輩の言った事には、重みがある。先輩の魔法だって、そうなんだから! 少しでも、わかってもらおう 感じてもらおうと努力してるから 通じるんだ。
琴「あのぉ〜。もういいですか?」
 ショーツを履いた二人が、俺たちの話が途切れるのを待っていた。
 「いいぜ。 ・・・なんだ、それは?」
 琴音ちゃんの手には、ロープと棒があった。
琴「はい。ロープと棒です。」
 「 ・・・それは、見ればわかる。」
葵「そうだよ、琴音ちゃん。」
琴「そうですね。これで、その娘を縛っちゃいます。もしかしたら、あのお魚に慣れてるかもしれないので 我慢しづらいようにと思いまして。」
 琴音ちゃんは、たまに残酷なことを考えるんだよな。
葵「魚が、間違えて前に入らないように 水着にこれで穴を開けます。」
 葵ちゃんの手には、ごっついサバイバルナイフがあった。
 「どこから、そんなもん持ってきたんだ?
 それに、アイラの水着を勝手に切っちゃダメだろ。」
葵「そうですけど。綾香さんが、やれって。」
 サバイバルナイフは、綾香のか。 ・・・ジャングルの中で、サバイバルナイフを振り回す綾香の姿が 似合いすぎると思った。
 「そっか。葵ちゃんは、ヴァギナに入られそうになったのか?」
葵「はい。少しだけですけど。」
 アイラも、処女を魚に奪われたくないだろう。今まで、大丈夫だったのか 予防してたのか。アイラの感じから、まだバージンなんだろうな。本人も、言ってたし。
 「大変だったな。
 んじゃ、アイラが目ぇ覚ます前に やるか。」
 俺は、水辺に砂が堆積してるところを選び アイラを砂の上に降ろした。
 俺は、川の水で 手や腕を洗った。すると、川の中に 魚が集まってくるのがみえた。手前に寄ってきている小魚が、カンガルか? 最初、誰も警戒しなかっただけに 大きな魚ではないと思う。まちがいじゃないだろう。
 奥に、小魚よりも遙かに大きな影がある。あれが、例の魚か? 
 ともに、餌を待っているかのように 俺たちの前をうろうろしている。まったく警戒心がないようにも見える。
葵「琴音ちゃん、そっちお願いね。」
琴「任せてください。」
 葵ちゃんが、左手と左足首を。琴音ちゃんが、右手と右足首を ロープで縛っている。
琴「これで、いいかな。
 えっと・・・ ご主人様、棒を持っててくれませんか?」
 「ああ、いいぜ。どうやるんだ?」
 棒といっても、加工された物ではなく 真っ直ぐな木の枝といった感じのものだ。
琴「私たちの間に・・・ そうです。」
 アイラの真上に棒を持っていった。
 二人は、アイラの股が閉じないように 固定したかったんだ。
 「強く縛りすぎないだろうな?」
葵「えっと・・・ 大丈夫みたいです。縛った先の血が止まって、冷たくなっていなかったら OKです。」
 葵ちゃんは、自分と琴音ちゃんが縛ったところを確認した。
 これだけされても、まだアイラは気を失ったままだ。
葵「では、切ります。」
 葵ちゃんは、アイラの足の間に入り 尾骨の位置からアヌスの場所を見定め ナイフの切っ先を水着に入れた。
 どういう素材の水着なのか、ナイフの切っ先がなぞるたびに 糸が弾かれるように切れていく。スッと、親指の通るくらいの切れ目が 水着にできた。
葵「ふぅ〜、緊張しました。」
 葵ちゃんが、やり遂げたという感じで 額の汗を拭った。
琴「ごくろうさま、葵ちゃん。
 では、このままアイラさんを水の中へ。お尻が、水に浸かるくらいでいいですよね。」
 狩られた獲物って、かっこうだ。
 しかし、これだけされても目覚めないとはな。。。
 「俺がやろう。」
 アイラは、けっこう軽いが 二人がかりで持ち上げるより 俺一人で持ち上げた方が、アイラのかっこうをみると 容易いだろう。動かす距離も、わずかだ。腕だけで、支えることもできる。
 「よっ。」
 俺は、アイラを持ち上げ 数歩進んで川の水に足をつけた。
琴「それくらいで、いいと思いますよ。」
 俺も、そう思った。水の中に寝ても、躰が半分水面より上に出る深さ。つまり、溺れづらく 魚も泳げる深さだ。
 水の中は、俺が足をつけた時から カンガルが近づいてきている。
 俺は、ゆっくりと川にアイラを浸けた。
 俺たち以外、ロボットしかいないこの島で 俺たちに余計なことを仕掛けた報いだよ。
 研究のためのサンプリングなんか、黙って俺たちで取ろうとするから・・・ 。俺たちが、ノーマルな間柄だったら ここまで・・・ いや、これから起こることもなかったろうに。
レ「Let’s Showtime!」
 公開処刑の始まりか。
 餌を求めて、すでにカンガルが アイラを取り巻いていた。プラチナブロンドの髪が、水に揺れていても あまり興味はないようだ。長いからなのか?
ア「ンンン・・・ 」
 カンガルが、アイラを突き始めると 声を漏らした。
 「おっ?」
 カンガルとは違う、あきらかに大きな魚が数匹 アイラのすぐ近くまで集まってきた。俺の知っているナマズのように、頭は平たくないようだ。どちらかというと、円筒形なのか? そうすると、ドジョウに近いのか。アイラの説明を聞いてなけりゃ、考えもしなかったことだ。
 魚は、あきらかにアイラの尻を狙って 集まっている。
 俺が、魚の動きをジッとみているうちに 休憩していた猫娘たちも 水辺へと近づいてきた。
 魚は、突入ポイントを見定めたのか 激しく泳ぎ始めた。
 「あっ!」
 一匹が、アイラのアヌスに向かって 突進していった。
ア「ンンッ・・・ 。」
 アヌスに吸い付いた魚は、侵入しようと 躰を激しく動かしている。
 他の魚も、次に入る位置取りをしようと 争っている。その様は、産卵のためにメスを奪い合っている姿に似ている。
 ズプッ
ア「 ・・・NO!」
 魚が、侵入すると同時に目覚めたのか 叫び声をあげた。
ア「NO! NO! Help!!」
 次々に侵入していく魚に、取り乱して 叫んでいる。さっきまでの、ツンッとした態度からは一変して 泣き叫んでいる姿に ゾクゾクしたものを感じる。
綾「浩之、何匹入った?」
 「4匹だ。」
智「へえっ、すごいなぁ。そんなちっこい躰で、4匹も食べるなんて 大食らいやな。」
志「ねぇ、レミィ。あの娘、なんて言ってるの?」
レ「簡単ダヨ。タスケテッて、叫んでるだけネ。」
志「なんだ・・・ 泣き言いってるだけなんだ。。。」
 それ以外に、言える状況じゃないだろうに。
琴「どうですか、アイラさん? 
 私たちに、この魚のことを黙っていた罰ですよ。」
 「そのことなんだが、琴音ちゃん。ここに来る前に、アイラが”勇気があるなら付いてこい”と言った意味は このことらしいんだ。
 まあ、騙し討ちされたみたいなもんだけど もう勘弁してやってくれよ。」
葵「そういえば、そんなこといってましたね。。。」
 あの言葉を、今まで覚えていたのは何人いることやら。
琴「いいですけど・・・ お魚が、自分で出てこないと どうにもなりませんよ。」
 そうなんだよな。
ア「AAAh〜〜〜・・・NO! NOOOOOOO・・・・・・・・・ 」
 なんか、信じられないくらいアイラが 悶えている。
 もしかして、4匹も入っているのが原因か?
ア「UAA! NNNNNNNNNNN!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 すました、いわゆるツンとした表情ばかりだったアイラからは 打って変わった泣き叫ぶ表情に 哀れさも感じる。
ア「AA・・・A・・・ AA〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・ 」
 急に、静かになった。
葵「アイラさん、大丈夫ですかね?」
 縛り付けた張本人の一人として、誰よりも心配している 葵ちゃん。
 痙攣しているアイラ。
 「そうだな・・・ 魚もまで出てこないし・・・ 理緒ちゃん、サーチャーを呼んできてくれっ!」
理「あ、はい。」
 サーチャーなら、対応策をしっているはずだ。
 理緒ちゃんは、パンティだけ履くと 走っていった。
 裸足で走っていったよな。。。ケガしなきゃいいけど。
綾「浩之、とりあえず 水から出しましょ。」 
 「そうだな。これ以上、魚が入らないとも限らない。」
 助けに来た綾香と、アイラを持ち上げ 岸に上がる。
 「綾香・・・ 。」
綾「私は、もう怒ってないわよ。この娘も、罰を受けたわ。
 浩之は、不満?」
 「ずっと、立ちっぱなしでな・・・ 困ってる。。。」
綾「じゃ、浩之を困らせた罰に 犯っちゃえば? そうすれば、いる間 気兼ねしないし。」
 「おいおい、そんなんでいいのか?」
綾「いいの。」
 「でもなぁ〜、こいつ処女だって言ってたぜ。」
綾「あら、だったら好都合じゃない。浩之の金棒を前に押し込めば、魚が出てくるかもしれないじゃないの?」
 強引な展開だ。
 「理緒ちゃんが、サーチャーを呼びに言ってる。」
綾「乗り気じゃないわね、浩之
 大丈夫よ。市販のセリオを、カスタマイズしたやつでしょうから 緊急停止スイッチの場所は同じでしょうから。私と葵で、止められるわ。」
 「でもな・・・ 」
綾「仕方ないわね。みんな、多数決取るわよ。浩之が、アイラを犯すのに賛成の人 手を挙げて!」

***
 夕食の席に、アイラはいなかった。
 結局、さっきはアイラの処女を奪えなかった。サーチャーが、思ったより早く現れたからだ。
 サーチャーに連れて行かれてから、アイラの姿を見ていない。サーチャーは、大丈夫としか言わなかった。。。
 しかし、アイラがどうしているのか気になる。。。
あ「浩之ちゃん、アイラのこと気になるの?」
 「まあな。」
あ「でも、私たちに魚のこと黙ってたんだよ。」
 あかりも、怒ってるんだ。
 「おかげで、後は気をつけてられるじゃないか。」
あ「浩之ちゃんの意地悪ぅ〜。」
 しかしだ。温泉に入るのに水着を着なくちゃならないのは 興醒めだよな。
レ「アカリを裸にして、川に放り込んでもいいんだヨ。」
琴「そうですね。罰ゲームには、丁度いいですから。」
あ「わ、私 何も悪いことしてないから・・・ 。」
 あかりは、慌てて俺の後ろに隠れた。
 アイラのしたことは、許されないが それを根に持つ猫娘たちではない。あれくらいで、根に持つようでは 猫娘たちはこんな風に仲良くしてられない。
理「私は、アイラさんのこと もう怒ってないです。魚のことを黙ってたのには、怒れてくるけど あんなになっちゃったのを見るとね・・・ 。」
智「そやな。うちらにしたことは、もうええねん。
 しかしや。ご主人様に無断で うちらに対して手ぇだしたことは 許さへんで。
 まあ、それも ご主人様の金棒で成敗されればいいだけやしな。」 委員長の言葉に、みんなは頷いてる。
志「それは、追々やるとして ちょっと気になったことがあるのよね。普通のメイドロボにはないけど、限りなく人間に近く作られているマルチやセリオには 性器や排泄器官が作ってあるでしょ。マルチやセリオにも、魚は襲ってくるのかな?」
 たしかに、人間とメイドロボの違いを 魚は判断できるのだろうか?
綾「そうねぇ〜、セリオ。マルチ確かめてみる?
 たぶん、大丈夫だと思うけど。」
セ「ご命令であれば。」
マ「あううぅ〜、こっ 怖いですっ。」
 俺としては、マルチとセリオに何かあったら困る。
 「綾香の根拠は、なんだ?」
綾「魚が求めるのは、私たちの 動物の排泄物。それを認識するのは、何か。色や形ではないはず。私たち人間は、色や形で判断することも多いけど 自然界の生き物は、ほとんどといってもいいほど 臭いで判断するみたい。
 セリオやマルチには、消化器官があるわけじゃないから 臭いはまったくないもの。
 膣に入ってきたのは、違って入ってきたとしか言えないけどね。」 「なるほどな。なら、間違ってセリオとマルチに入った場合は どうなるんだ?」
セ「そうですね・・・ すぐに出てくるのではないかと思われます。魚の食料となるものが、入っているわけでもありませんし 奥行きもそうありませんので。」
 セリオが、綾香に代わって答えた。俺の質問には、本人の方が答えやすいと考えたのだろう。
セ「量産型にはないものが備わっているわけですから、デッドスペースでもあるともとれます。
 しかしながら、コンセプトが違うわけですから 仕方がないと言うべきなのでしょうか。」
 そんな、身も蓋もない。。。
 「とりあえずは、壊れることはないとみればいいんだな。」
セ「私は、そのようにみていますけど マルチさんはどうでしょう。」
マ「わっ、私だって 壊れませんっ!」
 開発してるとこが、一緒なんだから 耐久性も似たようなもんなんだろうな。
 「わかった、わかった。この話は、もうなしだ。
 今日、いろいろあったし 疲れたから夜這いはなしだぞ。もし、夜這いに来たら あの川に放り込むからな。」
 猫娘たちは、顔を引きづらせた。アイラのこともあるが、余程嫌な体験だったんだな。
 「バカンスに来た以上、俺がその気になり 誘わなけりゃ 相手されないと思うんだな。
 かと言って、発情して 誘惑してくるのもなしだ。
 あくまで、俺の意志を尊重すること。いいなっ!」
 これで、ゆっくり休めるかと思う。
全「はぁ〜い。。。」
 気の抜けた返事だけが、返ってきた。
 猫娘たちに対する仕置きはこれでいいが、まだアイラの問題が 片づいていないよな。
 猫娘たちの前で、アイラを抱こうもんなら 発情しちまうだろうし。かと言って、抱かなければ 猫娘たちはアイラに何をするかわからない。

***
綾「おはよう、浩之。」
 「んっ・・・ ああ。」
綾「おはようのキスくらいは、してもいいのかしら?」
 俺を起こしに来た綾香は、人差し指を唇にあてて 物欲しそうにしていた。
 「挨拶なら、いいぜ。」
 チュッ
 綾香は、許しがでると すぐにキスしてきた。
 「せっかちなキスだな。」
綾「じゃ、どんなのがいいの?」
 「そうだな・・・ 」
 俺は、起きあがり 綾香を抱きしめ 唇を奪った。
綾「ん・・・ 」
 挨拶とは言い難いキス。
 「 ・・・おはよう、綾香。」
綾「んっ・・・ もう、躰が火照っちゃうじゃないの。」
 綾香は、照れながら言った。かわいいもんだ。
 「そうだな。
 みんなは、もう起きてるのか?」
綾「朝食の準備ができたから、起こしに来たのよ。」
 「よく、一人で来させてもらったな。」
綾「昨晩、浩之が言ったこともあるし ホストでもあるから。」
 なるほど。
 「そっか。」
 なで なで 
 俺は、綾香の頭をなでた。
 「アイラは、どうしてる?」
綾「レミィが、呼びにいったわ。無理にでも、連れてくるように言っておいたけど。」
 「それでいい。」

 食堂に行くと、猫娘たちとアイラ サーチャーがいた。
 アイラは、昨日と違い 大人しく 小さくなっている。
 「みんな、おはよう。」
 「おはよう。」
 「おはようございます。」
 それぞれが、返事してきた。
 「アイラ、おはよう。」
 俺は、アイラの側まで行き 挨拶した。
ア「オハヨウ。」
 アイラは、上目遣いで 俺をジッと見て 挨拶した。
「そう、警戒すんなよ。アイラが、悪さしなきゃ 何もしないぜ。」 俺はな。
ア「 ・・・おはよう、ヒロユキ。」
 アイラは、小さな声で また挨拶してきた。
 なで なで
ア「キャッ!」
 俺は、嬉しくって アイラの頭をなでた。アイラは、ビックリしたようで 声をあげた。
ア「ナッ、何するのヨッ!」
 「まあ、いいじゃないか。」
 アイラは、少しだけ撫でられると 俺の手をよけた。
ア「 ・・・ 」
 「じゃ、飯にしようか。」

***
 今日は、何事なく過ぎた。
 各々が、やりたいことをして過ごし 充実した穏やかな日だったと思う。
 今になるまでは・・・
 猫娘たちは、アイラのことで集まってきていた。
綾「私は、アイラと賭をして 負ければ ご主人様に犯られるということでいいと思う。」
 「それは、おまえたち全員の意志か?」
あ「本当はね、私はそんなことしなくても アイラはわかってくれると思うんだけど・・・ 」
志「あかりっ、そんなんじゃダメだって 言ってるでしょ。強引にでも犯っちゃって、口封じしなきゃ 私たちの関係が危うくなるんだからね。」
 強硬派と穏便派、まったく相反するところがあるからか 仲良く付き合ってる あかりと志保。
智「だったら、アイラにチャンスをあげようって 話しになったんや。芹香さんが、おもろい物を持ってきた言うたからな。」
 何を持ってきたんだ?
 今回、尻尾とか疑似ペニスとか持ってきてないはずだが。
綾「これなんだけど。。。」
 綾香は、白濁した液体の入った二つの瓶を 鞄から取り出した。 「そんなもんで、賭ができるのか?」
綾「姉さんが言うには、一つは人間の精液を真似た物で 一つはそれを改良して ゼリー状にした物。」
 俺には、何がしたいのか見当が付かない。
綾「こんなのを作ったのは、豚の精液をヒントにしたとか。
 まだ、試作段階なんだけど 製品直前版みたいなもんだとか言ってたから 大丈夫だと思う。」
 「まだ、発売されてない物を また持ち出したのか?」
綾「人聞き悪いわね。ちゃんと、許可取ってるわよ。」
 「ちょっと待て! そうとうやばいぞ、それっ!」
綾「安心して。私と姉さんが使うことになってないし、協力してくれる人・・・ あ、女性ね。は、仕事にしか興味ないから 他人のことを詮索なんてしないの。私は、見返りに使用データを渡してるだけ。もちろん、私たち 誰かという個人が特定されないようには セリオがしてくれてる。」
 「それでも、十分に注意してくれ。」
綾「わかってる。
 それでね、豚ってコップ二杯くらい 四百ccくらいになるのかな? 射精するんだって。それも、子宮に直接。豚のペニスって、先が細くなってて 全体がドリルみたいに細く捻れてるんだって。そのペニスで、子宮口を抜けて 子宮内に直接射精する。そして、射精の終わりがけには ゼリー状の精液を出して 精液が流れ出さないように蓋をするんだって。受精率を上げる為の工夫だとか。すごいよね。
 たしか、チンパンジーだったかな? 精液が、空気に触れると 堅く固まるというのもあるし。
 本当に、生物の生態って面白いわ。
 で、本題なんだけど この疑似精液をアイラの子宮に入れて 日没まで漏らさなかったら アイラの勝ちというようにしたいの。」 「そんなことができるのか?」
綾「一応、二つの精液の比率で時間調整できるとは 聞いてるのよね。もちろん、勝負ごとだから 卑怯な真似はしないわ。ちゃんと調合するし。」
 「アイラが、受けるとおもうのか?」
綾「受けざるを得ないと思ってる。処女がかかってるんだし。
 まあ、アイラがなんとも思ってなかったなら 拒否するでしょうけど。」
 そうなんだよな。そうなると、強引に抱くことになるが 俺に服従するまで調教できるかが 時間的問題だ。
綾「アイラとしても、この疑似精液自体にも 疑念を持つから 拒否するかもしれないし。だから、アイラに2本疑似精液を調合してもらってもいいと思う。そして、その1本を自分に。もう1本を、アイラが指定した猫娘に アイラの目の前で入れる。それで、どうかしら?」
 それを聞いて、一瞬顔を強ばらせる者もした。しかたないことだ。 「 ・・・わかった。
 ただし、拒否した場合 調教の手始めにそれを使うこともあるから 協力してくれ。」
全「はいっ!」
 使い方次第で、猫娘たちにも使えるな。
 「他に、何か持ってきてるのか?」
綾「そうね・・・ それ専用のポンプと挿入部アタッチメント。ローション・・・ それと、新型のワーム型リモコンバイブってとこですか。」
 「ワーム型?」
綾「あの尿道とか膀胱に入ってく、ミミズみたいな奴ですよ。今度のは、あれを大きくして子宮用にしてとか。」
 「使ってみたのか?」
綾「まだよ。だから、持ってきたって言っていいのかな。なるべく、荷物にならないような物を選んだら あれになったんだけどね。」 「実物を見てみたいぜ。」
 誰に使うかは、実物を見てから考えよう。
綾「後で、セリオに持ってこさせるわ。」
 「頼む。
 じゃあ、明日の朝 決行だ。
 器具の準備は、芹香と綾香。アイラを連れてくる役は、レミィと智子。アイラを押さえ込む役は・・・ 葵と志保だな。後は、俺のサポートってとこか。
 とにかく、明日中にアイラを堕とすぞっ!」
全「はいっ!」
 明日は、久しぶりに面白いことになりそうだ。
葵「あのぉ〜、アイラさんが日没まで保ったら どうするんですか?」
 葵ちゃんは、唯一のと言ってもいい不安を 聞いてきた。
 「課題をクリアーできると思ってるのか? そうならない為に、おまえたちがいるんだろ?
 俺としては、アイラが調教で堕ちない方が不安だぞ。」
葵「あ・・・ そうですね。がんばりますっ!」

***
ア「全員そろって、私に何の用?」
 二日前、初めて会った時のような ちょっと人を見下したような口調で アイラは不満げに言った。
 もう立ち直ってんのか?
 「アイラ、俺と賭をしねえか?」
ア「なんで、私が?」
 「アイラは俺たちの秘密に感づいた。それは、絶対に外に漏らしてはならない 俺たちだけの秘密だ。それに触れた以上、俺たちの仲間になるか 服従するしかないっ!」
ア「なっ・・・ 何を言ってるっっ!!
それは、結局あなたのものになれってことでしょっ!?
 そんなの、断るっ!!!」
 予想通りの答えだ。
 「俺は、今ここでアイラをレイプしてもいいんだぜ。誰も、助けに来てくれないんだからな。
 サーチャーに期待しても無駄だぜ。こっちの支配下にあるんだからな。」
 アイラは、ホームでの有利を見込んでいたらしい。それが崩されて、蒼白になるのがわかる。
 「アイラが、俺の指定する勝負に勝ったなら 全て許してやるぜ。」
 アイラは、俺に少しだけ視線を移した。
ア「勝負を受けなかったら・・・ どうなるの?」
綾「私たちが飽きるまで、ペット扱い。」
 そんなこと、昨日言ってなかっただろ。。。
ア「ペットって・・・ 本気なの?」
綾「私たちの慰み者、実験体。いろいろ使い道あるわね。」
 綾香の言葉は、アイラを追い込むのに 一役買っていた。
ア「実験体?」
綾「アダルトグッズのね。処女のまま ずっと弄ばれ ロストバージンの痛みや喜びも知らないうちに バージンじゃなくなってるとか。そうじゃなくて、処女懐妊ってのもいいかな。
 ま、穴という穴を汚され続けて 人間としての存在も忘れてしまうの。」
 トスッ
 アイラは、床に座り込んでしまった。すくんで、足腰に力が入らなくなったんだろうな。
綾「どう、アイラ? 勝負は、受ける気になった?」
ア「勝てばいいんでしょ。。。」
志「別に、勝負しなくてもいいのよ。どうせ、負けるんだしさ。
 浩之に、”私のご主人様になって、私を可愛がってください。”と言えば 丸く収まるのよ。」
 説得しても、素直に受け入れるとは思えない。
ア「そんなことは、言わない。」
 まあ、わかっていたことだが。これで、決まりだ。
綾「じゃ、勝負方法を説明するわ。」
 ・・・
 ・・
 ・

綾「覚悟はいい?」
 アイラは、屋外用長椅子に跨って うつ伏せになっている。すでに、ショーツは脱ぎ捨ててあるから こちらから、秘所やアヌスが丸見えだ。
 左右に葵ちゃんと志保がいて、アイラが逃げないように押さえている。
ア「さっさとやりなさいっ!」
 勝負方法を聞いて、今にも泣きそうな顔をしていたのに。。。
 「んじゃ、遠慮無く。。。」
 ポンプの本体には、見た目にはわからないが 二種類の液体で満たされ 先端が細い皇室ゴムのカテーテルが付いている。
 一瞬、巨大な注射をしようと見間違える。
 このカテーテルの太さなら、処女膜を破ることはないだろう。
 ツプッ
ア「ヒッ!」
 先が、膣口に触れただけで アイラは声を上げた。
志「臆病ね、アイラ。」
 ツププッ
 ゆっくりと奥へ進める。
ア「ンンン・・・ ンンッ!」
 数センチ進めただけで、子宮口に達した。先端が突いたのか、声を高く上げた。
 「ここからだぜっ。」
ア「 ・・・ 」
 さらに進めると、何かに刺さるような感じが 手に伝わってきた。 ブスッ!!
 クッと力を入れて進めると、入った。
ア「ア・・・ アッ・・・ NOoo・・・ 」
 アイラは、ビクッビクッと痙攣して 逃げようとする。が、葵ちゃんと志保によって 押しつけられた。二人の補助として、琴音ちゃんと理緒ちゃんが付いている。
 処女に、子宮内侵入は 覚悟していたとはいえ ショックは大き過ぎただろうな。。。
 グゥ〜・・・・・・・・・・・
 ピストンを押すと、ポンプ内の液体が消えていく。
ア「アアアアァァァァァァァァァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜 」 一際高く悲鳴を上げる アイラ。
 半分程は、すんなり入った。
 だが、残りが力を込めないとピストンが進んでいかない。かなり粘度がある。子宮口に蓋をする為の液体だ。
 「ふぅ〜、けっこう緊張するな。」
 ピストンを最後まで押し切り、一仕事終えた感がある。
綾「ご苦労様でした、ご主人様。
 後は、私が見ているから 次をお願い。」
 「ああ。」
 俺は、ポンプを綾香に渡した。後は、抜くだけの作業しか残ってないんだが。
綾「よっ!」
 綾香は、素早く 一直線に アイラの膣に刺さっていたものを抜いた。
ア「アッ・・・ 」
 チョロッ・・・ シャアアアアアァァァァァ〜〜〜〜〜〜
 アイラは、息の抜けるような声を上げたかと思うと 失禁した。芹「あかりさん、覚悟はいいですか? がんばってください。」
あ「あううっ・・・ 志保ぉ〜 代わってよぉ〜。」
志「だぁ〜めっ! みんなの代表なんだから、ありがたく思いなさい。」
マ「あかりさん、がんばってください。」
あ「マルチちゃんでもいいから、代わってよぉ〜。」
セ「私とマルチさんには、子宮という物がないのですから それを使うことはできません。」
 そういえば、聞いたこと無かったな。こだわって作ってるんなら、あってもよさそうだが。
 「さっさとやるぞ、あかり。不公平になるかんな。」
あ「ご主人様ぁ〜・・・ 」
 あかりは、仕方なくアイラとは別の長椅子に跨って伏せた。
レ「アカリ、ファイトだネッ!」
 あかりの右に先輩。左に理みぃがついた。
あ「レミィ・・・ 」
 あかりには、レミィの明るさがどう映ったんだろう。
 「あかり、いくぞ。」
 ツプッ
 俺の猫娘であるあかりには、アイラほどの慎重さはいらない。
あ「んっ・・・ きあっ!」
 スッと背理、子宮口を確認することもなく ダイレクトに刺さった。
 反射的に、逃げようとするあかりを押さえ込む 先輩とレミィ。あ「お願い、ご主人様 やめてっ!」
 ジタバタするあかり。
琴「ご主人様に、止めてもらうようにお願いしてあげてもいいですよ。」
あ「ホント、琴音ちゃん!?」
琴「その代わりに、これを入れてあげますけど。」
 琴音ちゃんは、手に持っている子宮用ワーム型バイブを あかりにみせた。
あ「 ・・・我慢する。」
 動くものが入ってくるより、ましだと考えたのだろう。
 「んじゃ、遠慮無く。」
 ググッ
 プシュッ・・・ チュゥゥゥゥゥ〜〜〜・・・ プチュップチュップチュ・・・
 細い先端から飛び出した疑似精液は、勢いよく子宮壁を叩きつけ ゼリー状のは噴出口から垂れるように溜まっていった。
 中で最後までピストンを押し切らず、出しながら引き抜く。そうすると、ゼリー状の疑似精液は子宮口を上手く塞ぐと 俺は思った。綾香のように一気に抜くのも、ありかと思うが。
芹「アイラさん、いつまでも横になっていますと 日没まで保ちませんよ。」
 あかりへの処置が終わると、長椅子に潰れているアイラに 先輩が囁いた。
 すると、アイラは気だるそうに ゆっくりと身体を起こした。
ア「どういうこと?」
芹「子宮口は、身体の下に向かう感じであるので 横になっていれば、子宮口を塞ぐ役目をするものが 蓋をしてくれないですよ。」ア「そっ、そうね・・・ 。」
 アイラも、気がついたようだ。
あ「ううっ・・・ お腹が重い・・・ 。」
 あかりも、起きあがった。
 「二人とも、今日は水着で過ごしてもらう。その方が、漏れた場合判りやすいからな。それと、アイラには決着が付くまで 俺たちと行動を共にしてもらうぞ。」
ア「そんなこと言って、私に何かする来でしょ!」
 「反対だ。アイラが、逃げないようにしたいだけだ。」
 ここは、アイラのホームグラウンド。何をするかわからないから、目を離せない。
ア「私は、そんなことしないでも 勝つの。」
 そう言っても、覇気がないことには 説得力ない思うぞ。
 今まで、俺の精液を子宮内に受けてきたあかりでさえ 不安をもらしているのに、膣にさえ異物を入れたことのないであろうアイラの不安とショックは 俺の予想できるものではない。
 「なら、いいさ。俺らは、アイラに運動や労働を強制するつもりもない。ただ、目の届くとこに居てくれればいいだけさ。」
ア「 ・・・OK。」
 「ところで、気分はどうだ?」
ア「メンタル以外なら、下腹部に重さを感じるのみで 異常ない。この重さを感じるのが、子宮なんだな。」
 アイラは、重さを感じる部分を手でさすっている。
あ「綾香さん、これ ホントに大丈夫なのぉ〜?」
綾「一応、無害って話しだし。あかりさえ、大丈夫なら もっと注入してあげてもいいのよ。」
あ「えっ、遠慮します・・・ あっ。」
 あかりは、焦って立ち上がった。すると、股をつたる液体の感じに 声を上げた。
 子宮らか漏れたのではなく、あかりの愛液ではないかと思う。けっこう、股間を濡らしてるしな。
 「あかりは、スケベだなぁ。子宮に重さを感じて、興奮してるなんて。」
あ「あううっ・・・ 」
 「二人とも、水着に着替えてこいよ。
 みんな、今日も一日楽しむぞっ!!」

***
綾「日没まで、後一時間くらいかしら。」
セ「そうですね。正確に言えば・・・ 」
綾「いいのよ、セリオ。時間に囚われてるんじゃないから 曖昧で。それに、水平線に太陽が沈むのも見えることだし。」
 俺たちは、海辺であかりたちを待っていた。今日は、ここで夕食を取ることにしていた。
 たき火の準備はできている。
 アイラは、もっと動かないと思っていたが あかりがけっこう動き回るんで 一緒に行動することが多かった。今も、あかりたちと一緒に夕食を運んでこようとしているはずだ。
 「ここまでは、何もなかったな。」
綾「これからよ。」
 「そうだな。」
 ・・・
 ・・
 ・

智「もうすぐ、日が沈むな。神岸さん、どうや?」
あ「 ・・・ 」
志「あかり?」
あ「えへっ・・・ 漏れてきちゃった。。。」
 あかりは、恥ずかしそうに言った。
 「立ってみろよ。」
あ「う、うん。」
 あかりが、ゆっくりと立ち上がる。すると、膣から漏れた疑似精液は 足を伝って流れ落ちていた。
あ「なっ、なんかね・・・ 躰の中で 栓が抜ける様な感じがしたと思ったら でてきちゃった。」
 あかりが、破水?したことで 嫌がおうにも アイラはみんなから注目された。
ア「私は、まだよ。」
 アイラは、スクッと立ち上がった。瞬間・・・
ア「アッ!!!」
 アイラの股間部分が、水気を帯び 両足を伝って液体が流れ落ちだした。
ア「嘘・・・ 後少しだったのに・・・ 」
 アイラは、ショックからか 仁王立ちのまま動かなかった。
 少しずつ漏れ出すのは、仕方ないと思っていた。が、堰を切ったように漏れだしたんじゃ 見逃すわけにもいかない。
芹「確認させていただきます。」
 先輩は、アイラの水着を降ろし 漏れた物を確認しだした。
 アイラの両足を伝い落ちる液体が、白い以上 疑似精液以外考えられない。
芹「予定より、遙かに早いです。常に屋外であったことと、外気温の高さからくるものでしょうか?」
 「そんなに早かったのか?」
芹「通常使用のデータからの算出により、一時間ほど余分をみて調合量をきめたのですけど。」
 それでも、南国の高い外気温と動き回った結果 漏れ出すのが早まったわけか。
 「予想外のことが起こったとはいえ、勝負は決まったな。」
ア「 ・・・そんな・・・ こんなの無効よっ!」
 「勝負に対するアイラからの要求にはないことだった。こちらとしても、反則をしたわけじゃない。」
ア「 ・・・そうだけど・・・ 。。。」
 「なら、二時間後に迎えに行くから 覚悟することだ。
 綾香、後は任せた。アイラをきれいにしといてくれ。」
綾「はいはい。どうせ、また浩之ので汚れるんだけどね。」


***
 「どこ行ったんだ?」
 二時間が過ぎ、リビングにやってきたが 誰もいない。人の気配すらない。
 全員の見ている前での、破瓜の儀式をどこでやるのか決まってないってのに。
セ「ご主人様、お迎えに参りました。」
 セリオが、ベランダから現れた。
 「俺が、迎えに行くって言わなかったか?」
セ「申し訳ございません。。。」
 セリオは、困ったような顔をしている。
 「セリオだけに怒ってるわけじゃないんだ。せめて、誰か残ってればよかったんだぞ。」
セ「全員で準備していたのですけど、時間までにできませんでした。」
 「で、どこにいるんだ?」
セ「ご案内いたします。」
 ベランダに出ると、少し離れた椰子の林に灯りがみえた。
セ「アイラさんとあかりさんの膣洗浄は、終わってます。
 先程、やっと儀式のステージができあがったところなのです。木と木の間にロープを張り、蚊帳を掛け ウォーターベットを用意しました。場所選びなどで、ご主人様の指定した時間までに 終えることができなかったのです。」
 「そこまで考えててくれたのに、怒ってすまなかったな。」
セ「いいえ、気にしてません。」
 「セリオ、ちょっと止まってくれ。」
セ「はい、何か?」
 セリオは立ち止まり、クルッと俺の方を振り向いた。
 ギュッ!
 俺は、セリオを抱きしめた。
 「おまえの場合、少しくらいわがまま言ったって いいんだぞ。」 セリオは、ジッと抱かれていた。
セ「 ・・・そうですね。そのうち、言ってみます。」
 「ああ、楽しみにしてるぜ。」
 俺は、そう言うとセリオから離れた。
琴「ご主人様っ!」
 琴音ちゃんと葵ちゃんが、こっちへ向かって歩いてきた。
 「準備は、いいのか?」
琴「もう、主役の登場を待つだけでした。」
葵「寝ていらしたら、セリオさん一人では 困ってるかと思って。それで、二人でお迎えに参りました。」
 「心配いらなかったぜ。誰もいなくて、びっくりしたけどな。」 「すみません。」×2
 「セリオに、そこら辺の事情は聞いた。ご苦労だったな。」
 「あ、はいっ。」×2
 仲がいいから、返事がよくハモるんだよな。
 三人に囲まれ、用意されたところに近づくと たしかに彼女たちだけじゃ大変そうな作りだった。
 巨大な屋外寝室って感じだ。
 それにしても、こんだけの蚊帳が よくあったな。。。
綾「どうですか、ご主人様?」
 「びっくりしてるぜ。」
綾「勝手なことして、申し訳ありません。」
 「いいんだ。セリオに聞いてる。
 それよりも、よくこんな巨大な蚊帳があったな。」
綾「小さな研究棟が、丸ごと覆える蚊帳もあるそうです。これは、あったやつでも 中間くらいの大きさで・・・ 」
 話の途中で、俺らは蚊帳を潜って 内に入った。
綾「真ん中にダブルのウォーターベット4つを並べても 全員が余裕で中に居られる広さです。」
 見渡すと、全員がベットの周りに並んでいる。
レ「モスキート対策も、ばっちりネッ!」
 これから、全員裸になるんだからな。
 「じゃ、始めようか!」
 俺が、号令をかけると 猫娘たちは一斉に着ている物を脱ぎだした。
 アイラは、その行動に驚いている。
 水着にパーカーを着たくらいなのが、ほとんどだったから あっという間に脱ぎ終わっている。
志「アイラも脱ぐのっ!」
ア「NO!!!」
 志保に抵抗するが、周りからも手が伸び アイラの動きを得さえていく。
ア「キャアッ!」
 着ていた物をはぎ取られると、ウォーターベットに放り出されるアイラ。
芹「ご主人様、使いますか?」
 先輩は、ローションのボトルを手に持っていた。
 「後でな。」
 この二日間の休養で、俺の肉棒は 完全充電している。
 射きり立っている俺のモノに、アイラは釘付けになっている。
 「アイラ・・・ 」
 俺が、前に進むと アイラは仰向けになった。
ア「好きにすれば。。。」
 もう、逃げられないところまできたことで あきらめたようだ。
 ベットが、けっこう弾むな。
 「アイラ、俺の物になるか?」
ア「意味が、わからない。。。」
 「そうだな・・・ 契約だ。俺を愛し、俺だけを見て、俺にだけ身体を委ねるという。」
ア「私のメリットは?」
 「快楽。」
智「ご主人様、ストレートやなぁ〜。」
志「いいんじゃない。わかりやすくて。」
あ「そお?」
理「ご主人様、かっこいい。」
 「えっ!?」 ×3
智「今使う言葉やないで!」
 ビシッ
理「あう〜、痛いよぉ〜。」
 漫才は、やめてくれ。萎える。。。
 「アイラも、考えただろう? 猫娘たちが、どうして俺に付き従うか。」
ア「その猫娘ってなに?」
 「宴の時は、尻尾と耳をつけることになってるんだ。今回は、持ってこなかったけどな。
 尻尾も耳も、神経接続させるんで 本物のように動くぜ。だから、彼女たちのことを猫娘と呼ぶ。」
ア「そんなことまでして・・・ 」
 「アイラも、その一人になるんだ。尻尾や耳はないが、俺の猫娘になった証を その躰に刻んでやる。」
 処女を捧げただけで済むと、本当に思っていたのか アイラの瞳から涙が零れ始めた。
 俺のことが、悪魔にでもみえてきたのか?
 俺は、アイラの足を左右に拡げると 秘所を見た。小さい。陰毛も、産毛程度のものだ。
ア「NO!」
 アイラは、反射的に足を閉じようとするが 俺はそんなことはさせない。
 あがらう姿が、初々しくて 俺の欲情をかき立てる。モノが、ビクンッと反応する。
 先から、陰液が溢れだし 垂れていく。
ア「NO〜・・・ Help・・・ Help・・・ 」
 身体を捩るが、両足を俺に押さえられ 逃げられない。
 アイラの身体が、見た目より軽い。
 俺は、身体を前に進め アイラの足の間に入る。これで、もう足を閉じられない。
 俺は、モノを掴むと 亀頭をアイラの秘所に擦り付けた。
ア「ニャハッ!?」
 全然濡れていないアイラの秘所に、俺から出た液を塗りつけ 準備を行う。
琴「いいなぁ〜・・・ 私たち、あんなことされたことないのに。。。」
 「すぐ濡れるようになったおまえたちにゃ、もうできないな。」
 そう、ちょっと触れただけでも すぐに溢れ出させている。
ア「ヒロユキ・・・ 」
 少しは、感じてきたのか 紅く肌を火照らせ始めている。
 「こっちは・・・ 理緒くらいか。。」
 栄養状態は、いいはずなのに バストも発育不足のようだ。
 ツルペタだ。
 俺の心が、疼く。アイラを陵辱したいと。
 ・・・・・ズブッ!!!
ア「NOOOOOooooooooooo!!!!!!!!!」
 いきなり突き刺すと、アイラは絶叫した。
 油断していたところを、一気に突かれ 深く奥へと入り 子宮口さえ押し開き 侵入どころか突き破らんばかりだった。
ア「Pain・・・Pain!!」
 アイラは、エビ反り手足をバタつかせた。
 足なんかバタつかせたら、余計痛くないか?
 「これで、大人の仲間入りとでも言ってほしいか?
 それは、違うな。猫娘になる第一歩だ。この痛み、忘れるんじゃないぞ。この痛みを与えたのは、俺だってことを忘れるな。。。」
ア「Pull out・・・ out・・・ 」
 聞いちゃいねぇかな。
 グイッ ・・・グリッ
ア「アウッ!」
 さらに腰を突き出すと、一声あげて 静かになった。気を失ったようじゃなく、苦しそうに息をしている。
セ「処女膜が、破れただけでなく 膣口も切れたのでしょうか。出欠量が多いです。」
綾「膣壁も、裂けたかな? ご主人様、無茶したし。」
あ「アイラ、大丈夫かなぁ〜・・・ 」
志「ちょっと、やばくない?」
レ「ご主人サマ、セーブするネッ!」
理「あんなに入っちゃってる。。。」
芹「ご主人様、落ち着いてください。」
葵「アイラさんが、壊れてしまいます!」
琴「ご主人様のが入って、お腹があんなに膨らんでる。」
 アイラの臍の下辺りが、内から押されて 膨らんでいる。
 ズボッ ズブォッ
 ヌップ ヌップッ
 ズプ ズプ ズプ ズプ
ア「Plese・・・ Please・・・ Don’t move・・・ Broken・・・ Broken me.」
 「俺の猫娘になるか、アイラッ!!!」
ア「No No・・・ わ・・・ 私は・・・ 」
 「私は、なんだ?」
 ズプッ ズプッ ズプッ
 ズチュッ ズチュッ ズチュッ ズチュッ
 腰を激しく振り、血飛沫が散る。
ア「Stop! Stop!! Stop!!! Stooooooooooop!!!!!!!!」
 アイラが、また絶叫した。
 俺は、動きを止めた。
ア「ハアハアハアハア・・・ ハアハア・・・ 」
 シャワワワワワワ〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・
 俺のモノに、温かい水流がかかる。
 「また、失禁しやがった。」
智「レミィ、志保、バケツに水汲んでくるで。」
 アイラがした粗相を、洗い流す為に 委員長は素早く対応した。
 「これが、したくて 俺に止めろと言ったのか?」
ア「 ・・・be different.」
 「だったら、何だ?」
 ズズッ
ア「うっ・・・ 優しくして・・・ ください。」
 ビクンッ
 アイラのヴァギナ内で モノが反応する。
 「それは、アイラ次第だろ?」
ア「私を・・・ 」
 「私を?」
 ズプッ
ア「Have a pain! ・・・私を・・・ my master・・・ あなただけの・・・ 猫娘にして・・・ ください。。。」
 堕ちたのか?


ア「My master・・・ loving me・・・ 」
 「アイラ・・・ 」
 俺は、アイラの唇を奪った。お互いの唇を求め、舌を絡ませ 体液の交換を行う。初めての行為に、アイラは躊躇することなく 応える。人間の本能なのか。。。
ア「Master・・・ master〜〜〜 」
 アイラは、俺にしがみついてくる。
 「アイラ、動いていいか?」
ア「マスターの、私の中で脈打ってる。私の中で、出したいの?
 いいよ、私 まだ子供埋めない身体だから・・・ 」
 幼い体つきとは思っていたが、まだ 初潮もなかったとは。。。
ア「また、大きくなってる・・・ 」
 「遠慮なく、注ぎ込んでやるぜ。」
 ズズッ ズチュ ズッズチュッ
 ズズッ ズチュ ズッズチュッ
 ズズッ ズチュ ズッズチュッ
 ズズッ ズチュ ズッズチュッ
ア「ヒグッ ヴグッ 」
綾「あ〜あ、けっこう堕ちるの早かったわね。」
セ「事前の調教が、効いているのではないですか?」
あ「ご主人様・・・ 」
 俺とアイラを見守る猫娘たち。その想いは、複雑だろう。
ア「ヴッ・・・ イッ・・・ アッアッ・・・ 」
 「アイラのは、本当に小さいな。 ・・・きつくて ・・・狭くて ・・・ 」
ア「ハア・・・ ハア・・・ with out hurry・・・ 」
 「いいぞ、アイラ・・・ アイラに 俺のモノになった証を授けてやる。」
ア「Why? Why??」
 ズチュッ ズチュッ ズチュッ
 ズチュッ ズチュッ ズチュッ
 「受けろっ! 俺の印をっっ!!!」
 ドクッ ドクッ ビチャッ ビチャッ
 ビュルルルルルルルルルッッッッッッッ!!!!!!!!!!
ア「Nooooo!!!! My master・・・ be burn!!!!」
 アイラの子宮口に強く押しつけと、口が開き 直接子宮壁に精液が打ちかかり 溜まっていく。
ア「ハアハアハア・・・ ハアハア・・・ ハアハア・・・ 」
智「 ・・・終わってしまったんか?」
志「ちょっとぉ、いいところが終わっちゃったじゃないのっ! レミィが、あんなことするからっ!!」
レ「Oh sorry!」
 水を汲みにいっていた三人が、戻ってきた。
綾「残念だったわね。」
芹「まだ、見所があります。」
 先輩の言う通りだ。
 「全員、寄ってこい。」
 みんな、俺の後ろに集まってきた。
 「見とけよ。。。」
 ズズッ・・・ ズポッ!
ア「アウッ・・・ pain・・・ 」
 アイラのヴァギナから、血だらけのモノを抜く。血で、真っ赤な秘所。そして、大きく口を開けたままの膣口。
琴「いつ見ても、すごい。。。」
マ「はわわぁ〜 あんなに血が・・・ アイラさん、死んでしまいますぅ〜 」
セ「マルチさん、落ち着いてください。私が、ちゃんと見ますから。」
マ「 ・・・はい。よろしくお願いします。」
 コポッ ゴポポッ コポッ・・・ 
智「すごいなぁ〜・・・ 」
レ「たくさん出てくるネッ!」
 子宮を満たしていた精液が、腹圧に負けて 流れ出てきた。
綾「とりあえずは、第一歩ね。島を離れるまで、身体中に精液を染み込ませてあげるわ。」
 「尻尾がないのが、残念だ。」
志「とりあえず、これでも入れて 子宮をかき回してあげたいわ。」
 志保は、子宮用ワーム型バイブを持っていた。
 「今回は、止めとけ。
 セリオ、悪いが アイラを診てやってくれ。治療が、必要だったら 宿舎に連れて行ってもかまわない。」
セ「わかりました。任せてください。」
 セリオに任せれば、大丈夫だが 医療プログラムを使ったことで 来栖川家が動かなきゃいいが。。。
 「さて、今日は誰から相手しようか?」
 その言葉に、全員が反応する。
 ジッと、俺を見つめる。
 「そうだな・・・ 」
 ゴクッと、唾を飲む音が 一斉にする。
 「早い者勝ちだっ!」

***
ア「ヒロユキ・・・ 本当に帰るの? 私を置き去りにするの?」
 帰国の日の早朝、アイラは俺の部屋にいた。というより、昨晩からいた。
 「俺は、ここに残れないし アイラだって離れられないだろ?」
ア「私を捨てるの?」
 「また、会えるさ。」
ア「あなたなしで、いられないこの身体を どうすればいいの?」
 「そうだな・・・ 帰ったら、プレゼントを贈ってやる。それがあれば、たぶん大丈夫だ。虚しいかもしれないが。」
ア「それじゃ、ダメ。」
 こうなることは、わかっていたが・・・ 見事なツンデレになっちまって。。。
綾「ああっ、もうっ!」
 綾香が、押し入ってきた。
綾「ご主人様を、困らせないのっ!
 ご主人様の決めたことに従うのが、猫娘の役目なのっ!
 たしかに、私たちはあなたのように 離れることには 今はならない。けど、いつかはなる。そうなった時、どうするかは 何をするべきかは 自分で決める。
 アイラ・・・ どうするかは、自分で考えるのよ。
 ご主人様を、困らせないで。。。」
 さすが、綾香。頼りになるぜ。
綾「さて、浩之。帰りの準備もあるんだから、さっさと起きてくださる?」
 うっ・・・ 目が怒ってる。
綾「 ・・・たく、野良猫娘に情をかけるから 調子に乗るのよ。。。」
ア「What?」
綾「Do as you are told!」
ア「 ・・・by...」
 アイラは、綾香をにらんだ後 部屋を飛び出していった。
 そして、アイラの姿を間近でみたのは それが最後だった。
 アイラに、やり残したことが まだあるのは残念だった。
 タイムオーバーなのは、仕方ないか。
 アイラが、答えを決められるまで 俺は留まれないだろう。
 「ありがとな、綾香。
 やっぱ、俺はダメだな。優柔不断で。。。」
綾「浩之は、優しいだけよ。」
 「それでもな・・・ 」
綾「大丈夫よ。私たちがいるんだもの。あなたは、私たち猫娘を信じていればいいの。あなたを信じている私たちを信じていればいいの。」
 綾香の言葉は、心強かった。
 「ああ。」
 そう答えるのが、今の俺には精一杯だった。

***
あ「アイラ、来なかったね。」
 あかりが、窓から外を見て言った。
 「つらいんだ。」
あ「でも・・・ 」
 その後の言葉は、出せない。みんなが、判っていることだから。
理「みなさんっ、あれっ!!」
 突然、理緒ちゃんが叫んで 指さした先に アイラが立っていた。
 見送りに来たんだ。
 アイラは、ただこっちをジッとみている。
 俺たちも、ジッとアイラをみた。
 お互いの声が、届く距離でもない。ただ、相手がそこにいると わかるだけだった。
葵「アイラさん、泣いてますね。」
 「よく見ておくんだ。理解するんだ。アイラの気持ちを。それが、いつかおまえたちの役に立つ。」
 そう、これも貴重な経験だ。

 そして、俺たちは アイラの姿が見えなくなっても 島が見えなくなるまで見送った。

 アイラ、またいつか会おう。


End